周易の技法② 立占法
周易は基本「筮竹」を用いて立占します。ただしこれは決まり事ということではなく、現在ではコインを使ったり、易専用の八面体のサイコロ、タロットカードのような易占のカード、アプリなどもあります。

どの使ったら道具を使ったら的中率が上がる…の様な差はなく、大切なのは「答えを知りたい」…という真摯な問いが大切です。
以下、周易による立占法を説明いたします。
略筮法
略筮とは占うことに対して求める易の卦は一つであり、またその吉凶を得卦の爻にその答えを求めます。
従って立占時に多くの時間を要さず、また爻辞には必ず吉凶という言葉(辞)がかけられていますから、比較的短時間で吉凶を断じることができます。
ただし、その解釈は比較的〇か×か、白か黒か…という明快なものであり、占う内容によっては解釈の余裕がなくその結果に一喜一憂しがちです。
筮竹を使用する場合は、50本ある筮竹を一本筮筒に入れ、残る49本を任意の数で二つにさばきます。
右手の束は脇に置き、残る左手の束の筮竹を8本ずつ数えこの時余った数を持って易の八卦を導きます。
易の八卦は以下の通り数字があてはめられており、残った余りの数と同じ八卦をまず内卦に設定ます。(割り切れた場合は”8”の坤とします)

これと同じ手順を繰り返し外卦を求めます。
次に、同様に1本取り除いた49本を二つにさばき、先ほどと同様に右手の束は脇に置き、左手の束を今度は6本ずつ数えていきます。
この時最後に残った余りの数を持って爻位を取ります。(割り切れた場合は上爻となります)
得た卦と爻の爻辞から吉凶を断じてきます。
サイコロの場合は八面体のサイコロと六面体のサイコロを一度に降り、色違いの八面体のサイコロの一方を外卦、もう一方を内卦とし、六面体のサイコロが示す数字を爻位と取ります。
コインを使う場合は、5枚の十円玉、1枚の100円玉を同時に掌中で不利、一枚ずつ下から上に並べていきます。
この時、各コインの数字が掛かれている方を「陰」、”ソメイヨシノ””宇治平等院”が描かれている面を「陽」として卦を組み立て、100玉が位置する所に得た卦象の爻位を求めます。
略筮法の利点と欠点
略税法の利点は、占った物事に対し、立占とその断を得る所までそう時間を要しませんから、すぐに答えを導き出すことができる点です。
ただし、易の卦に掛けられている言葉(辞)は抽象的ですし、その答えはごく短文で吉凶ととしかかかれていませんからその時の行動指針としては非常に狭く広義的な解釈に乏しいのが欠点です。
また略筮法で求める問いは比較的短期的な問いでの占断が適しており、中長期的なことを占う場合は,その推移を断じるには解釈の幅が狭く難しいです。
略筮法の活用技法
吉凶成敗の解釈の幅に乏しい略税法ですが、得た卦象を活用することで解釈の幅を持たせることが可能です。
之卦(しか)
之卦(変卦とも言う)とは、得た爻位の陰陽を反転させる事です。

占って風地観の初爻を得た時、その初爻の陰爻(- -)を陽爻(—)に転じて、占った物事の帰趨を探ります。
風地観初爻には
童観す。小人は咎なし。君子は吝(子どものような視点でものを見ている。器の小さい凡人なら、それでも良い。しかし君子ならば恥ずべきことである)
という言葉がかけられています。占った物事に対して、少し視野が狭い、深く物事を考えられていないようです。
そこで初爻の陰爻(- -)を陽爻(—)に転じる、もっと広い視点や考え方に立った場合はどうであるかを風雷益初爻の爻辞にもとめます。
用て大作を為すに利ろし。元吉。咎なし(大いに事を為すのがよい時である。大吉。咎められる過失はない)
とありますから、占った物事に対してもっと多角的に捉え、どう行動すべきかを考えます。
得た風地観は卦全体としてはこのような辞がかけられています。
観は盥(てあら)いて薦めず。孚ありて顒若(ぎょうじゃく)たり
(”観”の時は手を洗い身を清めて物事は誠心誠意真心を込めて慎重に進めるべきである。)
積極的な行動に移す時を戒める卦象ですから、その上で行動に移す前に様々な角度から比較検討する…と想像するのです。




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