周易64卦の解釈 「水天需」

「需(じゅ)」とは、待つことです。
目の前を流れる川を渡るときは水量に注意するように、急いで渡ってはならず安全な水位になるまで待ったり、時期を選びます。
結果を急いで求めず、空より恵みの雨が降るのを待つ、ただしいつ雨が降っても良いように、できることは万事準備し整えておくことが大切です。
「坎(水)」は困難の象徴。その困難の解決には焦らず、じっくりと事態が好転するのを待つことです。また一時の困難を乗り越えてそこで氣を抜くと、再び苦境に陥ることがあるので、暫時緊張感を保ちましょう。
占ってこの卦を得た時は、人事を尽くして天命を待つ、このような心境にある時です。
解釈の仕方
「待つ」「待たされる」という象です。本卦に現れた時、仕事においては停滞、低調です。結果が出ない、成果が上がらない、モチベーションが上がらない様子です。或いは準備を整えている時。
恋愛や結婚は相手からの返事を保留している、あるいは相手の返事を待っている。上爻に「飲食宴楽」という言葉がかけられていますから、楽しく食事に出かけたり、和気あいあいと交際を楽しんでいる様子でもあります。
金運相場、横ばい、持ち合いで変化に乏しい。商売は利益が薄い。先行投資で投資額を回収中
病氣、健康は投薬治療中。長患い投薬治療の結果を待っている。
心理心情は、待機、停滞を余儀なくされている。足踏み。逡巡
之卦に現れた場合は転職は慎重に。仕事については新規案件、プロジェクトの立ち上げはすぐに始めず時期、好機を探るべき時。あるいは人事を尽くして結果を待つ時。
恋愛は相手都合で待たされる。自分から行動や気持ちを伝えるのではなく、相手からのリアクションを待つと結果が得られる時。思わぬ邪魔が入る時。
金運相場、持ち合い、現状維持。相手からの入金が遅れる。思わぬ競争相手が出現する。
病気健康、長引く。滋養をつける。
心理心情は期待値と不安が無い混ぜになる。急に気持ちが萎える。









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