周易64卦の解釈　「山水蒙」

「蒙」とは、山頂や麓に雲や霧がかかって見通せない状態です。

霧深い山道ではむやみに進むと迷いやすいので、経験豊富な先導者に道案内を頼むように、自分が良く知らない分野のことは、たとえその相手が自分より年も、地位も低くても、膝を折って謙虚に教えを請う時です。

また弟子は守破離の守の時においては、師匠の教えに疑義を抱くことなく、まず虚心でその教えを受
けることが重要で、我流、自己流に手を出すのはもっと経験、修行を積んでからです。

占ってこの卦を得た時は、諸事時期尚早。その道の先達や賢人に素直に教えを請う時です。

物事は閉塞して見通せない状態が続きますが、身近な課題を秘湯一つクリアしていくことで次第に視界が開けてくる時です。

本卦に現れた時、仕事は始めたばかりで見習い、試用期間。修行中の身。マンツーマンで指導役から指示され独り立ちしていない。一方で結果やこの先の見通しが立たない様子。

恋愛、結婚はお付き合いは長いが進展が無い。相手の気持ちがはっきりしない。結婚や夫婦関係であれば会話が少なく関係は良好とは言えない様子。

金運相場、低調。乱高下せず横ばい状態。

健康病氣、原因がわからない。容態は安定しているが予断を許さない。

試験資格、勉強中の様子。

心理心情としては、心が腫れずすっきりしない。釈然としない。

之卦に現れた時は、仕事であれば学ぶ、何か新たな能力、スキル獲得のために知識を吸収する時。短期的なことで結果を求めず、中長期的な取り組みを。上司や経験者に相談するとよい時。謙虚に教えを乞う時。

恋愛や結婚は現状がだらだら続く。相手の意志がはっきりせず、先行きが見通せない。夫婦関係は、主人の仕事が安定しない。あまり自分から自己主張をしてはいけない時。

病氣健康、長引く。中長期的な治療を要す。医師の指導に謙虚に従うと吉。

資格試験、学ぶという象から合格は厳しい。

心理心情、モヤモヤした感情、暗雲が立ち込め先行きに不安を覚える。

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