周易の技法⑨ 中筮法における活断

周易の占断技法
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周易の技法⑨ 中筮法における活断

中筮法について前回解説いたしましたが、これをもっと活用する断を解説します。

これにはまず易の卦象の外卦、内卦について理解する必要があります。

外卦と内卦

外卦(上卦)とは易の卦象の上半分、4爻、5爻、上爻のことを指します。

これに対して、内卦(下卦)とは初爻、2爻、3爻を指します。

内卦は自分、家の中、日本、午前中、前半、下層階…のような意味があります。

これに対して外卦は相手、家の外、外国、午後、後半、上層階…の意味となります。

以下で解説する技法は、通常の周易の技法にはないオリジナルな断法となります。

活断法①

中筮法は本卦、之卦二つの卦を立てます。

例えば、本卦に「沢水困」、之卦に「風火家人」の卦を得たとしましょう。

ここで言う活断法とは、本卦之卦の内卦同士、外卦同士で卦を組み立てます。この時之卦は未来を表しますから、之卦にあるものを外卦(上卦)とします。

沢水困の内卦は坎、風火家人の内卦は離ですから、内卦同士で出来上がる卦は「火水未済」となります。

これに対して外卦同士で出来上がる卦象は、沢水困の浄化の兌を内卦(下卦)とし、之卦の風火家人の巽が外卦(上卦)で「風沢中孚」が出来上がります。

このそれぞれ導いた卦象、「火水未済」、「風沢中孚」を占断に用いますが、これをどのように活用するか?

この時に内卦と外卦の概念を用います。

例えばこれが恋愛を占ったものであるならば、内卦同士で組み合わせてできた「火水未済」は内卦は自分のことですから、相談を寄せた相談者の感情として読み解きます。

一方で外卦同士で組み合わせてできる「風沢中孚」は相手の感情です。

内卦の火水未済は未完成を意味する卦ですから、相談者としては相手に対して不満、未完成ですから相手の感情が読み取れない、自分のことをどう思っているのかわからない不満や不安があると断じます。

一方で相手側にある風沢中孚は、守る、育むという意味ですから、二人の関係をもっと慎重に進めていきたいという想いと読み取ります。

この内卦同士、外卦同士でできる卦象は、本卦と之卦の移り行く間のプロセスのような役割、心理の移り変わりの一端ととらえています。

ところで、得卦においては、内卦同士、外卦同士が本卦、之卦と全く同じ卦が出来てしまう場合があります。本卦の内卦、外卦が之卦において入れ替わる卦象においてです。

例えば本卦・風水渙、之卦・水風井で内卦同士、外卦同士で先ほどと同様に卦象を組み立てると内卦同士では風水渙、外卦同士では水風井となってしまい、本卦之卦と全く同じです。

このような時はどのように判断するか?

房主はここで錯卦を用います。

このように風水渙の錯卦「雷火豊」が内卦のプロセスにあり、水風井の錯卦「火雷噬嗑」が外卦のプロセスにあると考えます。

このような断法を過去の文献を当たっても見当たらないし、周易の師匠もこのような断法を用いているところを見たことはありません。

ただし易経は「円珠経」と呼ばれることからも、易の卦象もどの角度からそれを眺めても不正解ではないのです。そもそも、孔子も易経の繋辞上伝でこの様に述べています。

易経「繋辞上伝」を読み解く3
易経繋辞上伝を読み解く第2章易を学ぶという意義とその方法について

是(こ)の故に君子の居りて安んずる所のものは、易の序也。楽しんで玩(もてあそ)ぶ所のものは、爻の辞也。是の故に君子は居れば其の象を玩び其の辞を玩び、動けば其の変を観て其の占(せん)を玩ぶ。是を以て天より之を祐(たす)け、吉にして利ろしからざる无(な)し。

(繋辞上伝第2章)

故に君子はその平常心というものを易に求める。平時においては易経の爻辞よりその啓示を求め、或いは何かを見聞きした時はそれに中(あた)る易の卦象からその真理を探り、有事においては占うことでその真実を究明する。だから自ずと天から助けを得てよろしく吉を得るのである。

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