応期 この複雑な物
某日、某所での鑑定のお仕事中に、果たして本日はご相談に訪れる相談者様は現れるかを断じました。
立卦及び卦象
本卦「雷水解」之卦「火雷噬嗑」を得ました。
周易的な解釈、解除、解放を意味する本卦が、邪魔者を除去する…という意味深な得卦。
実は事前にご相談者の予約鑑定が入っていたのですが、相談者間の都合でキャンセルになりました。
相談者様の予約のキャンセル…というところに雷水解の豫の意味を感じ、これが噬嗑と障害を意味する卦に変化ですから、その辺りが反映されている感じがいたします。
用神は「妻財」で取ります。鑑定相談に当り鑑定料を頂戴するからです。
用神は世爻の二爻と上爻に付きました。
但し世爻は発動して回頭の剋ですから、陽爻(—)を現況と断じると、これは予約をキャンセルされたご相談者様のご様子です。
上爻の戌(土)に注目すると、月建寅(木)から剋を受けていますが日辰の巳(火)から生を受けており結果旺相です。忌神の発動、初爻の寅(木)の剋を受ける者の、日辰の生がこれを上回り、ご相談のご予約はキャンセルになる物の、場恵右のお客様からのご予約が入りそうです。
応期を考えてみる
「五行易」に通達してくると、事の応じる「応期」を探ることが出来るようになってきます。
応期とは、用神や原神、忌神帯びる地支に注目しその合冲や値(その帯びる地支その物)から、事の応じる応期を探ってゆきます。
この卦の場合、用神の原神が月建に生を受け、日辰に比和と旺相ですが静爻です。
卦象全体を見渡すと、初爻の寅(木)、上爻の戌共に発動し、ここに午(火)を待用すると「寅午戌」の火局三合が形成されます。
ここに応期を見出すわけです。
従って、午刻(正午前後)に予約が入るだろうと断じる所です。
卦象を視た時、世爻と上爻と用神が両現します。また原神も二つ現れているのでこの場合はご相談者様は複数現れると読み解きます。
従って別の応期を探ります。
初爻の忌神の寅(木)が発動しています。一方で五爻の申(金)が忌神を制する金の五行を帯び、日辰の巳(火)から合され合起しています。
これも動爻と見做すのですが、忌神は月建と同じ地支で月併するので強いです。
そこで時の加勢を頼みます。
申の刻(15時から17時)に応期を見出します。
上爻の戌は発動して回頭の生です。自らを強めますので、ここにも応期を見出せそうです。
従って戌(20時)にも応期を見出します。
結果
午前11頃、正午からの鑑定相談のご予約が入りました。相談者様の鑑定終了後に再び13時からのご予約が入りました。
15時頃、17時からの鑑定相談のご予約が入りました。
20時は少しずれ、19時過ぎに予約が入りました
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