桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑱
空亡についての解説
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑲
巻2 月破
月破とは、月建(の地支)に冲破されることを言う。
月建の帯びる地支に相冲を受ける爻が月破となる。例えば寅の月は申の爻、卯の月は酉の爻月破とする。
これはまた旬空に次いで、占断に神機宿ることが多い作用である。
月破の爻が発動して、さらに卦中他の動向から生を受けており、この時に日辰や他動爻より剋を受けていなければ、月が替われば月破が解けてことが応じる。これを「出破(しゅつは)」という。
また合に逢って応じることもある。これを「合破」という。
あるいはその月に値する時に応じることがある。これを「填実(てんじつ)」という。
もし静爻が月破に逢い、さらに日辰や動爻から剋を受ける時、これを生じる動爻の生も得られない時は、これを「到底破」または「真破」という。真破の場合は、月建がかわったり合や値月になってもその傷は癒えず、事は応ずることなく成就しない。
およそ全て月建は、節季を用いる。従って、2月初旬に占っても未だ立春に至らなければ丑月(※1)とするなり。その他の月についても24節季に従う。閏月においては、月前半を前の月之地支を用い、後半は次の月を用いる。
(※1)本文「寅月とするなり」とあるが、ここは明らかに誤りであるので丑月に改めた
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