桜田虎門「五行易指南」現代語訳 66

「火雷噬嗑」

○色々と障害が多く進展しない。苦労の末ようやく成就する様子。
○物事は遅滞してなかなか進展を見ないが、いったん動き出すと速やかに成就する。
○誰かを𠮟ったり、誰かに叱られる時である。口舌災いの多い時である。
○夫婦間で争いごとが多い時である。女難、女性とのかかわりが問題となることが多い時である。
○一時的に盛んになるものの、すぐに勢いが衰えるときである。
○争いごとは凶。争わず温和に処理すべき時。
○飲食するときである。
○物事は変わらないか、物事が繰り返す時である
○物事は速やかの行動して、速やかの終わらせることが良く、進退を誤ると物事が滞る。無理押しが利かない時
○天候。日差しが強いがにわか雨がある。あるいは雨でも急速に天気は回復して晴れてくる
○人物。短気な人。浮き沈みの激しい人
○婚姻。夫婦不和で凶
○出産。安産ではない。母体は飲食に注意
○住居、転居。落ち着かない。転々とする
○士官就職。出世栄達が望めるが、他者に足を引っ張られることが多い
○旅行。吉
○求財。苦労があるが得られる時
○待ち人。すぐに来る
○病氣。重篤な症状の場合は急速に回復することがある。そうでないものは長引く
○探し物。身近なところにある。すぐに探すとよい
○探し人。近くにいる。すぐに捜索すれば見つかるが時間の経過とともに見つかりにくくなる
○訴訟。自身に正義があり、後ろ暗いことや不利なことが全くないようなことであれば吉。ただし謀や、何か不正があるような時は凶
新井白蛾先生注釈
人は集まって大いに盛り上がるという意味がある。出処進退に窮する時。私利私欲を満たそうとすると咎めを受ける時。想定外の障害が多い時である。
婚姻は物言いがつくがだいたい成る。住居移転などは邪魔が入ったり、競争相手がいて進まないことがあるが、誠意をもって進めれば妨げが無い時。探し物、誰かに貸している、誰かが持っている。周囲に尋ねるとよい。


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