「五行易」占例 自民党総裁選を検証する

五行易占例
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「五行易」占例 自民党総裁選を検証する

「五行易占例」自民党総裁選を占う
菅抜きとガス抜きは似ている…

9月5日に立候補者が出そろう前に占断したものと、その後最終結果を予測(9月27日占)したものを用い、改めて検証してみたいと思います。

高市氏

用神は「総理大臣」ですから爻位として見ていきます。五爻がその行為にあたります。この五爻が旺相であれば有力、衰弱であれば見込み無しです。

五爻に官鬼の酉(金)が付きました。月建の申(金)に比和。日辰の辰(土)より生を受け、また「辰酉」の支合を受け「合起」です。

日辰はこの卦象の場合妻財を帯びるので、妻財=女性総理として期待が高まっている様子です。

一方で合起は必ずしも吉象ではなく、妻財を文字通りお金として見た場合、資金力に欠けます。

卦中に官鬼の酉は三爻にも表れていますので、対立候補と一進一退で当確とはいいがたいです。

初爻の丑(土)が総裁候補に立候補を表明した高市氏。発動していて立候補を表明した様子です。この爻より上爻未(土)に爻冲の作用があります。上爻も原神で未(土)。これが前総理です。日辰に比和して旺相です。党内に隠然たる影響力を持っている様子です。青龍が付いたので、飲食の象意より潰瘍性胃腸炎を理由に総理の座を持した理由としての象意が現れています。

ただし上爻は発動していませんので、支持は表明したものの積極的に支持の取りまとめには動いていない様子です。

応爻は発動して卯(木)に変化する回頭の剋。また初爻と五爻の位置を見ると遠いです。

二爻の父母の亥(水)が発動して回頭の剋。勺陳がつき「古い」という象意、また父母より党内の長老議員、又は幹事長の二階氏。兄弟の伏神寅(木)と支合していますので、この後自身の推す意中の候補の支持を表明しそうです。

初爻も二爻も回頭の剋でどうも高市氏、二階氏の推す候補共に失速しそうな感じです。

検証

以上が9月5日の時点での占断で、最終的には三位に終わりましたが、議員得票は二位と健闘しました。また一部ネット上では支持率がトップと予想以上の健闘を見せました。

占断では回頭の剋の発動で失速すると断じましたが、事象としては「兄弟」に化していますので、兄弟=同僚議員と取れば議員票を獲得すると取れますし、応爻である丑(土)の発動は、官鬼の酉(金)を墓に収めることになる為、結果的に五爻の官鬼の酉=総理職には及ばずとも、三爻の官鬼の酉=政調会長職を手中に収めました。

上爻は後ろ盾となった前総理ですが、初爻の丑(土)とは支冲の関係にあり、発動の初爻より冲を受けて暗動します。表立った支援、支持の取りまとめ…と言うよりも、議員一人一人に直接電話で支持を依頼するような裏方に徹した様子です。

前総理の腹の中では高市氏を推しつつ、本命は岸田氏にあったとおもわれ、この辺りの動きが裏卦身である卯(木)を暗動で墓に収めている…といった事象に現れていると思います。

岸田氏

用神は同じく五爻です。高市氏の場合に比べると、五爻は空亡で日辰の墓運に当り衰弱です。

応爻が岸田氏。父母が付き派閥の長である様子です。

但し月破であり、同じく上爻に父母が出現していますがこちらも同様に月破。他派閥からの支持を取り付けられていない様子です。

忌神である四爻の子孫が発動していますが日辰からの冲を受けて冲散です。

この爻の下に妻財の酉(金)、ここに卦身が付くので集金力は高市氏に比べるとありそうです。

応爻は初爻で五爻とは遠い位置関係ですが、四爻が冲散することで伏神の卦身の酉は提抜されますから、一転総理の座に近づくことになります。

日辰はこの卦身と支合。この卦象の場合日辰は子孫を帯び、これは全国の党員と見るべきでしょう。党員や地方議員を中心に支持を集めていきそうです。

結果

以上が9月5日の占断です。四爻の冲散は対立候補と目された河野氏の動きでした。この9月5日の立占結果をもとに27日に岸田氏と河野氏の二人に絞った決選投票の結果を立占したのですが、この得卦と同じく河野氏の爻が冲散してしまったところが奇妙な一致を見るのです。またこの四爻はこの得卦卦中で唯一動く発動爻ですが、変化した先が酉(金)で日辰の辰(土)と支合します。この卦の日辰は子孫を帯びるので、河野氏が党員票(=子孫)で支持を集めながら当選には至らなかった様子が現れています。

河野氏

用神の五爻は日辰に比和旺相です。

応爻が四爻に位置し、現閣僚であります。しかし発動を制せられ合住。

現閣僚ということで立候補表明ができない様子です。

上爻の原神がバックの麻生氏でしょう。こちらは月建の合を受けるのでやはり党内に隠然とした影響力を保持しています。しかし発動していませんので、表立った支持の表明や、支持取りまとめの動きはありません。

二爻に卦身が付き発動しています。応爻を剋す関係にあるので、閣僚を辞任して立候補表明をするのかもしれません。ただし爻位が下がるのでその場合は党内の支持の取りまとめに奔走しそうです。

発動する二爻は日辰と同じ地支に変化し、応爻そのものは日辰から合されて合住しているところを見ると、全国的な党員や地方議員からの支持は薄い。立候補を表明した後は、地方党委員の支持取り付けに奔走しそうです。応爻そのものは妻財を帯びるので高市氏、岸田氏に比べ資金力はあります。

五爻と卦身の二爻が「午未」と支合するので、立候補した場合最も総理の財に近い最有力候補と言えるでしょう。

結果

以上が9月5日の占断でした。最有力候補と言われながら、党員票は得卦中に現れている子孫=党員の支持を集めるという事象、これは二爻の卦身が付く午(火)が子孫に変化するところに現れています。しかし議員票は伸びず、第1回目の投票では高市氏を下回り3位に甘んじました。

議員票の伸びが鈍かったのは、上爻の兄弟=議員の爻と三爻の申(金)の下に伏神する官鬼の亥(水)との爻冲の関係に現れており、また三爻そのものは妻財の申(金)が兄弟の午(火)に変化する回頭の剋。これらを事象としてみるならば、上爻の兄弟巳(火)から伏神官鬼の亥(水)への爻冲は、岸田氏へ議員票が流れている様子、また妻財申(金)の回頭の剋は、妻財=女性より高市候補に兄弟=議員の午(火)が剋を与える=支持する…という動きとして分析できます。

 

石破氏

用神の五爻は月建から合を受け旺相です。毎回有力候補として注目を集める石破氏の根強い支持の広がりを見ます。

しかし応爻、卦身が二爻に付き日辰と同じ地支を帯びる日併の爻が発動して回頭の剋。

これは日辰変壊の凶象で、立候補を表明しても支持が広がらない、あるいは立候補できない事情がありそうです。

四爻の下に妻財の酉(金)が伏神します。応爻と爻合の関係にあり、河野氏や岸田氏に比べ資金力がありません。

また、発動する初爻の父母の寅(木)、上爻の卯(木)から剋を受ける関係にあり、党内の長老や派閥の長からは嫌われている様子です。

立候補しても支持が広がらないか、周囲の反対で立候補を断念しそうです。

結果

以上が9月5日の占断で、日辰変壊により党内に一定の支持がありながら、結果的に立候補しませんでした。応爻=石破氏を表す爻は発動して三爻下に伏神する官鬼の亥(水)を墓に収めますが、これは河野支持の見返りに幹事長職ないし官房長官等の要職に就任することを目論んだ動きでしょう。

しかし、足下の父母の寅が回頭の生で発動し、応爻の辰(土)に剋を与える動きは党内の長老議員の牽制です。

事象としてみるならば、官鬼=閣僚の亥(水)を伏神として持つ三爻の兄弟の午(火)が小泉氏で「小石河」連合を形成しましたが、午(火)は静爻であり不発に終わります。

 

野田氏

用神の五爻は日辰の冲を受け暗動しています。

応爻が上爻にあり目下日辰の墓運で空亡。立候補の意向を示しつつも、支持の広がりに勢いがありません。

しかし卦中に現れない裏卦身が寅(木)であり、高市氏を立占した時に現れた、二階氏を表す爻の下に伏神する寅と一致します。

今後、二階氏の支持を取り付け一転有力候補に躍り出るかもしれません。

しかし応爻そのものは回頭の剋であり空亡するため、候補者その者としては非常に弱体で、国民的な人氣もなさそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果

以上が9月5日の占断です。応爻自体が回頭の剋で結果支持の広がりを見せず、最下位に甘んじましたが、上爻の子(水)の発動が二爻の官鬼の丑(土)と爻合します。官鬼=閣僚ポストであり、結果として岸田内閣での入閣が決まりました。

27日占 決選投票の結果を予測する

 

世爻=河野氏、応爻=岸田氏で決選投票の結果を断じます。

世爻が五爻に近く、第一回

河野氏が一位当選。子孫を帯び党員投票で岸田氏に勝る様子です。しかし官鬼の寅日に冲を受け冲散。官鬼=議員で議員票が有利となる決選投票には敗れる様子です

岸田氏もこの卦の場合、子孫を帯びる酉月に生を受けるので、一定の党員からの支持、あるいは決戦帳票では予想以上に党員票を集めそうです。

結果岸田当選と断じます

 

 

 

 

 

 

 

結果

結果、岸田氏が当選したのは周知のとおりです。岸田氏の第一回目の得卦と、決選投票の得卦、河野氏を表す爻が共に冲散すると言うところに妙理を感じる結果となりました。議員票だけではなく、党員票においても、河野陣営が期待していたほどの大差がつかず、岸田氏が思った以上に党員票を獲得した背景には、月建(=この場合は子孫を帯びます)からの生を受けている所に現れています。

また卦中動く二爻の官鬼の寅(木)の化出先が兄弟の丑(土)でありこれが応爻と爻合の関係にある所からも、兄弟=議員票は岸田氏に支持が集まるという流れを事象として読み取ることができます。

 

 

 

 

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