「夢占い⑧」

五行易占例
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 今回はご依頼案件です。日を空けて立て続けに見た奇妙な夢診断です。

 

夢の内容(1日目)

①ご家族でお出かけ中、相談者はロープウエイに乗っています。車中相談者はどこかに電話をかけています。…ついで場面が変わり、孫?こども?に浴衣を着せますが、サイズが合わない。それでも無理やり着せます。そして、その後ご主人がシャンパンを開ける…という夢です。

立卦

 キーワードは「ロープウエイ」、「電話」「孫(こども)」「サイズが合わない浴衣」「ご主人」「シャンパン」

 相談者様は、ロープウェイに乗っている…ということは眼下に山が広がっているはずです。そして車中で電話をかけている。ここで山を表す「艮」と、電話の象意を持つ「巽」が想起されます。相談者は山より高いところで電話をかけていますので、下卦を艮、上卦を巽で、「風山漸」という卦が出来上がります。

 之卦を考えます。夫がシャンパンを開ける…より、夫=「六白金星=乾」、シャンパン=「酒、水=坎」と類推します。どちらを上卦とするか?シャンパンは手に持って開けますので、上卦を坎、下卦を乾とすると「水天需」となります。

卦象

卦象は以下の通り

 

 

占断

 相談者様本人を示す世爻は三爻申(金)で「子孫」を帯びます。日辰丑(土)日より生を受けるこの爻が夢を見た丑日の墓運にあたり、墓より「自分を無理やり墓に押し込める」と想起して、夢の中の「孫にサイズの合わない浴衣を無理やり着せる」という光景が当てはまりそうです。

 卦中、忌神の午(火)が「父母」を帯び回頭の生で発動し官鬼に化しています。そして原神の初爻が発動し「妻財」に変化。上爻の応爻も同じく「妻財」に変化。妻財よりお金にかかわることがキーとなりそうです。そして四爻の未(土)が日辰より冲を受けて暗動。「兄弟」を帯びますので、お金のことは出費や支払いに関することでしょうか?

夢の内容(二日目)

②相談者様はお仕事の研修に出かけることになりました。それならば家族で…ということで出かけます。研修所は山に囲まれた広い高原にあります。

 研修中家族は退屈だろうと、途中の遊園地で降ろし相談者様は一人で研修先に向かいますがたどり着きません。カーナビを何度もセットしてもうまくいかず結局あきらめて引き返し、途中で下車したご主人を探し戻ります。しかし、ご主人は見つからず次第に日も暮れてきます。とりあえずにぎやかなショッピングセンターの一角に車を停めご主人に連絡を取りますが電話にも出ない。一人で帰るわけにもいかず途方に暮れているところにご主人が現れて安堵する、ただし時刻は夕方がいつの間にか昼間になっていた…

立卦(二日目)

 キーワードは研修場所の「山に囲まれた広い高原」、「遊園地」、「カーナビがセットできずたどり着かない」、「ご主人」、「夕方」、「昼間」

 相談者が向かう研修先は「山に囲まれた広い高原」より、山は「艮」、高原(平野)は「坤」で、今度は相談者の視点より山は高いところにあります。そこで上卦を「艮」、下卦は「坤」で「山地剝」となります。之卦は、ご主人を探すも見つからず「日が暮れる」より夕方の時刻方位にあたる兌宮またにぎやかなショッピングセンターに車を停める…という象意から「兌」を類推、一方でご主人と離れ離れで見つからない、またご主人が見つかる時には昼間になっていましたから、離れ離れと明るい…より「離」と類推します。時系列では夕方➤昼間に時間が進んでいますので、下卦を「兌」、上卦を「離」として之卦を「火沢暌」とします。

卦象(二日目)

卦象は下の通り

 相談者様を表す世爻は五爻の子(水)で「子孫」を帯びます。一方で分身である「卦身」が四爻の父母戌(土)。これは、先に家族を遊園地(子孫)で降ろし、自分は研修に向かう(研修=父母)様子を表します。ただし、四爻は空亡しますので研修先にたどり着けません、またカーナビ(父母には地図の象意があります)も作用しません。あきらめて戻り主人を探しますが主人は見つからない。

…これは世爻と主人を表す爻、応爻の「官鬼」の関係で、世爻から目的の爻を剋す関係は「我去物尋(我ゆきて物を尋ねる)」で求めても得られない象です。さらに初爻の父母は日辰より剋を受け、四爻の父母は空亡して合住と、父母=電話で、何度掛けてもご主人は電話に出ません。ただし、応爻は発動して回頭の生となっていますので最後には見つかります。

 二つの卦を見比べると、応爻がいずれも「官鬼」です。相談者様は健康そのもので特に御病気や怪我を抱えている風ではありません、二つ目の卦は世爻下に「兄弟」の申(金)が伏神。また発動する卦中の二爻、四爻がそれぞれ夢を見た日の地支を帯びるか、冲にあたる地支を化出。それぞれ「妻財」と「兄弟」に変化します。

占断(まとめ)

 最初の卦では応爻の官鬼卯(木)が発動しています。一方世爻申(金)は日辰の生を受けますが墓運。卦中の「妻財」と「兄弟」を帯びる爻が特徴的な動きを強いますので、最近「お金(兄弟より出費)のことでご主人ともめ事があった。発端はご主人(応爻の発動)で相談者様は反論したいところ(世爻が申”金”で、応爻は卯”木”で世爻の方が強い)をぐっと我慢した(世爻が墓運)」

 二つ目の卦では、世爻の子(水)は応爻の巳(火)を剋す力関係にありながら、発動のない静爻。一方応爻は発動し「妻財」の卯(木)に変化の回頭の生。これは、金策のめどが付くか、ご主人の思い違い、誤解。夢を見た卯日に、ご主人の爻が卯(木)に変化の回頭の生ですから、当日中にもめ事は解決するでしょう…と断じ相談者様に伝えました

結果

 定期的な支払の件で、金融機関から残高が不足しているという連絡があったことを、相談者様よりご主人に伝えたところ「そんなはずはない!」とご主人が怒り、もめ事が発生したようです。ただし相談者様が預金通帳を見せて説明したところ、ご主人は非を認めて納得された…というやり取りがあったそうです 

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