占的「関ケ原の戦いの”問い鉄砲”はあったのか?」

立卦及び卦象
本卦は「天沢履」、之卦は「雷天大壮」を得ました。
本卦は虎の尾を踏む。転じてここから慎重。内通はしたものの、そのタイミングを計りかねて逡巡していた小早川秀秋の心中心理でしょうか?一方で焦れて松尾山の小早川陣に鉄砲を打ち込めと指示をした徳川家康の心理を表していそうです。
之卦は暴走の卦。結果、松尾山から西軍のに陣突撃した小早川勢の様子がうかがえる得卦です。
用神は官鬼で取ります。そして応爻が小早川秀秋です。

用神は二爻に現れ応爻と重なっています。
月併と月建から強い作用を受けていますから、伝承として「問い鉄砲」が広く人口に膾炙されている様子でしょう。ただし日辰からの作用がないということは、それを裏付ける一次資料が見つかっていない様子です。
応爻は日辰に対し墓運。曖昧な態度を取り続けた小早川秀秋の様子です。
3爻の兄弟は西軍石田三成。発動して進神に化していますから、繰り返し狼煙を上げて小早川、毛利勢に参戦を促しますが空亡に化していますから効果がありません。付帯勾陳は曖昧、ぼんやりで狼煙に反応しない小早川、毛利勢の反応、真意を掴みかねている三成の心境でしょう。
そして発動しているところを日辰に冲されて冲散していますから、結果小早川に裏切られ敗北した様子。
そして上爻の兄弟は毛利勢、上爻に山の象意があり付帯玄武は秘密より家康との密約でも売りは動きません。
外卦は伏吟。これは小早川秀秋の心理状態で、家康との密約で東軍に付くことを約束したものの、合戦の趨勢が西軍優位で果たして東軍に付くべきか逡巡している様子です。
一方で五爻を東軍総大将の徳川家康と見れば、五爻単体の伏吟は家康の苛立ちです。五爻は白虎を帯びて苛立っています

そして家康を表す五爻の下に官鬼を生じる妻財が伏神しています。但しこの妻財は日辰から剋を受けていますから、本気で小早川勢を攻撃するような強い意志ではありません。
そして応爻が官鬼、ここに付帯する朱雀は騒動、宣伝の象意がありますからまさしく「問い鉄砲」です。
もし用神官鬼が日辰から剋されていれば、後年の伝承の作り話と断定できそうですが、官鬼は日辰からの作用はありませんから、家康は小早川の参戦を促す合図のような形で小早川陣営に対して鉄砲を放ったと思われます。
「五行易」は、かくも見事に易の卦で関ケ原の戦いの名場面を再現します。











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