修行とは…
无妄は、元（おおい）に亨る。貞（ただ）しきに利し。其れ正しきに匪（あら）ざれば、眚（わざわい）有り。往く 攸有るに利しからず（易経 ”天雷无妄”卦辞）
鑑定の先達の至言を耳にする機会がありました。
「”修行”とは、自らの肉体を鞭打つような”苦行”ではなく、何か一つの事を決め、決めたらその日一日はそれ守ること、これを毎日続けることです」
お釈迦様は約90日にわたって寝食を絶つ”苦行”に自らの身を置きましたが、結果悟りには至らず絶食という”苦行”を止め、牛飼いの娘の献じた乳粥を口にした後、菩提樹の下で瞑想にふけったところ”悟り”を開いたと言われています。
想像するに、お釈迦様は、自らに”苦行”を課す以前から、一日の内数時間、数分でも”瞑想”に耽る時間を確保していたのだと思います。
”悟り”に至った境地とは、何も自身の肉体を鞭打つような厳しい苦行下に自らの身を置くのではなく、何か一つの事を毎日欠かさず行うこと。それを実践することの大切さを、お釈迦様は自らの実体験を伴って示されたのだと思います。
子曰わく「吾未だ徳を好むこと、色を好むが如する者を見ざるなり」（論語 子罕第9-18） 孔子はこう述べられた 「私は、人が情欲に耽るように、当たり前のように道徳に耽る人を見たことがないよ」
引用した易経の“天雷无妄”卦は、「嵐の卦」とも呼ばれ、上卦の「乾=天」の下、すなわち下卦で「震=雷」が轟いている様子で、このような荒天の時は、ただひたすら首を低く嵐の通り過ぎるのを待つことを求められるという受動的な卦です。
ところが”受動的”な卦にも関わらず、上卦”乾”も、下卦の”震”も陽が主体の陽卦であり、卦象全体はその活動の激しさをうかがわせる厳しさを併せ持ちます。
この様に卦徳に相反する性質を卦象を構成する八卦が帯びるとき、易経は往々にして”凶”の文字を辞としてかけますが、天雷无妄卦はむしろここで「元亨利貞（元（おおい）に亨る。貞（ただ）しきに利し。）」という最上の辞をかけています。
この辺りの矛盾が易経の理解しがたい所であり、この矛盾に的確にこたえる定番の解釈が存在しないところにも、読み手、易経に触れる人を惑わす難解さがあります。
ただ、そこに易経には人知の範疇に収まらない奥深さを感じ取ることが出来ます。
自らの身を”苦行”という荒行に投じたお釈迦様も、厳しい”環境下に身を置くことで何かを悟ることができる”という極めて”人為的”な観念にとらわれていたのだと思います。
「これでは悟ることはできない…！」
と、当時取り組んでいた苦行を途中で止めることがタブーとされていた中で、お釈迦様は敢然とその道を棄てます。
そして献じられた乳粥を口にした時、穏やかな充足感とともに、何かに突き動かされるような衝動にかられたと想像します。それが何であるのか？これを菩提樹の下で瞑想にふけることで、お釈迦様はその解を得ようとし、結果”悟り”の境地に至ったのでしょう。
お釈迦様の至った”悟りの境地”とは何か？
おそらくこれは、誰もが日々呼吸するように、水を飲むように、空腹を癒す食を得る様に、日々習慣的に行う行為の中にそれが秘められている。
そこには”意識”は無用であり、”無意識”で行うところに形而的な真理である”悟り”がある
「空不異色 色不異空 色則是空 空即是色」（般若心経）
引用した「天雷无妄」の卦辞、「无妄は、元（おおい）に亨る。貞（ただ）しきに利し。其れ正しきに匪（あら）ざれば、眚（わざわい）有り。往く 攸有るに利しからず」を、これを易照なりに解釈すれば、
「天雷无妄の”无妄”とは、日月の運行のよう人知を超えた所で天の運行は為されており、天の運行は一分の遺漏もなく”完璧”に遂行される。この天の運行に従って人もまた行動すれば、これは天の時を得て大きく前進するから、その願望は大いに叶う（元（おおい）に亨る。貞（ただ）しきに利し。） しかし、天の運行に逸脱するような時にあたっては必ず災いのような支障事に遭遇する。だからその行動には常に”正しさ”を求められるのである。」
この様に解釈します。
日月の巡りは、人間の都合に合わせず淡々と巡ります。ここに”淡々”という言葉をかける時点で既に人為的ですが、日月の運行は”至善”に基づくの天の運行であり、そこに利害や損得といった人為的な感情は抜きに日々巡っていきます。人為を廃するから”継続”できる。
ここは誤解してはいけないところだと思います。
修行を積んだ高僧や、成功者の残した名言の多くは「何か一つの事を怠ることなく継続的に行う」ことを推奨しますが、凡人にとってはこれすらも達成するのは難しい気がします。
…というのも、「やらなきゃ…」「これは自らに課した試練」…のように自らに鞭打つことが、お釈迦様が断念した”苦行”そのものであり、着眼点がずれていると思います。
お釈迦様が至った悟りの境地とは、だれもが息を吸うような、水を飲むような”無意識”下で行う行為そのものに”修行”的な価値観を見出したのでしょう。
癖➤習慣➤せずにはおれなくなる衝動性➤無意識
引用した先達の鑑定士の「”修行”とは、自らの肉体を鞭打つような”苦行”ではなく、何か一つの事を決め、決めたらその日一日はそれ守ること、これを毎日続けることです」。
いかに誰かに命じられて行うのではなく、自主的にそれを行うに…
結果として苦を伴うものでは無く…
やらないことがむしろ苦痛のように感じ…
気が付けばそれを、無意識で行っている…
というような「癖➤習慣➤せずにはおれなくなる衝動性➤無意識」4つの段階があるように思います。そして、この”無意識”下で行う行為、行動そのものに”良きにすれ、悪しきにすれ”物事の真理は宿ると思います。
易照の方位予報 7月1日予報
方位予報図
予報詳報
※日盤の予報算定基準を一部見直しました。
北…☁
吉凶半々方位（生門・暗剣殺）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は兄弟を帯びっ六白金星が同会する暗剣殺方位です。お付き合いでの出費が増えそうです。断りにくいお誘いなどで出費を強いられそう。方位地支は空亡するので、交友筋からもたらされる勧誘、儲け話に注意しましょう。お買い物、交友知人の勧めに抗しきれず、不本意なお買い物を強いられそう。ギャンブルは方位地支空亡で勘が空回りします。
交際運…約束事は相手の都合でキャンセルになりそうです。知人間での金銭の貸し借りは凶。特に貸したものは返ってこないでしょう。カップルは相手の受け答えに真摯になれずすれ違い生じやすいです。小さなことを発端に口論となるでしょう。
仕事、交渉、勝負運…仕事では同僚と意見が合わず衝突したり、議論となりそうです。交渉事、ライバルと斧競争、競合激しく条件闘争となりそうです。勝負事、ムラっ氣があり、好不調の波が激しそうです。
健康面では、片頭痛、めまい、また肩こりといった症状に悩まされそうです
北東…⛅
小吉方位（休門休囚）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は官鬼と子孫を帯び四緑木星が同会します。官鬼と子孫同会でギャンブルは好調です。想わぬ穴を引き当てて一儲けできそうです。お買い物は価格交渉が奏功します。想わぬ掘り出し物の発見も多いでしょう。
交際運…お悩み事の相談、金銭的な相談事に優位な方位です。発生中のトラブル、問題はこの方位にお出かけすることで運氣回復、思わぬところから解決策が提示されたり、急に状況が改善されそうです。カップルは飲食に吉、話も弾んで楽しいですが、過去の交際の問題が再燃することがありそうです。
仕事、交渉、勝負運…仕事では、つい魔がさして怠けたり、見通しの甘さが結果を悪い方向に運びそうです。交渉事、相手の態度が曖昧か自身も最後の一歩が踏み出せないでしょう。勝負事、相手に先手を取らせるとミスを誘えて好機が到来します。但し味方もミスもが多くなるので注意。
健康面では、特に飲料を原因として体調不良、左手のケガなどが心配です
東…🌤
吉方位（開門旺相）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は子孫を帯び八白土星が同会します。喜神の子孫が開門(金)と同会して金運は好調です。ギャンブルは好調で連戦連勝。但し震宮方位で調子に乗りやすいので、大金をかけての大勝負は自重しましょう。お買い物、掘り出し物、発見多い好方位です。
交際運…飲食に吉。交友知人との会食、宴席は大いに吉。日ごろの悩みを打ち明けられり、愚痴を聞いてもらってストレス解消です。カップルは開門方位、人氣の飲食店やカフェ、賑やかなショッピングモールで過ごすと楽しいでしょう。
仕事、交渉、勝負運…仕事では、部下の好アシスト、物事は計画通りに進んで順調を見そうです。交渉事、色よい返事をもらえそうですが、話半分で終わったり実態を伴わない場合もあるでしょう。勝負事、奇襲や作戦にこだわらず正攻法で慎重に臨みましょう。スタンドプレーや大技に頼ると隙が大きくなってかえって苦戦しそうです。
健康面では、調子に乗りすぎて怪我をしたり、腰痛や関節痛などの疲労による症状に注意。積極的な行動をとりたくなる方位ですが無理ができない方位です
南東…☁
吉凶半々方位（驚門休囚）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は官鬼と妻財を帯び九紫火星が同会します。官鬼を帯びる方角、詐欺めいた勧誘にご用心。耳触りの良いキャッチセールスに引っかからないようにしましょう。ギャンブルは番狂わせが多いでしょう。負けが先行。取り戻そうと熱くなりやすい方位です。掛け金の上昇に注意。引き際を冷静に見極めましょう。
交際運…火勢が強い方角。交友知人と意見が合わず口論となりやすいです。カップルも相手の浮気を疑ってギスギスしがちです。
仕事、交渉、勝負運…仕事では、上司の思い付きの指示や命令にふりまわされたり、取引先からの思わぬクレームに忙殺されそうです。交渉事、九紫火星同会でまとまりにくいです。足元を見られ、妥協や譲歩を強要されたりします。勝負事、相手に先行を許します。一発逆転を狙って大技に頼ったり、奇策に頼ると、かえって隙が大きくなって苦戦しそうです。
健康面では、火性が強い方位ですので熱中症、のぼせ、火傷といった象意が心配です
南…🌂
小凶方位（死門・五黄殺・月徳同会）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は妻財を帯びる五黄殺方位ですが、月の吉神月徳が同会します。貴重品の忘れ物や紛失に注意。お買い物、悪質なキャッチセールスに引っかからないように注意。離宮(火)方位でつい氣が大きくなり、乗せられやすいです。
交際運…メールやSNSの誤送信をきっかけにトラブルが生じそうです。上下の人間関係においては言葉遣いに注意しましょう。カップルは、待ち合わせに遅刻したり、約束を失念していて相手を怒らせそう。
仕事、交渉、勝負運…仕事では上司と対立する場面が多くなります。意見が採用されずモチベーションが下がりそう。交渉事、相手の態度は強硬で、手応えがつかめません。勝負事、策士策に溺れるの象。作戦は空回りして隙が大きくなりそうです。
健康面では、飲食を司る青龍が同会するので特に食あたりという象意が強くなります
南西…🌤
吉方位（景門旺相）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は官鬼と父母を帯び七赤金星が同会します。官鬼と七赤金星同会で勘が鋭くギャンブルは好調でしょう。穴狙いよりも手堅い本命勝負で小さな勝利を重ねそう。お買い物、ブランド品の訳アリ商品、アウトレットに掘り出し物がありそうです。
交際運…お悩み解決に良い方位です。年長者、先輩が力になってくれそうです。カップルは景門(火)と七赤金星同会で口論となりやすいです。相手の言葉尻を捉えて激しく対立しそう。
仕事、交渉、勝負運…仕事では、上司が頼りになります。難事業、難題は相談するとよいでしょう。交渉事、プレゼンや提示条件は相手に高評価。進展を見そうです。勝負事、奇襲や作戦が的中、あるいは相手の奇襲を看破してカウンターで優位に立てそうです。
健康面では、大きな崩れはなさそうです
西…☂️
凶方位（杜門・日破）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は父母を帯び三碧木星が同会します。三碧木星定位対冲で、調子に乗りやすい方位。うっかり貴重品の忘れ物や紛失に注意。お買い物は宣伝勧誘に乗せられて調子に乗りやすいです。衝動買いに注意しましょう。ギャンブルは出入りが激しいです。手元にはあまりに凝らないでしょう。
交際運…通信障害等でトラブルが起こりそうです。三碧木星が定位対冲で友人と会う約束などでは連絡が取れず行き会えないといった事態もありそうです。カップルも、メールの返信が来ない、SNSも既読にならない等で、やきもきしそう。
仕事、交渉、勝負運…仕事では、上司の雑用の指示に振り回されそうです。つい反抗的な態度をとって評価を下げそうです。交渉事、互いに譲れない一線にこだわって歩み寄りが出来ないでしょう。勝負事、相手の反撃や奇襲に熱くなって盲目になります。チームプレーではスタンドプレーに走ってチームワークを乱しそう。
健康面、ストレスからヒステリー。神経的な症状が強く出る方位
西北…⛅
小吉方位（傷門・天道・天徳黄道同会）お出かけした場合の方位事象は…
金運…方位地支は官鬼と兄弟を帯び二黒土星が同会します。勝負門の傷門(木)と官鬼同会で勝負運強く、ギャンブルは好調です。穴狙いよりも手堅い勝負が吉。お買い物は価格交渉が奏功しやすいです。交友知人の伝手で特別なサービスを承けられたりしそう。
交際運…親しい間柄にはうまく利用されたりして面白くない思いをしそうです。カップルは傷門(木)方位、つまらないことで喧嘩となりそうです。
仕事、交渉、勝負運…仕事では、同僚とのチームワークがカギ。依頼したり、依頼されたり野場面が多くなりそうです。交渉事、まとめるには妥協が必要な方位。ライバルとの競合、競争が激しく条件闘争となりそうです。勝負事、手堅い試合運びが吉。奇襲や奇策に頼ると苦戦します
健康面では、腹痛、胃炎、消化不良といった症状に注意
凶方位への処方箋
警戒方位…西☂️
北東⛅に方位除けが可能です。吉方位に移動後、現地への移動が南東🌤となるように調整して方位除けを行いましょう
注意方位…南🌂
南西🌤に方位除けが可能です。吉方位に移動後、現地への移動が東🌤となるように調整して方位除けを行いましょう
氣學・本命星日運
7月1日注意本命星は、三碧木星、四緑木星、六白金星です。（お出かけの有無に関わらず、凶事発生しやすい一日となります）
三碧木星…本命星兌宮(金)で定位対冲で巡ります。日破が重なるのでケアレスミス、過失多い一日となります。特にコミュニケーション、上司への報告、文書の提出に注意。行動に移す前に再度入念にチェックを。
四緑木星…本命星は艮宮(土)を剋す殺氣を帯びます。宮は日辰から剋を受けるため運氣低迷となります。軽率な行動で失敗したり、ケガなどの事故が多くなりそうです。何かを変えたくなるような衝動にかられますが、今日はその時ではありません。
六白金星…本命星坎宮に回座。暗剣殺をかかえます。人間関係の距離感に悩む一日で、氣を使ったつもりが煙たがられたり、距離を置くと冷たいと非難されそうです。空亡が重なるので行動が何かと空回りしそうです。うまくいかなくても焦らずに落ち着いた言動、行動を。いつも以上に普段の自分を意識するとよさそうです
出発吉刻
お出かけに適した吉刻は、子刻(大吉)、寅卯刻、酉刻で、凶方位へは早朝の移動が良さそうですが今一つ使いにくい時間帯となります。
氣學・日盤及び時盤では、子刻、酉刻の南北、寅卯刻の西、凶煞重なる注意方位となります。
同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。
それでは７月１日が、皆様にとり最幸の一日となりますように！
本日もご覧いただきありがとうございます
(易照が実現したいこと） 今年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本「開運のヒント、幸運のピント(仮題)」を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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