桜田虎門「五行易指南」現代語訳㉔

「五行易指南」現代語訳
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桜田虎門「五行易指南」現代語訳㉓
伏吟の用

桜田虎門「五行易指南」現代語訳㉔

巻2 十二運

五行十二運について | 現役占い師の気分を良くするブログ

図にある通り、寅の日に占って用神が火爻であれば、これは「日辰に長生する」という。卯の日に占ったのであれば、用神の火爻は「日辰に沐浴する」という。辰の日に占ったのであれば、用神の火爻は「日辰に冠帯する」という。

このように用神や原神、忌神の爻を日辰に対して12運を見るのである。この12運というものは日辰に対してのみ見るものであって、太歳や月建に対しては見ない。ゆえに寅の年、寅の月に占ったからと言って、用神の火爻が太歳に長生する、あるいは月建に長生するとは言うことは無い。

12運で最も重要視するのは「長生・墓・絶」の3つである。この三つは変爻(化爻)にも用いることがある。例えば午の爻が発動して寅の爻になる時は「長生に化す」という。午の爻が発動して戌の爻となる時は「墓に化す」という。 午の爻が発動して亥の爻となる時は「絶に化す」という。

およそ長生は深く根を伸ばすという意味で、墓は力尽きて動けないという意味がある。絶は廃絶して興ことができないという意味である。

そのほか沐浴は裸体を表すので婚姻を占って用神が沐浴に当たることを忌む。胎は胎児の意味であるから産育(妊娠)を占うような時に用いる以外は、特段の験を看ない。

長生墓絶

長生、墓、絶についてはそれぞれ3つの解釈がある。一つは日辰に対してみること。2つには用神が伏神でその上の飛神に対してみること。3つには発動して化爻に対してみること。(※1)

およそ用神が墓絶に遭ってもこれを救う者がある時は大きな害はない。また忌神が長生に当たる時は禍が多いとする、しかしながら占ったことによりその判断は変わるので応用が必要である。

(※1)長生に化す…亥や子が申に化す、巳や午が寅に化す、寅や卯が亥に化す、申や酉が巳に化す
墓に化す…亥や子が辰に化す、巳や午が戌に化す、寅や卯が未に化す、申や酉が丑に化す
絶に化す…亥や子が巳に化す、巳や午が亥に化す、寅や卯が申に化す、申や酉が午に化す
桜田虎門「五行易指南」現代語訳㉕
三刑と六害、及び神煞についての解説
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