易経「繋辞上伝」を読み解く㊶ 易照の方位予報 11月2日予報

方位予報
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易経「繋辞上伝」を読み解く㊵

子曰く、書は言を尽(つ)くさず、言は意を尽くさず。然らば聖人の意は、それ見るべからざるか、と。子曰く、聖人は象を立ててもって意を尽くし、卦を設けてもって情偽(じょうぎ)を尽くし、辞を繋けてもってその言を尽くし、変じてこれを通じもって利を尽くし、これを鼓しこれを舞(ぶ)しもって神を尽くす、と。(繋辞上伝第12章第2節)

この節「 子曰く 」が2つ節中に登場します。孔子の門人の質問に対し孔子が答えたのであれば前の句の子曰くは不要であります。但し繋辞上伝のこれまで流れから門人とそれに孔子が答えるという体裁をとった章はないので、これは孔子自らの自問自答という体裁で読み解くことが自然でしょう。

「 子曰く、書は言を尽(つ)くさず、言は意を尽くさず。然らば聖人の意は、それ見るべからざるか、と。 」

「孔子易経に思いを致し自らに問う、“易の働きを書物で著そうとしても書き尽くすとことは適わない。言葉で言い表そうとしても言い尽くすことはできない。そうであるならば、聖人のお考えをど後世の人間は理解することはできないので得有ろうか?”と」

「五行易」もそうですが、こと占術の専門書においても、この世に“秘伝書”というものは出回ることはありません。本当の秘伝は師から弟子への口伝となるでしょうし、それを口にして誰かに伝えた時点で“秘伝”は秘密ではなくなるからです。

また、その秘伝なる物を書物に書き表そうとすれば、およそ一冊の書にまとめることができません。占例一つ上げるだけでも、巡る月日、得卦だけでも64卦あり爻に至っては384爻あり、そこに360日(干支暦の日数)×12か月をかけるだけでも膨大な数になります。ましてや占う事はさまざまですから、とても言い表したり、書き尽くすことができません。

この辺りは、ある程度肌で感じる所であり、口伝にあたっても言外に感じ取る能力や資質が問われるところだと思います。

それに近いことを表すに荘子の中に“輪篇”という寓話を引用します。

『桓公讀書於堂上、輪扁断輪於堂下、釋椎鑿而上、問桓公曰。「敢問公之所讀者何言邪?」公曰「聖人之言也。」曰「聖人在乎?」公曰「已死矣。」曰「然則君之所讀者、古人之糟魄已夫」桓公曰「寡人讀書、輪人安得議乎。有説則可、無説則死。」輪扁曰「臣也、以臣之事觀之。断輪、徐則甘而不固、疾則苦而不入。不徐不疾、得之於手而應於心、口不能言、有數存焉於其間。臣不能以?臣之子、臣之子亦不能受之於臣、是以行年七十而老断輪。古之人與其不可傳也死矣、然則君之所讀者、古人之糟魄已矣。」』(『荘子』 天道 第十三)

(齊の)桓公が書物を読んでいると、車輪を作る老職人が「何を読んでいるんですか?」と聞いてきた。桓公は「聖人の言葉である」と答えた。
職人「その聖人様は生きているんですか?」
桓公「いや、亡くなっておられる」
職人「なんだ、王様は死んだ人の残りかすみたいなものを読んでいるだけじゃないですか」。
桓公は怒って「卑しい身分にありながら学問の何がわかる、返答次第によっては命はないぞ!」というと、老職人は「車輪を作るに、一分の狂いなく合わせる技術は、言葉で言い尽くすことは出来ません。私の息子にも教えることはできませんでした。結局最後まで自分の経験と勘を息子に継がせる事ができず、結果、齢七十の今になっても車輪を作る仕事をしています。さて、お殿様の読んでいる本は、今を生きていない死んだ人の書いたもの。いわば、古人の糟粕ではありませんか?」

したがって孔子もこの問いに対し自らこう答えます。

「 子曰く、聖人は象を立ててもって意を尽くし、卦を設けてもって情偽(じょうぎ)を尽くし、辞を繋けてもってその言を尽くし、変じてこれを通じもって利を尽くし、これを鼓しこれを舞(ぶ)しもって神を尽くす、と。 」

「(孔子が自らが静かに黙考して至った結論は)“聖人(伏羲)は易の摂理を八卦を以て表された、その八卦は天卦に起こりうるあらゆる事象や現象の大本を内包している、また64卦を設けてその表すところ、万物の生成化育と還元再生の働きを形として示された。さらに文王や周公旦によって言葉がかけられて、そこにはもうこれ以上に無いほどに表しつくされている。(そこにこれ以上何を加えようか?それ以上は易を理解し活かそうとする者,感じ取るより他は無いのである)だから、易経を理解しそれを活かそうとする者は、これを変化(変易)させ、その中に変わらない法則性を見出し(不易)、その力をいかんなく発揮させる(易簡)。時には易占を以て未来を断じ、その指し示す未来を希望として胸に抱いて自らを鼓舞し、自らの本分を尽くすのである”」

この節の最後の現れる「神」は、前節同様「陰陽の作用」と解釈します。従ってさらにこれを「本分」とするのは、陽が陰に、陰が陽にとってかわることはありませんから、占って出た吉凶の断に従って、吉であれば陽の作用、凶であれば陰の作用を持って事を行うという解釈です。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

 

易照の方位予報 11月2日予報

方位予報図

予報詳報

北🌤

吉方位(景門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は子孫を帯びますので、ギャンブル運が比較的好調です。ただし方位地支は空亡するので、大金を掛けた大勝負は凶。九星は三碧木星で金額が大きくなるとのめりこみます。お買い物はやや吉。探していた者、お買い得品はあるにはあるが、ちょっと好みに合わなかったり、思っていたものと異なっていそうです。

交際運…吉。飲食を伴うとさらに吉。少し距離が離れてしまったカップル、疎遠になてしまった人間関係の仕切り直しに吉。

仕事、交渉、勝負運…吉。部下の好アシストや、業務上の良いアイデアが閃く吉方位。但し張り切りすぎて少し疲れてしまうかも。交渉事、誠実を前面に、信念をもって強い姿勢で臨むと相手に伝わり歩み寄りが見られそうです。勝負事、攻守のメリハリをつけましょう。積極的な攻めの姿勢が相手のミスを誘いそうです

健康…大きく崩れることはありませんが、少し無理をして過労、疲労が残りそうです

北東🌂

小凶方位(死門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支の丑が父母を帯び空亡するので、貴重品の忘れ物や落とし物に注意。お買い物は、希望価格よりやや高く予算オーバー。購入の可否に悩みそう。ギャンブルは勝ったり負けたりでパッとしません。

交際運…やや凶。親族や交友筋から金銭に関わる悩み事を打ち明けられて対応に苦慮しそうです。また、待ち合わせ場所や時間を間違えたり、連絡がtれなくなることがありそうです。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では。情意からの依頼事や雑用が多く、本業に集中できません。交渉事、書類のミス、交わす条件等に穴がありそうです。再確認をしましょう。勝負事、チームワークが乱れがちです。守りのミスが多く攻撃に集中できないでしょう。

健康…冷えからくる関節痛や腰痛に悩まされそうです

東☂️

凶方位(驚門・五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。貴重品の忘れ物や落とし物に注意。お買い物は、目移り多く衝動買いに走りやすい。また勧誘やキャッチセールスにも心を動かされやすいでしょう。ギャンブルは欠けるたびに掛け金が大きくなる悪循環に陥りそうです。

交際運…凶。舌禍対立口論生じるの凶方位。相手に強く言いすぎ相手が反発したりたり、相手の言葉に過剰に反応してもめそうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、成果を出そうと焦ったり、結果を求めて勇み足を踏みそうです。交渉事、想わぬ歩み寄りを得たり、態度の軟化、相手の態度や提案に何か裏事情がありそうです。結果を焦らず裏を取った方がよさそうです。勝負事、ミス多く自滅する方位です。

健康…のどの痛み、咳が止まらない等、体調を崩しやすい方位です。

南東⛅

小吉凶方位(開門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。九星は六白金星が定位対冲で巡るので好調ですが、やや財布のひもが緩みがちです。お買い物は自分へのご褒美が過ぎて思わぬ大散財になりがちです。ギャンブルはのめりこむと損をするので、掛け金は少額にとどめて楽しみましょう。

交際運…やや吉。お悩み解決、相談に吉。先輩や年長者から的確な助言助力を得られそうです。ただしコミュニケーション面、やや言葉使いが荒くなったり、大雑把になりトラブルとなることがありそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では上司の信任を得て、モチベーションもUP 。はかどりそうです。交渉事、少々強気な態度で臨むと相手の譲歩や妥協を得られそう。書類や条件に見落としが無いか再度チェックを。勝負事、強気な攻め、積極果敢なプレーがチャンスを引き寄せそうですが、守備がおろそかにならないよう注意しましょう。

健康…多少張り切りすぎてめまいや軽い頭痛を覚えそうです

南⛅

小吉方位(休門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。方位地支は官鬼が巡り、日辰から生を受けるのでギャンブルは好調です。ただし九星は二黒土星が巡るので、掛け金は大金を摘まないように注意しましょう。お買い物、つまらない物や不要な物を購入するような無駄遣いの場面がありそうです。

交際運…吉。お悩み解決、特に金銭に関わる相談事に吉方位です。交友筋だけでなく、公的な窓口の相談でも吉。

仕事、交渉、勝負運…やや吉。仕事では集中力を切らさずコツコツ努力が吉。続けてきた努力が花開く時です。交渉事、相手の話に耳を傾ける、従順で素直な対応が道を開きそうです。勝負事、攻めより守り重視で、相手のミスを誘うのが良いでしょう。

健康…大きく崩れることはありませんが、伊賀お疲れ気味。胃痛を感じたり胃もたれをおこしそうです

南西⛅

吉凶半々方位(生門休囚・日破同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。お付き合いでの出費が増えそうです。交友筋や店員などからの勧誘を断り切れず、氣ののらない物をかったり、契約を結んでしまいそうです。

交際運…やや吉。有人同士の争いごとに巻き込まれたり、仲裁を依頼されて頭を抱えることがありそうです。

仕事、交渉、勝負運…やや吉。仕事では上司の信任を得、また同僚から協力を得やすく、モチベーションもUP 。はかどりそうです。ただし一方で同僚の失敗の後始末に追われる場面がありそうです。交渉事、ライバルの提示に相手の態度が心変わりします。焦らずに、相手の言い分を聞くことで相手も折れて、良好な信頼関係を築けそうです。勝負事、攻めも守りも柔軟に対処することで相手を圧倒できる方位ですが、相手も難敵でなかなか思うように攻め切れません。

健康…大きく崩れることはありませんが、左手を怪我したり、胃腸のトラブルがありそうです。

西☂️

凶方位(傷門・暗剣殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。お買い物は高級な物、華美な物に惹かれ、不要な無駄遣いが多いでしょう。ギャンブルは勘が裏目裏目に働いて、引っ込みがつかなくなり損失が膨らみます。

交際運…凶。何でもないことに感情的になって、口論や対立事が生じやすい方位です。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、方向性や方法をめぐって同僚と衝突しそうです。交渉事、ライバルからの条件の提示に、相手の交渉態度が変わりそうです。勝負事、思わぬ反撃に熱くなって攻撃防御共に大雑把になりそうで。

健康…口周りの火傷、口内の炎症、喘息の発作など

北西☂️

凶方位(杜門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。うっかり貴重品の入ったかばんや入れ物を忘れたり落としてしまいそうです。お買い物、希望商品は見つかるものの予算オーバーうやカード残高不足などで購入できません。ギャンブルは勘が裏目裏目に働いて損失が膨らみそうです

交際運…凶。意見が合わず、会話もうまくかみ合いません。家族では子どもが言うことをなかなか聞かないで苦労しそう。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、取引先からクレームがついたり、部下の過失の後始末に追われはかどりません。交渉事、意見対立。横たわる問題の解決の糸口も見つけられず、進展しません。勝負事、難敵です。先手を欠いて一進一退の神経戦が続きそうです

健康…手足の捻挫、ひざ痛や腰痛に注意

凶方位への処方箋

警戒方位…東☂️、西☂️、北西☂️

東☂️…南東⛅に方位除けが可能です。吉方位に移動後、現地への移動が、北🌤となるように調整して方位除けを行いましょう。南東は少し吉運氣が弱いので滞在時間を長めに取るか、現地への移動吉刻をご利用ください。

西☂️、北西☂️… 南西⛅に方位除けが可能です。吉方位に移動後、現地への移動が、北🌤となるように調整して方位除けを行いましょう。南西は少し吉運氣が弱いので滞在時間を長めに取るか、現地への移動吉刻をご利用ください。

注意方位…北東🌂

南東⛅に方位除けが可能です。吉方位に移動後、現地への移動が、北🌤となるように調整して方位除けを行いましょう

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

11月2日注意本命星は、一白水星、四緑木星、七赤金星、九紫火星です。(お出かけの有無に関わらず驚事発生しやすい一日ととなります。)

一白水星…本命星は艮宮(土)より剋を受けます。艮宮(土)も日辰より剋を受けるため衰運日です。金銭に関わる悩み事をかかえたり、うっかり貴重品を忘れたり落としたりしそうです。

四緑木星…本命星は坤宮(土)を剋す殺氣。回座宮は日辰から剋を受け、ここに日破が重なる衰運日です。暴飲暴食で体調を崩したり、金銭面無駄遣いをして後悔する場面がありそうです。コミュニケーションでは、通信障害や会話に誤解が生じやすいのでご注意ください。

七赤金星…本命星は中宮(土)で八方ふさがり。中宮(土)日辰から剋を受け衰運日です。人間関係に寅るが多発します。友人同士の争いに巻き込まれたり、会社では派閥抗争やセクション抗争に巻き込まれてストレスをかかえそうです。

九紫火星…本命星は兌宮(金)を剋す殺氣。暗剣殺をかかえる注意日です。トラブルによる怪我や事故に巻き込まれたり、急な体調不良を起こしやすいです。人間関係においても感情が高ぶりやすく、ちょっとしたことで口論となりそうです。

九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、子丑刻(丑刻大吉)、辰巳刻、未刻(大吉)です。

氣學・日盤及び時盤では、子刻の東西及び南西。丑刻と辰刻の南西、巳刻の東西に凶煞重なります。

同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。

 

 

それでは11月2日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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