記憶する遺伝子、記録する遺伝子

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記憶する遺伝子、記録する遺伝子

 「人は輪廻転生する」

先端物理学の世界でも、このことは証明されているようです。人の(人に限らずあらゆる生物内に存在する)細胞内にあるDNAにも寿命があり、これは650万年~1000万年と言われています。すなわち、この長大なDNAの寿命間に、人は何度も転生するのです。

DNA molecule, illustration.

 この世での生を終える瞬間に、その人の細胞内のDNAは生前のその人の生き様、考え方、行動様式一切を記録し、死を迎えるとともに四散します。一方でその人の死後と同時に活動を始めるDNAの存在も証明されていて、そのDNAは「記憶」として作動するそうです。

 死とともに四散したDNAは「記憶」するDNAの元、再び終結し次なる生を選択してこの世に生まれ変わります。その時にDNAは無数にある選択のスイッチを操作して、再びこの世に生を受けるといわれています。

 いずれの場合も生を受ける瞬間に、来世での生き方、存在、生きる上で遭遇する喜び、悲しみ、困難の一切をスイッチのオン、オフで選択した上で次世に生を受けます。生を受けた瞬間、DNAの「記憶」は失われ、人は生を受ける瞬間に選択した「記録」に従い生の営みを始めます。

 中には、前世の記憶を残したまま生を受ける人もいるようですが、ほとんどの人はその記憶を失ったまま人生を歩み、時に喜び、時に悲しみ、その上で今世の課題として選んだDNAの「記録」を模索し、今世の使命として自らに課します。

その課題をクリアできれば次世で新たなステージでの生を営み、クリアできなければ再びやり直す…DNAは長い寿命の間に、膨大な生の経験を蓄積し、昇華していくのです。

 そのDNAを我々日本人は「魂(たましい)」と呼んでいます。

 はなはだ個人的な解釈ですが、古神道では「魂」を「たま」と言います。「しい」はおそらく「強い」であり、自身のDNAに負荷をかけている様子でしょう。

 

 人としてこの世に生を受けることを時として「修行」と称する所以はここにあり、生きることは「大変」なことです。そんな人生を自分の意思で変えることはもっと「大変」ですから、目に見える成果を求めて大きく変えることを追い求めるよりも、明日出かける方位をいつもと違う方向にする…そんな小さな変化で運氣は変えられる…、そんなことを運命学を通じてお伝えしています。

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