「仕事の依頼占」

五行易占例
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「仕事の依頼占」

お世話になっている人から、とあるイベントの事務局的な仕事を引き受けてくれないかという依頼があり、それに対する返答の可否を…という相談を占ったものです。

相談者はあまりその依頼に対し乗り氣ではありません。ただ一方で依頼された方にはお世話になっているし、このまま断った場合、その方との関係の今後が心配とのことです

卦象

用神は、「断った場合今後どうなるか?」ということが最終的な占的となるので、世爻の旺衰で判断します。

用神は四爻、「兄弟」の酉(金)です。五類の兄弟を帯びるので、相談者自身が依頼事項にあまり乗り氣でないことを示します。白虎が帯類し、すこし厄介事を持ち掛けられ苛立ちを感じているのかもしれません。ただし世爻は発動しているので、揺れ動く相談者の心境です。

原神の五爻の父母、未(土)が発動しています。用神の傍爻の原神で、相談者にとって身近な存在、あるいは相談者が心を寄せている、お世話になっているという様子です。ただし原神は日辰の午(火)に合され合住しています。これは依頼者がイベント開催に当り適役な取りまとめ役が不在で苦悩している様子です。

外卦は世爻が酉(金)→申(金)の退神、五爻は未(土)→戌(土)の進神のペアの準伏吟で、イベント運営に当り、依頼者サイドが開催に当り諸々八方ふさがりな状況を示しています。

また応爻に子孫の子(水)が伏神しますので、依頼者が相談者なら受けてくれるという期待の表れです。

卦身の妻財の卯(木)が空亡するので、引き打ても金銭的なメリットは少なそうです。

忌神である上爻の官鬼の巳(火)が発動しています。子孫に化して回頭の剋ですし、原神の発動もあります。忌神と原神の併発は接続相生ですから吉象です。乗り氣でない案件ならば断わっても差し支えありませんが、世爻が退神するので依頼者と相談者の間には多少の隙間風が吹きそうです。ただし外卦の伏吟を考慮すると、依頼を受けることはそっくりそのまま相談者が伏吟状態を引き受けることになりますよ…と指摘。

占断

断っても、依頼者との間に大きな隔たりは生じないが、その後のフォローは必要です。ただし、情を優先して受けると、これはこれで大きな負担となります。依頼者とのご関係の重軽を考慮してご判断くださいとアドバイスしました。

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