夢占い”亡くなった父親が出てくる夢”

五行易占例
Pocket

夢占い”亡くなった父親が出てくる夢”

少しおどろおどろしいですが、こんな夢を見たという相談を受けました。

相談者の父親はすでに故人です。生前、徳のお子様のころは厳しい父親で相談者との仲は余りよくなかったということです。

相談者のご覧になった夢は、亡くなった父親が目の前に現れている。

ただしその父親は痩せて、生きてはいるが皮膚は黒ずんで、ミイラのように干からびた様子で生氣なく相談者の目の前に横たわります。

相談者は邪魔に思い、父親に不平、不満をぶつけますが、父親は横たわったまま動かず、…その様子を夢の中で相談者が何度も体験する…そんな夢だということです。

故人が姿となって目の前に現れるという夢は少し珍しいです。普通故人は姿は見えないけれど存在を感じるだけ…と言う場合が多いからです。

姿を現すということは、何か強いメッセージ性を感じます。

まず目の前に現れた父親が「生氣なくミイラのような状態」、そして父親とは生前不仲であった…と言う情報から、本卦「火沢暌」を設定します。

火沢暌の上爻

睽(そむ)きて孤(こ)なり。豕(いのこ)の塗(どろ)を負(お)うを見る。鬼を一車に載(の)す。
先には(ゆみ))を張り、後には之が弧を説く。
婚冦(こんこう)するに匪ず。婚媾(こんこう)せんとす。往きて雨に遇えば則ち吉

互いに背きあって孤立している。嫌々ながら相手の姿を観ると、泥だらけの豚のように見え、悪鬼を乗せた馬車に乗って近づいてくる。弓を引いて相手を追い払おうとするが、後に弓を下す。近づいてくる相手は豚でも悪鬼でもなく、結婚すべき相手であった。わだかまりが雨に打たれて流れるように、和合すれば吉

と、上爻に幽霊、悪鬼、泥だらけの豚…と相手を散々にののしる爻辞が掛けられているのが印象的です。

そして横たわる父親に、相談者は不平不満、文句を言っていますから之卦は「天水訟」です。

父親を表す父母は初爻と上爻に再現しています。つまりこれが夢の中で何度も現れる父親。但し父母は月破ですから故人を表します。初爻の父母は玄武を帯び官鬼に変化。ここから玄武は黒く汚い…の象意から、ミイラ(官鬼)のような姿です。初爻ですから床に横たわります。

二爻に卦身が付き相談者の分身。帯びる官鬼は、横たわる父親の姿を観てイライラする、之卦に兄弟を持つのでストレスを感じます。

三爻の兄弟が暗動、朱雀を帯びるので父親に不平不満をぶつけます。

世爻は子孫を帯びます。五類の相関関係では子孫は必ず父母の剋を受けるので親子仲は良くなかった様子。上爻の父母は白虎を帯びるので、昭和一桁生まれのカミナリ親父が想起されます。

占断

世爻が子孫を帯びるので、お子様(お孫様)のことが秦ちゅう大きなウエイトを占めています。

また世爻の傍爻、五爻で「兄弟」が日併して発動、その下に妻財が伏神します。兄弟は子孫を化出するので、お子様のことで何か大きな出費がある。但し旺相の子孫なのでネガティブな出費ではありません。父母は学校という意味が有るので進学に関わることでしょうか?

卦身が付く官鬼は相談者のご主人で、月建の生を受ける旺相ですから、ご主人の理解も得られている様子です。吉夢でしょう。

…そのような占断を下したところ、相談者からの返答は、孫と一緒に海外旅行に出かけることが夢であったと。紆余曲折を経て、ようやく夢が計画の段階まで進んだのだが、円安も進んだせいもあって見積もり段階で高額な旅費にびっくりしていたとのことです。

なるほど、子孫には「夢・希望」そして父母には「旅行」の象意が有りますから、このことが夢の形となって現れたのでしょう。

Pocket

コメント

タイトルとURLをコピーしました