易照の方位予報 6月4日予報

方位予報
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古典

 自身の復習も兼ねて、長い歴史を誇る「五行易」の法則を整理総覧した明代の碩学者・劉伯温著「黄金策千金賦通解」を現代語訳しています。「五行易」の専門書は複数所持しておりますが、共通するところはこの「黄金策千金賦通解」を下地に、各種占例やその他の古典のエッセンスを加味して書物として発展させたものが多く、「五行易」の根本的な諸法則や思想を理解するうえで、「黄金策千金賦通解」を通読理解するのは確かに有益です。

 ただし、その和訳の問題と一方で書物としては言い尽くせない「五行易」のその思想は、初學の徒にとっては難解の一言で片づけられるぐらい「訳わからん」の連続です。

 既存の書籍で「黄金策千金賦通解」を和訳したものは複数あるものの、戦前に表されたもの、あえて原文の意を伝えるために口語体で訳されたもので、読み辛いし、一方で時代の流れとともに解釈がずれてきている説も散見されます。

 

 本ブログで再度試みている現代語訳は、日本の「五行易」中興の祖と言われる九鬼盛隆先生著の「断易精蘊」をもとに、「卜筮正宗」「増冊卜易」などの古典と、近代五行易の専門書を参考に再度「黄金策千金賦通解」の解釈を整理統合しています。訳していて思うのは、大家である九鬼先生も、まとめていて

「訳わからん」

の連続だったのではないかな…?という率直に感じる感想です。

 九鬼先生の「断易精蘊」は大正時代の著作で、一方で「五行易」の古典的名著である「卜筮正宗」や「増冊卜易」は、戦後「五行易」の愛好家であった藤田善三郎氏によって、原文を忠実に和訳したものがあります。藤田氏による和訳は私見を交えずあくまで原文を忠実に和訳したものですが、九鬼先生の解説は研究の成果、占例をもとに古典をなぞりつつ、一方でその解釈については厳しく精査、誤りを排斥しています。

 一方で、試行錯誤、中文を和訳するにあたり、充てられた漢字の意味を推し量ると解釈も多岐にわたって可能となるわけで、九鬼先生の著述にも前後相矛盾する解釈が散見されますし、解釈の根拠を古典に求めても、古典と九鬼訳がさらに相反する節もあり、「黄金策千金賦通解」自体はさほどの文量はないのですが、訳していて時として非常に難解です。

 一方で改めて訳していて、近代五行易では半ば秘伝扱いの事項も実は「黄金策千金賦通解」でさらりと触れられている部分もあり、読み直しも兼ねての現代語訳ですがちょうどいい復習めいた絶好の機会となっています。

 「五行易」を含め、最古の古典といわれる「易経」、その成立は今より5000年近くまでさかのぼるとされています。その間、易経は周の文王により人語に翻訳され、その後孔子がさらに注釈を施しています。

 おそらくその間にも解釈が異なっていたり、占いそのものが排斥された時代もあり、これが正しい解釈だ…と確信をもって言える法則ははなはだ少ないわけですが、著した劉伯温先生、和訳した九鬼氏や藤田氏のその苦労をしのばせるなかなか奥ゆかしい作業です。

 ところで、この九鬼先生も人物としてはなかなか苛烈な人物像を諸著作からうかがえて、自説と相いれない過去の著書や、著作者を著書において公然と面罵したり、他流占術を迷信と退ける場面も散見され、大家として評される一方、晩年は不遇であったという評伝も聞き及びます。

 「五行易」を含め易経は宇宙の法則を表したものと鑑みれば、自身が言葉や行動、あるいは感情として発したものは、確実に自身に返ってくるわけですから、訳をしながら安易に批判、批評するを厳しく戒めています

 SNS上では、他者の発信への公的、私的を含めての面罵批判の嵐ですから、それを覗くだけでも自身への影響は計り知れません。批判、批評することは簡単で、一方で何かを発表ないし発信することの難しさ、発信するために選択する言葉の吟味、なにより「ネタ探し」の苦労を日々感じているところです(笑)

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

衣装の方位予報 6月4日予報

方位予報図

 

予報詳報

※五黄土星中宮日で、五黄殺、暗剣殺をともないません

北…🌤

吉門の生門(土)が坎宮(水)を剋します。一方で門は日辰と比和し旺相です。方位事象、子どもや目下の存在から吉報がもたらされたり、仕事などのお出かけ先で、部下が大活躍して自身は羅気ができそうな暗示有。一方で「妻財」が日辰から剋を受けるので、金運が低迷します。健康面冷たい物を食べたり、飲んだり、あるいは腹部の冷えから消化不良を起こしそう

北東…☂

吉門の休門(水)に吉星の天乙巡り吉方位も、日破が巡り4日随一の凶方位となります。方位事象、友人知人との約束は反故にされたり、日辰が「兄弟」を帯び方位地支の丑(土)・兄弟を帯び人間関係で色々ともめそうです。健康面、寅(木)が官鬼を帯びるので、不注意からの事故や急病に注意。

東…🌤開

開門(金)が震宮(木)に回座。宮からの作用はありませんが、門は日辰から生を受けて旺相です。方位事象、仕事面は特によろし、個人の成果よりも、周囲同僚スタッフとの接し方が開運のカギです。九星は三碧木星で信用、信頼が頑なな相手の心を溶かし交渉事は進展するでしょう。健康面、吉方位に付き大きな崩れはありませんが、呼吸器系の不調に注意しましょう。大声を出したり、埃っぽい所では喉を傷めます

南東…🌂

驚門(金)が巽宮(木)に巡ります。宮から門への作用はなく一方で日辰から門は生を受け旺相の凶方位となります。方位事象、特に通信やコミュニケーションでトラブルを抱えるでしょう。交友間。知人間、上下間での報告や相談事で、相手にうまく伝わらず誤解を招いたり、誤った情報を相手に伝えて、後に問題となったりします。健康面、胃腸の不良。ストレスを感じやすい方位です。

南…☂️

死門(土)が離宮(火)より生を受け、さらに日辰と比和します。門旺相の凶方位。方位事象、秘め事が白日にさらされて面目を失ったり、お出かけ先で秘密を暴露されたりします。方位地支は父母を帯び、日辰からの合を受け、交友関係の問題で悩みを深めそう。健康面、頭痛、急な発熱等

南西…⛅

景門(火)が坤宮(土)に回座。日辰からの門への作用はなく、吉凶としては平運に近いです。方位事象。仕事面では同僚スタッフの協力を得られるかがカギ。方位地支、申(金)が子孫を帯び空亡するので、甘い氣持ちを戒める象。また未(土)は「兄弟」を帯び日併します。明日は親しい友人と連れ立っての会食、お茶などは話も弾み楽しいでしょう。健康面。暴飲暴食の暗示有

西…🌂

杜門(木)が兌宮(金)で巡り、休囚。日辰からの作用もなく良くありません。方位地支、子孫を帯び日辰からの生を受けつつ、空亡します。甘い見通しからの事業の破綻や待ち人現れずの象。または家族を連れてお出かけの際、は子どもの迷子に注意。健康面、飲食、特に飲料にからの腹下しや体調不良。

西北…☁

傷門(木)が乾宮に回座。宮から門への作用はありますが、日辰からの作用なく、平運として解釈が妥当。方位地支の亥(水)妻財を帯び、日辰からの剋を受けるので、金運は凶。また色情の禍があるので異性のとのお付き合いは控えめに。健康面、ストレス性の頭痛や肩こりなど

凶方位への処方箋

警戒方位…北東、南

暗剣殺、五黄殺のない一日ですが、五黄中宮日はどの方位も五黄的な起伏の激しい時であると認識した方がよいでしょう。

北東へは、東あるいは北への方位除けが可能です。この場合、現地入りがいずれも北(🌤)あるいは東(🌤)となり凶を軽減できます。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

4日注意本命星は、五黄中宮日各九星定位で巡るので、どの本命星もな崩れはありません。仕切り直し、再起動の一日となりそうです。

 

「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します

 

氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。

出発吉刻

出発に適した吉刻は、寅卯刻(卯刻大吉)、巳刻(大吉)、申刻、戌亥刻です。

凶方位は天乙貴人巡る卯刻、巳刻が良いでしょう。

このうち、氣學・日盤及び時盤では申刻の北東凶煞重なるので注意。

それでは4日が、皆様のとり最幸の1日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます。

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