易照の方位予報 6月6日予報

方位予報
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易経「風天少畜」を読み解く

 周易のネタになりますが、受講を続けている「周易」の講座の宿題を思い出しました。「風天少畜」の上九の爻にかけらている

「既に雨ふり既に處まる。徳を尚びて載す。婦貞けれども厲うし。月望に幾し。君子往けば凶」

の解釈を考えてみる。これが前回の講座の最後に出された課題でした。

爻辞をそのまま直訳すれば

「既に恵みの雨は降り物事は成就した。成就にあたって、徳、真心があふれんばかり。婦人は正しいが立場は危うい。月はいよいよ満月に近い。君子は事を進めるにあたって慎重にならなければならない」

…さっぱりわかりません。易経の数少ない言葉には抽象的で、概念的な言葉が多く具体的にどうするのか、どうあるべきなのか…というのがわかりにくいのがマニアックで万人受けしないところです。

象を見てみましょう。下から四番目の四爻のみ陰爻です。陰は易では女性を意味します。六爻冲唯一の陰爻(- -)。しかも尊位に一つ足りない四爻です。

イメージとして沸いたのは、昔、田植えのこの時期、苗の成長期において雨が降らない日照りは、食糧生産が安定しない時代においては、生命の危機にかかわる非常に深刻な悩みであったと思われます。そこで頻繁に雨乞いの儀式を行ったと思われます。

その昔、呪術的な儀式は女性が取り仕切っていました。雨を切実に願う脳に携わる男たちに囲まれる中、巫女が天に祈祷をささげ、ようやく恵みの雨が降り注いだ…そんなイメージです。

しかし、改めて卦の象を見るとこの卦には雨の要素である「坎水」が含まれていません。ここからどうして「雨」が降ったと解釈したのでしょう?一方で卦中には三爻、四爻、五爻で「離(火)」はあります。

雨乞いの儀式は、おそらく夜行ったと思います。赤々とかがり火をたき、巫女が天に祈りを捧げます。日照りの続く農村の夜空には明るく満月が差し上ってきます。

巫女の祈祷は続き、かがり火に次々に薪(上卦は巽で五行は木)を投入し、かがり火の勢いはますます盛んになります。

祈祷を挙げる巫女の後ろには、農村の男たちが懸命に巫女とともに祈りを捧げます。

集まった人々の心が一つになったときに、にわかに雲が立ち込め待ち望んだ雨が降り注いだ…

この解釈には錯卦を取ります。すなわち「風天少畜」の卦すべてを陰陽反転させます。すると「水地比」という卦になります。

卦に「坎(水)」が現れました。この卦は五爻の一陽に他の五つの陰爻(- -)が集まり、心を一つにする卦です。従って雨乞いの儀式に集まる人々の「雨を乞う」心が一致した形です。

さてここで、

婦貞けれども厲うし

と言葉を退けたのはなぜか。

雨が降った結果の功績を、自分の手柄と巫女が周囲に誇ったらどうなるでしょう。

則ち陰爻(- -)が陽爻(—)に転じる、女性が男性のようにふるまう…と転じて考えてみます。

四爻の陰爻(- -)を陽爻(—)に転じると卦は「乾為天」となります。「乾為天」も物事が成就という吉卦には違いありませんが、上爻に至ると破滅を招きます。

亢龍悔いあり

「乾為天」上爻の爻辞で、雨を降らす吉神である龍がおごり高ぶって天高く飛翔したところ、豆を降らす雲を眼下に忘れてきてしまい、雨を降らすことができなくなって後悔する様子を表します。

風天少畜の上爻にいたり、祈祷が通じ雨は降った。しかしこの時儀式の主役であった巫女が「自分の功績」と周囲にひけらかすと、雨は降ったのでもう用済みの巫女の存在を周囲の男たちは疎ましく思ったでしょう。ひょっとすると、儀式に参加していたであろう族長ないし、村の長は自身の立場が危うくなる事を恐れ、巫女を迫害したかもしれません。

そこで、本当は儀式の最中、雨が降る前に周囲の男が一心に雨を乞い願っている間に巫女は儀式から退場し、静かに結果を待つべきだ…或いは、雨が降ったと周囲が喜び合う中、巫女は誇る事なくその場を立ち去る…という解釈が上爻の爻辞にはしっくりきそうです。

等という半ば妄想めいたことを、雨上がりの草刈りの現場で草刈りしながら考えていた次第。「風天少畜」の内卦は「乾(金)」外卦は「巽(木)」で、まさに草の根元に刃を当てて草刈りしている様子です。ふと草刈り作業中に、この宿題を思い出し解釈の解決に至ったわけですが、占いではありませんが宿題の卦と、実際行っていた作業と卦の象の一致を見るところに、易の奥深さを感じた所です。

ちなみに、作業時間はいつもより短かったのですが、作業現場斜面が広く、また草の繁茂が激しく作業は難航。終了後はいつも以上に疲労が残りました。

「風天少畜」の「畜」より「蓄積」です

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報 6月6日予報

方位予報図

予報詳報

北…⛅

中吉門の景門(火)が坎宮(水)に巡ります。門は宮から剋を受け、日辰の作用はありませんので吉門が巡りますが運氣は今一つ振るいません。方位事象、子どもの進学、学習、発表といった内容にこの方位を用いるは吉。また友人との会食や、お茶をすると言った目的も良いでしょう。方位地支「子孫」を帯び「兄弟」を帯びる日辰から生を受けるので、楽しい時間を過ごせるでしょう。他方。金運は散財気味。分不相応な買い物、つい背伸びをして高額な物を買ってしまいそうです。健康面、しゃべりすぎで喉を傷めたり、アレルギーのある方は症状が悪化しそう

北東…🌂

杜門(木)が艮宮(土)に回座、宮からの作用はなく一方で日辰から剋を受けます。凶門の杜門(木)ですが幾分凶意は減じます。方位事象、家族間、交友間で金銭にかかわる隠し事。不祥事が発生しそうな方位です。方位地支は寅(木)が「妻財」を帯び日辰より剋を受け、金銭に関わること、凶星咸池よりスキャンダルです。または、丑(土)が「父母」を帯びるので、書類を紛失したり、通信関係でトラブルがありそうな方位となります。健康面、鼻にかかわる症状。けがをしたり、鼻水、くしゃみ等

東…☔

傷門(木)が巽宮(木)定位で旺相です。日辰からの作用はないものの五黄殺、日破が巡る為、凶方位です。方位事象、特に金運がよくありません。お出かけ先で財布を落としたり、貴重品を忘れたり、盗難に逢ったりします。方位地支「妻財」を帯び日辰から剋を受け、お買い物、商売営業など、金銭に関わること諸事凶。また交友関係からの借財の申し入れなどは、断るが吉。夫婦、カップルは口論、対立に注意の凶方位。健康面、急な発熱、食中毒など

南東…⛅

生門(土)が巽宮(木)に巡りますが、宮より剋を受けます。日辰からの作用もなく吉門巡りますが北同様に、運氣の盛り上がりは今一つです。方位事象、悩み事、問題を抱えている人、この方位の友人、知人が解決のヒントを握ります。相談、電話、メールなどコミュニケーションをとると助言、助力を得られるでしょう。仕事面も好調で、この方位への出張、営業、商売は吉。一方で、方位地支の辰(土)が「父母」を帯び日辰から合されるので、友人からの長電話、長話などで時間w拘束されるかもしれません。健康面、大きな崩れはありませんが、ストレスから頭を痛めたり、神経的な疲労、それに伴う疾患など

南…🌤

休門(水)が離宮(火)に回座。宮からの作用はありませんが、日辰からの生を受けますので門は旺相です。方位事象、悩みや課題、問題からの開放を象徴する方位。方位地支「官鬼」が空亡しますので、諸事快方に向かう吉方です。運氣回復、リラックス、レジャーに吉。体調に不安がある人も、この方位は症状改善のきっかけになります。病氣平癒、パワースポット巡り等も吉方位となります。健康面、大きな崩れはありません。

南西…☀

開門(金)が坤宮(土)より生を受け、日辰と比和するので吉方位です。この方位も悩み、問題、ストレスからの解放。金運も良く、6日中最上の吉方位です。夫婦や友人とのお出かけも吉。日ごろのストレスや心労をすっかり忘れるぐらい、心身共に開放的になりリラックス。うんきものおはばにUPの好方位です。健康面も心配ありません

西…☂️

驚門(金)が兌宮(金)で比和旺相。ここに暗剣殺が重なる悪方位。方位事象、交友間、カップルなど口論対立の暗示有。誤解、行き違いが原因で、ヒートアップしそうです。方位地支、「兄弟」が日併するので金運も低迷。散財、友人からの誘いや広告宣伝に載せられやすく、お付き合いでの出費がかさむでしょう。健康面、熱中症、火傷、日差しが強いので過度の日焼けにご注意

北西…🌂

死門(土)研究に巡り旺相します。日辰からの作用はありませんので他の凶方位に比べると若干凶意は減少。方位事象、レジャーなどでは油断、甘い見通しで事故や怪我を招きそう。特に子どもが羽目を外してはしゃぎまわりそうなのでご注意ください。方位地支、戌(土)は「父母」を帯び、目上、年長者との間で悩みやトラブル発生の暗示。健康面、手足のケガ、腰痛など疲労が原因の痛み等。日辰が金を帯び宮も金宮なので金性が強い。指を切ったり、足に裂傷を負いやすいです。

凶方位への処方箋

警戒方位…東、西

東は南東、西は南西への方位除けが可能です。

東…南東(⛅)への方位除けの後、東への移動が北(⛅)となるように調整ください。ただし凶意が強い悪方位なので、吉刻時間をご利用ください。

西…南西(☀)で運氣回復の後、北(⛅)の方位に現地入りすれば問題ありません。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

6日注意の本命星は、四緑木星、五黄土星、九紫火星本命星の方です。(お出かけするしないにかかわらず凶事発生しやすいです)

四緑木星…本命星は坤宮(土)に巡ります。特に夫婦間、異性間でのトラブル、悩みをかかえそうです。他の凶煞は付きませんが、月日からの作用面で悪い作用を受けるので心労、ストレスをかかえます。

適度な小休止で、氣分一心が開運のカギ

五黄土星…本命星は震宮に回座し、宮から剋を受けます。もともと運氣の起伏激しい五黄土星ですが、破も重なり、失敗、過失の多い一日です。甘いみとおし、準備不足が原因でトラブルが発生の暗示あり。金銭的な損失をこうむったり、機械の故障、破損といった事態に見舞われそう

九紫火星…本命星は兌宮(金)に回座。暗剣殺と重なります。口は禍の元。軽率な言動が不和対立を招く。

 

「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、寅卯刻、酉刻、とやや少なめで、凶方位へは早朝が良いでしょう。

氣學日盤、時盤からは寅刻の東西、卯刻と酉刻の東が凶方位発生する注意方位です。

それでは6日が、皆様にとって最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます。

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