易経「繋辞上伝」を読み解く⑥ 易照の方位予報 8月16日予報

方位予報
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繋辞上伝の冒頭部分、3章に至るまでのわずか200字足らずの間に語られること、もとより語りつくせぬことを承知のうえで、その枢要な部分を抽出し言葉として紡いだ孔子至った境地の想いを寄せながら…。言葉を尽くそうとすればいくらでも書き足せるのですが、逆にここまでそぎ落としても、その真理、摂理をなお失わず的確にとらえる言葉の数々に驚かされます。

易経「繋辞上伝」を読み解く⑥

 

易は天地と準(なぞら)う。故に能く天地の道を弥(び)綸(りん)す。仰(あお)いで以て天文を観、俯(ふ)して以て地理を察す。是の故に幽明の故(こと)を知る。始めを原(たず)ね終りに反(かえ)る。故に死生の説を知る。精気は物を為し、游魂は変を為す。是の故に鬼神の情状を知る。

これまでの章では、地球およびこの世界、自然が生じ万物がいかに生まれてきたかを解説し、この章ではあらゆる万物は「個」として存在する一方で、自然、地球、そして宇宙という「全体」と一体であることの証明を試みています。

そもそも易経というものは天地の働き、役割、摂理法則をあまねく網羅したものであり、象徴としての卦象、その移り変わりを「経」として紡いだものです。常々思うことは易経は書物ですが「読む」のではなく、そこから「感じる」ということの方が重要だと思うのです。

卦象だけでは理解が進まないから周の文王が卦辞を人語に訳し、そこに孔子が注釈を加えたものの、辞を選び、真理摂理のみを遺すべく辞をそぎ落とす中で失われてしまったものもあるともいます。

ところで第一節の「彌綸(びりん)」という言葉を見た時に「感じた」ことがあります。この言葉をそのまま直訳すれば、「経糸」と「横糸」のようなものでのようを一枚の布地のように例える、あるいは古代の書物は竹簡に描かれていましたので、「彌=竹簡」で「綸=つなぐ糸」と書物としての易経と、その世界観を布地に掛けた言葉としても理解ができます。

ただ一方で易経に触れる時に、例えば占って出した卦象、出した爻のみに注目するのではなくその先どのような事態に至るのか?どうしてここに至ったのかを考える時に、少し卦象から距離を置いて眺める、いわば天高く舞う鳥の目のような「俯瞰」という視点が大切になってきます。

勿論卦象、爻に掛けられた辞一字一字を熟読玩味することも大切ですが、俯瞰しその卦象に至る経路、その卦象が行きつく経路というものを観察した時に、複雑に絡み合う結び目の中に筋道のように一本の糸を見出すことができます。

この図は、易経の「上経」すなわち「乾為天」から「離為火」にいたる卦象を順に先天八卦図に当てはめたものです。上卦(外卦)から下卦(内卦)を「→」で結ぶことで一つの卦象を表します。「水天需」であれば「坎水」から「乾天」を矢印で結びます。次の「天水訟」であれば今どは「乾天」から「坎水」に矢印を伸ばす。こうして矢印をもって先天八卦図を易経の上経の順に「紡いだ」時の図です。

何かの形を見いだせないでしょうか?

意匠を重ねてみます

先天八図の矢印が紡ぐ一条の線の中に「五芒星」を見出すことができます。易経の八卦にはそれぞれ「五行・木火土金水」が当てはめられており、上経の順にこれを結ぶことで「五行」のシンボルである「五芒星」を表します。五芒星のそれぞれの角は「乾(金)」「坎(水)」「艮(土)」「震(木)」「離(火)」を指しており、五行の調和を象徴します。五芒星の象徴するところのものは「横への広がり」で、いわば「地」の道、条理です。

それでは「天」の条理はどこにあるのか?そこで今度はこの図の中で矢印が渦を巻いている箇所に注目してみます。

先天八卦の図の中に、6か所矢印が対流のように渦を巻いている箇所を見出すことができます。この渦同士を結ぶと次のような意匠が表れます。

「六芒星」です。六芒星は「△」「▽」を組み合わせて形成されますので、これがいわば「陰陽の交わり」である立体的なつながりを象徴する「天」の道です。ちなみにこの六芒星を先天八卦図ではなく後天八卦図に重ねると下のような図に現れます。この時六芒星の角度はそのままです。

後天八図は地球=自然の世界観を表し、春夏秋冬の四季の巡りを表します。四季の巡りは地やそこで生活する我々の意志とは無関係に刻々と進む「天の運行」ですから、この図を見ても明らかなように、六芒星の表す処は「陰陽の交わり」であると同時に、日月の規則正しい運行を象徴するものでもあります。先天八卦図に目を戻せば、六芒星の左右の角は「離(太陽)」「坎(月)」を明確に指し示すのです。

ゆえに続く一節「仰(あお)いで以て天文を観、俯(ふ)して以て地理を察す。是の故に幽明の故(こと)を知る。」 …では、天の日月の運行から四季や四時の運行を表し、五行の調和から自然の作用に思いを致す。「幽明」とは「微かな兆し」ですから、易経に触れることでそういった天地の運行の中から発せられる小さな変化を「感じる」ことが重要である…とこの節で力説します。

続く「 始めを原(たず)ね終りに反(かえ)る。故に死生の説を知る。精気は物を為し、游魂は変を為す。是の故に鬼神の情状を知る。 」では、易経が紡ぐ天地の運行を結ぶ糸は途切れることなく各々「調和」をもって紡ぎ続ける。従って一つの「生」が終焉を迎えても、そこですべてが終わるのではなく、あらゆる「物体」は役目を終えると「還元分解」され、新たに生成される「生」を形作る次につながる、この「死生の説」を改めて強調します。「精気」は陽であり新たな物体や生を与えるエネルギー、「遊魂」は陰で、魂が抜け出た肉体のことであり、これが朽ち再び還元に至るので「変を為す」、「鬼神」は霊魂であり人の一生を易経になぞらえることでこの節を閉じています。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報 8月16日予報

方位予報図

予報詳報

北…☂️

凶方位(傷門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支の父母が官鬼を帯びる日辰から生を受けるので、父母象意より乗り物で競輪や競馬といったギャンブルには吉方位です。その他お買い物は悩み、迷いが多くお勧めできません。

交際運…凶。交際相手から厄介事、トラブルを持ち込まれそうです。家族では子どもがトラブルの種となります。

仕事、勝負、功名運…やや凶。九紫火星が巡るので直感さえ頭の回転早いのですが、その分注意力が散漫になりケアレスミスが多いでしょう。ただし仕事においては上司や年長者の引き立てを受けやすいです。

健康…頭部のケガに注意。

北東…☂️

凶方位(日破) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。杜門(木)が巡るので、貴重品の紛失、忘れ物に注意。方位地支の寅が兄弟を帯び日辰官鬼の冲を受けるので、知人や交友筋からの金策の無心、投資話などに要注意。うまく断るが吉です

交際運…凶。方位地支の寅が兄弟を帯び官鬼の日辰から冲を受けるので、交友関係から厄介事、トラブルを持ち込まれそうです。丑は妻財を帯びるので、男性は交際相手とのトラブルに注意

仕事、勝負、功名運…やや凶。仕事も勝負事もライバルが強いです。九星は七赤金星が巡りケアレスミスも多いでしょう。

健康…声を出して喉を傷めたり、呼吸器系の疾患に注意。食あたりにも注意しましょう

東…🌤

吉方位(景門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支兄弟が日辰から剋を受けるので、お買い物割引セール、値引き交渉が奏功しそうな方位です。ただし九星は二黒土星なので、高額な物は不可でよりも日用品にご縁があります。

交際運…やや吉。交友関係とのお出かけは吉。ただしカップルは火勢が強くけんか別れの暗示有。またお出かけ先での事故や怪我に注意。

仕事、勝負、功名運…吉。勝負事は相手がミスを起こして自滅しそうです。仕事はライバルに先んじて成約、成果を上げられそうです。

健康…大きな崩れはありませんが、やや胃が弱っていますので消化不良に注意。

南東…☔️

大凶方位(死門旺相・暗剣殺) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支空亡でお貴重品の紛失。お買い物では予算オーバーで目的を達せられず。九星は三碧木星が巡り、羽目を外しての大散財に注意

交際運…凶。家族では子どもが迷子。交友関係では相手がドタキャンや約束を破りそうです。三碧木星に凶煞重なる為、レジャー等天災に注意の悪方位です

仕事、勝負、功名運…凶。取引先からクレームがついたり、スタンドプレーに走って周囲から非難されたり周りが付いてこず孤立する暗示です。

健康…精神的に不安定です。ヒステリーや情緒不安定、躁鬱激しい

南…☂️

凶方位(驚門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。お買い物では欲しいという欲が先行して理性を失いがちです。分不相応な物に目が惹かれたり、高額品を衝動買いしそうです

交際運…凶。特にカップルは倦怠期に突入しそう。関係が中断したり、すれ違ったりしそうです。家族でのお出かけは子どもがトラブルを起こしそうなので、小さい子供から目を離さないようにしましょう

仕事、勝負、功名運…やや凶。想定外の事象が起こり万事停滞気味です。勝負事も自ら或いは自陣営がミスを犯して苦境に立たされそうです。

健康…手足のケガ、関節痛やねん挫などに注意しましょう。

南西…🌤

吉方位(開門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支の申が官鬼を帯びて日併するのでギャンブル運好調です。お買い物でも未が財を帯びるので吉。

交際運…吉。家族、交友間、カップルでレジャーに飲食に最適な方位です。カップルでは、女性のばあい交際相手が性的にも積極的です。

仕事、勝負、功名運…吉。方位地支官鬼旺相で、勝負事、仕事運絶好調です。頭の回転も良く、多少のトラブルは苦になりません。

健康…大きな崩れはありません。

西…☀

大吉方位(休門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。九星は六白金星で、お買い物は高級品、ブランド品のお得なセールや割引品にご縁がありそうです。方位地支が官鬼を帯びるのでギャンブル運も好調、大穴を当てて臨時収入も期待できます

交際運…吉。兌宮(金)に休門(水)が巡るので特に飲食に吉方位です。休門(水)方位のなので、アウトドアでのレジャーよりも、インドアや温泉や美術館などでゆっくり過ごすことに適した方位です

仕事、勝負、功名運…吉。九星は六白金星が巡り何事でもリーダーシップを発揮でき、周囲の信頼を得られるでしょう

健康…大きな崩れはないでしょう

北西…☂️

凶方位(五黄殺) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。貴重品の紛失や盗難に注意。お買い物では不良品や二流品を高額な金額で買ってしまいそうです。

交際運…凶。夫婦間でのトラブル多発です。また気分が大雑把になり、交際相手と喧嘩になりそうです。

仕事、勝負、功名運…凶。精力的に動けば動くほど結果が伴わない空転方位です。気苦労ばかり重なって疲労感が漂います。独断専行で周囲から孤立しそう

健康…ストレスから体調を崩しそう。交通事故にも注意

凶方位への処方箋

警戒方位…北、北東、南東、南、北西

南東(☔️)…南西(🌤)への方位除けが可能です。南西に移動後、現地入りが東(🌤)への移動となるように調整して方位除けを行いましょう。凶意が強い方位です。現地への移動時間を吉刻とするとなお効果があります。

南(☂️)…南西(🌤)への方位除けが可能です。南西に移動後、現地入りが東(🌤)への移動となるように調整して方位除けを行いましょう。

北(☂️)、北東(☂️)、北西(☂️)は効果的な方位除けができません。最大吉方の西(☀)あるいは東(🌤)の吉運氣を取り込んでから吉刻を利用しての現地への移動をお勧めします。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

16日注意本命星は、三碧木星、四緑木星、九紫火星です。(お出かけの有無にかかわらず凶事発生しやすい一日となります。)

三碧木星…本命星は巽宮(木)で比和しますが、日辰からの剋を受け暗剣殺が重なる衰運日です。自身を含め、周でも気分が殺気立ち人間関係で苦労しそうです。

四緑木星…本命星は中宮で日辰からの剋を受けます。何をやってもうまく進まない八方ふさがりな一日です。日辰は官鬼を帯びるので事故や怪我、人間関係においては口論や喧嘩に注意しましょう

九紫火星…本命星は坎宮(水)に定位対冲です。特に直情的な物言いで周囲から孤立しそうです。特に人間関係では上下関係にある対象とのトラブルにご注意ください

「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です

出発吉刻

出発に適した吉刻は、子丑刻、未刻です。実際に使用可能な時間は限られますのでご注意ください。

氣學・日盤及び時盤では、子刻丑刻の北東、未刻の北東、北西凶煞が重なりますのでご注意ください。

それでは16日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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