桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑱

「五行易指南」現代語訳
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桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑰
季節(時令)の作用、「旺相・休囚」についての解説

桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑱

巻2 空凶または旬空ともいう(空亡の解説)

空凶とはその旬中になき12支を言う。

例えば甲子より癸酉までの10日一旬内には、戌亥の2支を欠く。これを戌亥旬空(空亡)という。

また甲戌より癸未までの10卦一旬内には申酉の2支を欠く。これを申酉旬空(空亡)という。

他の場合も同様に旬内欠く2支を以て空亡とする。詳細は下記の図を参照されたい。

尚、空亡には太歳(年)にも月建にもあるが、本占断において最も重視するのは日辰の空亡である。

太歳(年)の空亡を用いる例としては、寿命を占ったり、長期にわたる占事のみに用いることがある。

月建の空亡は用いることはほとんどその用例を見ない。

八字算命之「空亡」的使用方法- 每日頭條

旬空は、空無の意味であり、卜筮においては極めて重要な神機の宿すことが多い。全て目前の事、当座のことを占って用神が旬空に逢うのは良くない。

例えば人を尋ねることを占って、用神が空亡するのはその人が外出して留守である様子を示す。あるいは事情があって逢うことができない。

求財占においては、得られないし、誰かに使いを頼む場合においてはその人は目的が達せられないか、または誠な持ち逃げしたりする。

ただし、比較的長い期間の事を占う時は、その旬空を出た後に好レが応じることがある。これを「時を待用する」と言う。ただし月建や日辰、または卦中の動向より空亡の爻が剋を受けるような時、卦中にそれを生じる動爻が無ければ、これを「到底空」または「真空」と言って空亡の期中を開けてもことが応じることは無い。

占って用神が空亡する時、これを剋す忌神が発動していても、これは用神がその剋を免れるので吉とする。一方で原神が旺相発動していても用神が空亡するときは凶と断じる。これは原神の発動を以て福有りと言っても、これを受けるべき用神が空亡でその恩恵にあずかることができないからである(※1)  

(※1)「空、伏、墓中凶を避く」(黄金策総断千金賦通解)
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