桜田虎門「五行易指南」現代語訳41

「五行易指南」現代語訳
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桜田虎門「五行易指南」現代語訳40
日辰変壊と、日辰化壊の説

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桜田虎門「五行易指南」現代語訳41

巻2 助鬼傷身

官鬼を帯びる爻が発動して日辰に長生して世爻や用神を冲剋することを「助鬼傷身(じょきしょうしん)」と言う。

凡そ占ってこれに遭う時は凶と断じるのであるが、訴訟や病気のことを占ってこの現象に遭うことを特に嫌う。

もしこの時用神に月建や日辰の生や比和、原神の発動が無い時(用神が衰弱爻である場合)は、訴訟であれば刑や罰を受けたり敗訴であったり、病氣を占うにあたっては重篤化したり死亡を免れ得ない時がある。

例えば世爻を用神とする占いで、申日に占って離為火が火雷噬嗑に変わる卦を得る時がこれである。(※)

※離為火の世爻は上爻・兄弟の巳(火)で、この時三爻の官鬼の亥(水)が発動して辰(土)に変化する。申日(酉日)の占であれば金は水局の長生に当たるが、発動する忌神は回頭の剋であるのでこの解釈は誤りであろう。この現象を例に挙げるのであれば、離為火が火地晋に化する卦を得た時がこれに該当する。

巻2 随官入墓

本命(その人の生まれた歳の地支・※)と同じ地支を帯びる爻が官鬼を帯び、日辰に対し墓運に当たることを「随官入墓(ずいかんにゅうぼ)」と言う。

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全ての占いに良くない凶象である。病氣を占ってこれに遭うと多くは重篤化し死に至る場合がある。

例えば巳歳に生まれた人が戌日に占って沢地萃の卦を得るような場合がこれに当たる。(※)

※本命に関わらず、官鬼を帯びる爻が日辰に対し墓運であり、この爻が発動して世爻を剋冲することを指すのであり、近代五行易の見方とは異なる視点である。
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