簡単易占い②

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ここでは出した卦を少し深読みしていきましょう。

☯この記事で解説すること☯
1、八卦の卦象を九星の象意に当てはめてみる
2,お天気占いをもっと深読みしてみる
3,卦のカスタマイズ

簡単易占い②

八卦の象意を九星の象意に当てはめてみる

卦の吉凶は64卦表を見れば一目瞭然です。でもせっかく出した卦を深く読み込むことでもっと細かく事象を判断することができます。

易の八卦は、そのまま氣學九星の象意に当てはめて考えることができます。

易の八卦は、気学の九星(五黄土星を除く八星)に対応しています。

ですから、出した卦64を上下に分ける(下卦、上卦)に分けると八卦になり、その八卦はそのまま九星に置き換えることができます。※五黄土星は中宮なので八卦は配当されていません

出した卦に含まれる八卦を九星に置きかえて、九星の象意を類推することで、出した卦をもっと深く読み解くことができます。

①で添付した64卦表にはわかりやすいように上卦、下卦右に「乾、兌、離、震、巽、坎、艮、坤」の八卦を表記してあります。

⇊前回の解説⇊

簡単易占い①
10円玉6枚で占う、簡単易占いを解説します。「五行易」とは違う周易の解釈ですが、易の考え方を理解するには最適です

このように「一日の運氣」を占って「風沢中孚(ふうらくちゅうふ)」の卦を得たとします。総合運は風沢中孚に充てられている吉凶から判断しますが、上卦、下卦をそれぞれに該当する九星の象意に置き卦癒えることで、具体的な事象を類推します。

日運を占って、風沢中孚を得たことは「吉(🌤)」です。従って、上卦、下卦の九星象意も良い方向で類推します。下卦は兌=七赤金星ですから、「お昼のランチがおいしい店にあたる」「友人、同僚と和気あいあい楽しいひと時を過ごせる」、上卦は巽=四緑木星ですから、「吉報が入る」「もつれていた問題がすっきりと解決する」のように、その日に予定されていること等から具体的な象意をあてはめていきます。

お天気占いをもっと深読みしてみる

易占を続けていると、卦を出すだけで吉凶がわかるようになります。そこで今度は出した卦よりもっと深く卦を読み込む方法をお伝えしましょう

上卦、下卦の卦象から詳細な天候を考えてみる

「○月×日東京駅周辺のお天気は?」

易の卦象は「地風升(ちふうしょう)」です。64卦表では「⛅→☀」なので吉。お天氣はよさそうです。

ここで卦象を八卦に分解してみましょう。

 下卦は「巽」、上卦は「坤」です。この八卦の巽=四緑木星、坤=二黒土星の象意の置き換えて考えてみます。

巽=四緑木星は「風」「迷う」という象意があります。そこから「風がある」「迷う=ハッキリしない➤雲が多い」と類推します。あるいは巽=四緑木星は南東、季節は春から初夏の方位で比較的暖かな方位です。ここから「暖かい、気温が上がる」と類推しても良いです。

坤=二黒土星は「平坦」「地味」という象意があります。そこから「天氣は変化しない」「パッとしない天氣=曇り空」と類推します。

以上を掛け合わせて、明日の東京駅周辺は「吉=☀で☂️にはならないが、雲が多くパッとしない天氣。風はあるが気温が上がり暑くなる」…と「☀か☂️か?」だけでなく、もっと細かく天氣を予想できるようになります。

 

占断は「常識的」に考える

 ただし、氣温や風の強弱などは現実的な季節や予報などを念頭に常識的に判断しましょう。真冬なのに巽=南東で暑くなる…と言う判断はおかしいですし、天氣予報で台風が近づいているのに「穏やかな風」と判断することもちょっと常識的にあり得ないですね?

時間の経過を考えてみる

易の流れは下から上に向かって流れていきます。初爻から上爻への動きは、そのまま時間の流れに置き換えてみることができます。

下卦を一日の前半午前中、上卦を後半として午前と午後に分類したり、初爻~上爻を時間に当てはめて考えてみても良いです。

 一日24時間を六爻で割れば一つの爻あたり四時間ですし、占う際の時間範囲を、自分の活動する時間(寝ている時間は除く)に当てはめて考えて一日12時間で換算すれば、一つの爻当たり二時間となります。

 この時に、爻が陰爻(- -)から陽爻(—)、あるいは陽爻(—)から陰爻(- -)に変化する箇所は、何か変動がある時間帯と見て、左の図を例に挙げれば初爻から二爻に至る段階で陽爻(—)が陰爻(- -)に変化、また三爻から四爻に至る段階で陰爻(- -)から陽爻(—)に変化しているので、「朝早い時間に雨が上がり、お昼ごろから晴れてくる」…のような解釈も可能となります。

出した卦をカスタマイズしてみる

64卦は便宜上、上卦と下卦に分けています。ただし易の卦象の八卦は、必ず上下真ん中で区切らなければならない…という決まりはありません。従って卦象から物事を類推するにあたり、図のように区切って考えても良いのです。

 このように区切ったとき、卦象を一日の流れとして見れば、午前中からお昼過ぎにかけて兌=七赤金星の象意、お昼過ぎから夕方にかけて震=三碧木星が含まれていますから、それぞれの象意を類推して考えてみることもできます。

 お天氣を例とすれば、兌=七赤金星で「陽氣、喜び」の象意から「ポカポカ陽気」と類推しても良いですし、震=三碧木星は「震動、喧噪」という象意から、「午後雷が鳴ってにわか☂️がある」というように類推しても良いのです。

 ただし、真冬に雷が鳴ってにわか雨…と言うのは考えにくいので、山が荒れて雪が舞う…のように常識的に置き換えて考えてみてください。

 左の図のように、二爻と三爻の陽爻(—)を一つにまとめると、初爻=陰爻(- -)、二爻三爻=陽爻(—)、四爻=陰爻(- -)で坎=一白水星の形となります。従って坎=一白水星の象意から「水、冷たい」を類推し、「朝の冷え込みは厳しい、早朝は霧が出る」と類推できます。

 左の図のように、四爻と五爻、上爻の陰爻(- -)を一つにまとめ、二爻爻=陽爻(—)、三爻=陽爻(—)、四爻、五爻、上爻=陰爻(- -)で兌=七赤金星の形となります。従って兌=七赤金星の象意から午後は穏やかな天氣…のように類推しても良いのです。

 お天氣占にとどまらず、例えば日運を占う時に、この考えを応用すると、より深く読み解くことができます。

 

 

 

簡単易占い③
簡単易占いといいながら、さらっと秘術、めいたことまで公開してしまいます

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