落城しなかった「小田原城」と北条氏直の最期
戦国時代末期、安土桃山時代天下の趨勢を掌握した織田信長の死後、それを継いだ豊臣秀吉が大名同士の私戦を禁じた「惣無事令」を国内に発布します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/惣無事令
しかし、豊臣政権の権威を認めない関東の雄、北条氏は真田氏が領有していた群馬県の沼田市に侵攻したことが法令違反とされ、小田原征伐の原因となっています。
豊臣秀吉は隷下の大名たちに動員をかけ、22万と呼ばれる大軍を持って北条氏の領土に侵攻。
一方で、北条氏は本拠地である小田原城に籠城し秀吉に抵抗します。
その小田原城は「総構え」と呼ばれる城と城下町一帯を堀と城壁で囲む長大な軍事要塞を形成し、軍神と呼ばれた上杉謙信も攻めあぐね落とすことができなかった難攻不落の名城でした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/総構え

有事には城下町に住む住人も防衛に参加する体制が整えられており、小田原城を囲む城郭は全長9キロと、秀吉の居城となった大阪城の外堀の城郭を凌駕する日本最大級の威容を誇ったとされます。
通説では、秀吉が小田原城に隣接する石垣山に付け城を築き、これが一夜にして城が出来たと噂される「一夜城」という伝説が生まれています。

秀吉の土木築城の才、あるいは政治力、動員できる人、物、金の国力を彷彿とさせる逸話となっています。
対する北条側は、盟約を結んでいた徳川家康の仲裁、同時に東北の雄であった伊達政宗の援軍を期待、事態打開に向けて評定を開くも「抗戦」か「和睦」かの堂々巡りの議論が繰り返される「小田原評定」で、時間を浪費。結果北条氏の滅亡につながったというのが定説です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/小田原評定
ただし史実の小田原評定は北条氏の結束力を裏打ちする政治機構であり、豊臣秀吉の小田原征伐は失敗寸前であったという説があります。

北条家は、大名と領民の結びつきを誇り、自分たちを「御国」と自認していた。北条領内では、例えば「御用」と唱えて15~70歳までの領民を徴発(非常時動員)する用意をしていた(『戦国遺文 後北条氏編』3133~3148号文書)。また、武蔵松山城主の上田憲定が町人に籠城を命令していたように、敵軍と領民の交渉による現地調達を妨害することが可能だった。
単純な話かもしれないが、戦国を勝ち抜いた北条家ならではの、当時の常識を覆す大変な体制である。
これを事前に把握できていなかったのが、秀吉の誤算であった。
ここに豊臣軍は、戦国時代には当たり前に使われていた現地調達が使えなくなり、飢餓に苦しめられることになった。
軍略の天才・秀吉は兵士に餓死か討ち死かの二択を強いた
すると、アクシデントが北条軍に幸いした。
北条領の百姓たちが恐れをなして「逃散」つまり土地を捨てて逃げ出していたのだ。
すると、敵軍にものを売る民衆がいない。敵軍は兵糧を購入できずに、飢えて苦しむ。かたや北条家は、開戦前から籠城に備え、伊勢経由で兵糧を買い込んでいた。このため、兵糧物資に窮乏する敵軍は撤退を余儀なくされた。北条軍の大勝利であった。プレジデントオンライン
一夜城を築き、その城で兵たちが舞を舞ったり酒宴を開くなど、およそ戦場とは思えない行動を北条氏に見せつけることで、寄せ手である豊臣側が兵糧、物資共に潤沢である様子を誇示したとされますが、これも秀吉の軍略で、兵糧の欠乏を北条側に悟られないようにする策。
一方で北条側も城兵や住民に大盤振る舞いする様子を豊臣側に見せて、城内の兵糧が潤沢であることを誇示、ギリギリの駆け引きが続きます。
https://hajimete-sangokushi.com/2018/12/24/豊臣秀吉小田原征伐/
一方の小田原城の後北条氏にも動揺が広がっていました。頼みにしていた奥州の雄、伊達政宗が5月には秀吉について参陣してしまい家康も信雄も謀反の様子がなく、完全に目論見が狂ったのです。それに加えて、城内からの内応者も続出しました。もとより、後北条氏の勝機は外からの援軍しかありませんが、その見込みが潰えたのです。籠城しようと思えば、一年でもできますが、ただ敗北が先に延びるだけ、それよりもこちらに有利な条件で和睦を受け入れて、領地を削られても生き残るのが最優先という考えが主流になっていきます。
1590年の7月5日、北条氏直は「自分の命と引き換えに城兵を救って欲しい」と申し入れ小田原城は開城しました。降伏の条件として、秀吉は北条氏政、北条氏照、大道寺政繁、松田憲秀の切腹を命じ4人は切腹、当主であった氏直は切腹を免れ高野山に入れられます。ところが、戦後処理を終えると秀吉は、伊豆、相模、武蔵の所領安堵反故にし、北条氏の旧領は、丸々徳川家康に与えられたのでした。つまりは、秀吉は最後には後北条氏を騙すという花いくさに似つかわしくない汚い手段で天下統一を成し遂げたのです。
定説では豊臣秀吉の大軍に恐れをなした北条側が屈服したとされる小田原征伐は、実は最後まで小田原城は落城せず、また開城についても仲介した徳川家康から「所領安堵」が伝えられたためと言われており、小田原開城は秀吉の「騙し討ち」であったことが実情のようです。
小田原城の天守には檻の中で日本猿が飼育されており、「サル(豊臣秀吉)を囲っている」と時をこえて北条氏の無念を晴らしているようです。(2023年に茨城の動物園に譲渡、現在は解体されています)

所で、開城の条件で切腹したのは隠居していた前当主の北条氏政以下北条家の重臣達で、現当主であった北条氏直は切腹を免れ高野山に隠居させられます。
しかし所領安堵を反故にされた無念からか、小田原開城から一年後に30歳という若さで亡くなっています。

死の直前に赦免され、河内長野に1万石の所領を与えられ大名として復帰していました。ちなみに戦国大名としての北条氏は氏直の死を持って終焉を迎えますが、氏直の死後、河内長野の北条氏は従弟氏規が継ぎ江戸時代は河内狭山藩として幕末まで存続しています。
氏直の死因は疱瘡にかかったとされますが、一方で毒殺が疑われます。
なぜなら、氏直の妻である督姫は徳川家康の子であり、北条氏の遺領を引き継いだ徳川家康は虎視眈々とポスト豊臣の覇権を狙っており、もし豊臣家の内部分裂があれば、北条氏直は徳川方に味方する恐れがあったからです。
それともかつて関東一円240万石という大領の当主からの没落に覇気を失っての病没なのか?
本日は氏直の死の背景を五行易で探ってみます。
占的「北条氏直の死因は毒殺か?」
立卦及び卦象
本卦「火地晋」、之卦「天沢履」を得ました。
本卦は正午の太陽。日が昇りつくした象。
関東一円で勢力を拡大した北条家は、氏政、氏直の時代にその領土は最大版図となります。
ただし之卦は天沢履で虎の尾を踏む。天下人秀吉の意向に逆らい逆鱗に触れた様子でしょうか?
用神は官鬼で取ります。

官鬼は二爻、上爻に現れています
この内、上爻は陰謀や秘密の象意があるので、こちらが暗殺、あるいは毒薬の象意から毒殺を意味します。
二爻は朱雀(すざく)を帯び暑熱から熱病とみることができます。
応爻を北条氏直と見ます。青龍は若々しいという意味で、没時は30歳という働き盛り。発動先は官鬼で発病したか、毒を盛られた様子。空亡化していますから夭折しました。
果たして病死か、毒殺か?
発動しているのは二爻ですから病死が濃厚です。ただし五爻の思考の尊位が発動し、これを秀吉と見ます。白虎を帯びていますから、北条氏に厳しい態度で臨んだ様子です。また日併していますから天下人です。
発動先は兄弟です。兄弟には障害、邪魔という意味がありますから、天下統一に北条氏が障害、邪魔でこれを排除した様子でしょうか?
そしてこの兄弟が官鬼の巳(火)と合する申であるところが意味深です。
秀吉は北条氏直を邪魔者として暗裏に暗殺したのでしょうか?
答えは否です。
応爻と五爻は同じ未(土)であることと、五爻化出の兄弟申(金)と応爻の未(土)には冲や害の関係がありません。むしろ官鬼の巳(火)への合は、臣下を気遣い、見舞いの使者を立てたのかもしれません。
また応爻は帯びる青龍は蕁麻疹という病象がありますから、疱瘡を発症しての死という病死は史実でしょう。
それにしても、秀吉を表す五爻が申(サル)に化すというところ、こういうところがブレないのが五行易で、易神の諧謔、ユーモアを感じ五行易がやめられないところです。





易照の方位予報 9月24日予報
予報詳報
北☂️
凶方位(傷門旺相・五黄殺) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉凶半々。傷門(木)が巡り喜神の子孫が生を受けるので、ギャンブル運は好調です。但し波があるので調子に乗りすぎないようにしましょう。お買い物は欲しい物に目移りしたり、お買い得な商品が目白押しで衝動買いに注意な方位となります。
交際運…やや凶。金銭に関わるお誘いには注意。精神的にもろく、何でもないことに感情的になったり傷ついたりしそうです
仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、部下の活躍、同僚からの協力を得て進展しそうですが、やりすぎたりミスも多いでしょう。交渉事、積極的な姿勢が相手の交換を得ますが、調子に乗ったり、結果を求めるあまり過剰な譲歩やサービスを申し出たりしそうです。勝負事、油断大敵。相手の反撃に翻弄される場面が理想です
健康…精神的にやや不安定です。ヒステリーやパニック障害に注意
北東☂️
凶方位(杜門・日破) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや凶。お買い物は割引なセールやお買い得品が多く、ついあれもこれもと衝動買いしたり買いだめしてしまいそうです。ギャンブルは勘が空回り、硬い本命を落して調子が狂いそうです。
交際運…やや凶。爻冲筋知人筋より金銭に関わる悩みや借財を申し入れられたりして判断に苦慮しそうです。
仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では、判断ミスや、必要書類の紛失、メールの誤送信や未達で問題が発生しそうです。交渉事、相手に結論を先送りされたり、はぐらかされたりしてまとまりにくいです。勝負事、自軍のミスで一転して大苦戦を強いられそうです
健康…慣れないものを食べておなかを下しそう。目に異物が入る、突発的な難聴等
東☁
吉凶半々方位(景門旺相・五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや凶。方位地支の妻財が日辰から剋を受けるので思わしくありません。お買い物は見た目に騙されたり、使ってみて思ったよりも実用的ではなく後悔しそう。ギャンブルは出入りが激しくトータル的には損をしそうです。
交際運…やや凶。五黄殺方位で交友筋と口論やもめ事が生じやすいです。特に金銭に関わることに注意。
仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、つまらないミスを犯して後始末に追われたり、同僚から足を引っ張られたりします。交渉事、ライバルからの条件提示に、相手が翻意。まとめるには妥協が必要でしょう。勝負事、見巣をして形勢が逆転しそうです
健康…食あたり、腹部の痛み、急な発熱、精神の躁鬱激しい
南東☂️
凶方位(死門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支が空亡し九星は六白金星が定位対冲で巡ります。お買い物は氣ばかりが大きくなって見栄を張って大散財。ギャンブルものめりこんでは負けを重ねて大敗する凶方位です。
交際運…凶。お互いに待ち合わせ場所や時間を間違えたり、交通機関の乱れなどで遅刻したりしそうです。通信障害等も多く、すれ違うことが多そうです。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、取引相手からクレームがついたり、業務上の過失で上司から叱責を植えたり信用を失いそうです。交渉事、独断専行が問題となります。書類上のミスなどにも注意。勝負事、スタンドプレーが目立ちチームワークを乱しそうです
健康…片頭痛、めまい、ノイローゼ等
南🌂
小凶方位(驚門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや凶。貴重品の紛失や忘れ物に注意。お買い物、派手なキャッチコピーに騙されたり、巧みな勧誘に丸め込まれて二流品に手を出したりしそう。ギャンブルは勝っても大きく儲からず、結果として収支は赤字になりそうです。
交際運…凶。感情的になりやすく、つまらないことで衝突したり会話がかみ合わず盛り上がりません。相手に隠し事がばれたり、相手の嘘が発覚したりします。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では突発的なトラブルが発生したり、本業以外の頼まれ府ごとが多く仕事に手が付きません。交渉事、相手の反応は今一つです。根気よく説明、説得を続けましょう。勝負事、攻守ともに精彩を欠きます。苦戦必至
健康…胃炎、胃もたれ、食欲不振
南西🌤
吉方位(開門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや吉。方位地支は兄弟の申が日併します。お買い得品やお得なセールに出逢いますが、本当に欲しい物が見つからなかったり、色やデザインが好みではなく購入に迷う面があるでしょう。ギャンブルは出入りが激しいです。大勝はありませんからほどほどに
交際運…吉。お悩み相談に吉。交友筋が援助を申し出てくれたり、有益なヒントを得られるでしょう。上位者先輩も頼りになります。
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、成果を上げて上司の信頼を得そうです。同僚からの協力も得やすく成果を上げそうです。交渉事、ライバルからの干渉がありますが、誠実な姿勢が評価されて相手も軟化しそうです。素直、従順、誠実を心掛けましょう。勝負事、奇襲攻撃が相手のミスを誘いそうです
健康…大きく崩れませんんが、過食の暗示があります
西☁
吉凶半々方位(休門旺相・暗剣殺同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉凶半々。お買い物、店員の巧みな勧誘や悪質なキャッチセールスに引っかかりやすい方位です。購入の決断は慎重に。ギャンブルは熱くなりやすいので、少額で楽しむ程度にとどめましょう
交際運…やや凶。九紫火星が巡るので、感情的になったり直情的な物言いが口論となりそうです。カップルは特に注意。
仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、業務上の良いアイデアが閃いたり、同僚からの協力も得やすく一定の成果を上げられそうです。交渉事、見込み違い、ライバルからの条件提示に相手の態度が変わり、まとまりにくいです。勝負事、相手の反撃に熱くなって守備が乱れそうです
健康…口周りの火傷、歯痛、歯槽膿漏、口内炎等
北西🌤
吉方位(生門旺相・太乙) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。お買い得な情報を得たり、思わぬ掘り出し物を見つけそうな好方位です。ギャンブル運も好調で臨時収入が期待できそうです。
交際運…吉。お悩み相談に吉。先輩や年長者から思わぬ援助や助言を得られそうです。飲食を伴うと、運氣がUPします
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、リーダーシップを発揮して成果が上がりそう。上司や周囲からの評価や信頼もUPします。交渉事、山場を迎えそうですが、相手の態度が軟化したり、横たわっていた難問や課題が自然と氷解して進展がありそうです。勝負事、正攻法で攻守とも相手を圧倒できそうです。
健康…大きく崩れることはありません
凶方位への処方箋
警戒方位…北☂️、北東☂️、南東☂️
注意方位…南🌂
吉方位が西寄りに集中するので、効果的な方位除けが難しい一日となります。北西☀️の吉方位をうまく利用しましょう。吉運氣を取り入れて吉刻を利用して現地に移動するか、滞在は短めに切り上げて、南西または北西に移動して運氣の回復を図ってください。

氣學・本命星日運
24日注意本命星は、一白水星、五黄土星、六白金星です。(お出かけの有無にかかわらず凶事多い一日となります)
一白水星…本命星は艮宮(土)に剋を受け日破が重なる衰運日です。周囲との人間関係のっ摩擦や、金銭に関わることで悩みをかかえそうです。また油断からミス、過失を犯しやすいので注意しましょう
五黄土星…本命星は震宮(木)より剋を受けます。震宮も日辰から剋を受け衰運日となります。貴重品の紛失や忘れ物に注意。また食あたりなど体調面の急変にも注意しましょう。
六白金星…本命星は巽宮(木)で定位対冲です。巽宮は日辰から剋を受けるので衰運日となります。金銭面で無駄遣いをしたり、つい見栄を張って大散財しそうです。リーダーシップを貼ろうと張り切って周囲から孤立したりします




出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、子丑刻、未刻で、凶報へのお出かけは午後の出発が適しています。
氣學・日盤及び時盤では、子刻の東西、未刻の北東に凶煞重なります。同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください
それでは24日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!
本日もご覧いただきありがとうございます
(易照が実現したいこと) 今年も、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 1年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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