徳川埋蔵金は存在するのか?

五行易占例
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徳川埋蔵金は存在するのか?

事実は小説よりも奇なり…歴史の謎に五行易で挑む!

今回は、幕末に江戸幕府再興の軍資金にと、密命を帯びた幕臣がどこかに隠したとされる「徳川埋蔵金」の謎に迫って見ます。

徳川埋蔵金とは、風雲急を告げる幕末に大老・井伊直弼の命により、幕府有事の軍資金として360〜400万両ともいわれる莫大な資金が集められ、赤城山の麓に密かに埋蔵したと言われる半ば伝説めいた歴史浪漫です。

井伊直弼
幕府の将来を憂慮した大老井伊直弼により莫大な金を赤城山麓に埋蔵することが企画された。
井伊直弼が暗殺された後、軍学者であった林靏梁によって埋蔵が実施された。
埋蔵された額はおよそ360万 - 400万両。この額の根拠は、勝海舟の日記にある「軍用金として360万両有るが、これは常備兵を養う為の金で使うわけにいかない。」との記述が元と思われる。
埋蔵に際しては中国の兵法の1つである「八門遁甲」が施され、各所に偽計が張り巡らされている。
山中にある双永寺は埋蔵時、見張り所とされていた。
小栗忠順は機を見て埋蔵金を掘り返し、幕府再興を画策する役を負っていた。(Wikipediaより)

コピーライターとしても有名な糸井重里氏等が、伝承や史料を元に数度と発掘調査に挑んでいますが、未だに確たる物証は得られていません。

果たして「徳川埋蔵金」は存在するのか?それともただの伝説の一人歩きなのか?

今回はこの埋蔵金の真偽を五行易で断じて見ます。

立卦及び卦象

本卦に「風山漸」、之卦に「水沢節」を得ました。

本卦は山の上の木で、埋蔵金の隠し場所とされる赤城山麓を想起、之卦は節目を表す卦を得て、江戸から明治に時代が変遷する中で行方がわからなくなった埋蔵金という性格を表しているように思えます。

用神は妻財で取ります。五爻の下に伏神します。

埋蔵金を占って、妻財がきちんと伏神する所が五行易の面白いところです。

伏神する子(水)は月建の亥(水)に比和、日辰の酉(金)からは「金・生水」で生を受けるので、伝説ではなく実際に「埋蔵金」としてどこかに秘匿されたことは事実のようです。

もしこれが噂話にすぎないのであれば、用神は伏神した上に空亡したり,暦から剋や冲と言った悪作用を受けるはずです。

五爻は易に卦の至高の尊位。父母を帯びるので大老・井伊直弼と見ます。月破を受けているので、安政の大獄の後桜田門外ノ変で命を落とす様子を表しています。

三爻が発動、朱雀を帯び学者、学問の象意。井伊直弼の意を受けて埋蔵金秘匿を実行したとされる軍学者・林靏梁です。化爻に丑(土)を化出。用神の子(水)と合するので井伊直弼の密命を受けて埋蔵金を秘匿します。

上爻の官鬼の卯(木)が官軍です。用神を化出は、江戸城無血開城で場内に入り、御金蔵を探る様子。しかし蔵は空で、当てが外れる様子が冲散という現象に現れています。

初爻の兄弟の動きは、埋蔵金の在処を巡って発掘調査を進めるいわゆるトレジャーハンター。しかし発動するところを合されて合住するので、埋蔵金は見つかりません。

それでは埋蔵金はまだ発見されず手付かずなのか?

答えはNOだと思います。

埋蔵金の所有者は?

二爻の父母の午(火)が発動。妻財の子(水)と爻冲します。青龍を帯びるので新しいという象意から明治新政府。あるいは青龍には気品,高貴の象意からこの父母を皇室と見ます。

おそらくは皇室ではないか?

こんな話があります。

太平洋戦争で敗戦を迎えた日本の高度経済成長など復興を支えたのは、「百合の刻印が押された金塊」とされ、皇室が保有していた金塊とされています。

伏神は冲を受けると表に出てきます。

江戸幕府から明治新政府に権力が委譲された時、おそらく埋蔵金も密かに皇室に引き継がれたことを、二爻が発動して妻財の子(水)を爻冲する動きから推断します。

内卦全体は卦の回頭生。これを戦後復興の日本の姿とすれば、埋蔵金の一部が戦後復興に充てられ、その保有者が皇室であったということを内卦全体で示しているのでしょう。

水沢節の二爻には「門庭を出ず」という爻辞がかけられていますから、今後も「徳川埋蔵金発見」というニュースは出ず、秘密裏にどこかに形を変えて保有されているのだと断じます。

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