「繩繩不可名(縄縄として名付くべからず)」易照の方位予報 7月7日予報

方位予報
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「繩繩不可名(縄縄として名付くべからず)」

「反者道之動。」(老子 41章)
行けば戻るのが“道”の作用である  

枕のタイトルも老子です。“人生とは縄のごとし”とはよく言ったもので、捻じれてるから元に戻ろうとするエネルギーが生じます。

易経の火天大有の大象伝に「順天休命」の言葉がかけられています。おや…と思ったのが「休」の文字で毎日の方位予報でおなじみの吉門の一つ「休門」です。休門(水)の定位は坎宮(水)で、海や川の流れを見ていると気分が和むし、落ち着く…そんな意味から定位が「坎=水」の坎宮(水)定位なのだと解釈していたら(そういう意味もあると思いますが)さにあらず、もっと深い意味が込められていました。

火天大有には「坎=水」の要素は含まれていません。強いて言えばすべての爻を反転させれば「水地比」となりますが、これは火天大有とは正反対で、卦としての連続性に両者の間には隔たり大きく直接的な関係はなさそうです。

但し「火天大有」はその象意から太陽を想わせ、慈しみの心であまねく世界を照らす…そんな卦徳を持っています。言うなれば日の光が届きにくい北(坎の方位)まで、その恵みの光を注ぎ込む。「順天休命」は「天の命に休(美、良)く順(従)う」で、分け隔てなく万物をいつくしむこと。

ここでようやく「金函玉鏡」の八門の定位を理解しました。

八門はお互い対角線上の門と対を為します。

このうち「生門⇔死門」はちょうど鬼門、裏鬼門にあたる方位で、生と死の相反する要素、一方で坤には万物を育む「大地」であり、一方で艮は「山」の象意から“終止”の意味がこめられ、門と宮の関係は微妙に捻じれています。

「休門⇔景門」のペアは「火⇔水」の対冲の関係。休むには麗しいという「水」を思わせる意味もあり、その根底には「順天休命」の太陽の卦徳があります。一方で景門の「景」には光という意味がある一方で「陰」といった意味も併せ持ち、南の暑い日差しの中にも陰があり一息つける。北の暗い土地にも日の光が差し照らす一方で、燦燦と明るい南の大地にも人心地つける日影が存在し、ここでも門と宮の関係は捻じれます。

「傷門=驚門」のペアは「木=金」の対冲で、兌(喜、慶)の位置に驚があるのは、東に震(木)があるからであり、一方で宮には春に植えた苗が収穫を迎える秋の喜びが込められています。震(動、雷)に傷があるのは西に兌(金)があり金・剋木の剋の関係で、宮を見れば春のこの時期に草刈りのお手入れをしませんと秋の収穫は望めません。ここでも門と宮は相互の捻じれ関与が確認できます。

「開門⇔杜門」は「開閉」であり、杜門には閉塞という意味が込められています。杜門(木)定位の巽宮(木)は風の象意がありますが、この位置に閉塞を意味する杜門が充てられているところに妙味がありますが、風は「開けた」方位に向かって吹いていきますから、そこにエネルギーの流れを感じます。

一方で開門定位の乾宮(金)も五行は金で、ちょうど木こりが斧を携え森に分け入り木を伐採して森(杜)を切り拓く様子です。

八門と宮の関係は対角線上の対冲において、微妙に捻じれながら相互に関与しあう。そこに無限のエネルギーの流れを感じます。捻じれとは「8」であり「∞」です。

この作用、エネルギーの流れを最も端的、単純化したのが「陰陽太極図」でこれを重ねていくと波動の象へと発展していきます。

ならば「人生禍福は縄のごとし」で、吉の後に凶が訪れ、凶の後吉が訪れるという理解であれば、黙っていても吉凶は順繰りに訪れるから、別に「吉方取り」する必要が無いかというと、さにあらず。

易経繋辞上伝には「方は類以て藂(集)まる」の言葉がかけられていますので、エネルギーの流れには指向性と同時に同調性があります。従って吉運氣が高ければそれだけ吉運氣がその人に向かって注ぎ込むし、凶運氣が高いとやっぱり凶を引き寄せてしまいます。そこで「〇か×か?」「是か非か?」の二元論では、お互いがお互いを非難しあう、ともすれば石を投げあう負のスパイラルに陥りかねません。

二元に一を加えることで「中間」が生じ、そこに更に4,5と数字を加えていくとその中間領域はますます拡大する。中間領域が広がれば、今度はそこにエネルギーが集まってきますから、そこにいる人達の大多数がそのエネルギーの恩恵にあずかれます。その一つのゴール、目標として「八方良し」の精神があるのではないでしょうか?

この単純でありながら、少し大きな視点に立ってみてみると更に捻じれている、単純なようで一筋縄では理解できないところに「宇宙の法則」の妙味を感じます。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報図 7月7日予報

方位予報図

予報詳報

北…🌤

開門(金)が坎宮(水)に巡ります。宮からの作用はありませんが、門は日辰から生を受けて旺相です。お出かけした場合の方位事象、方位地支が妻財を帯びるので金運が好調です。お買い物では値引き交渉が奏功したり、お得なセールに遭遇しそうな方位です。交際運も好調で、友人知人との会食、お茶などで楽しいひと時をすごして運気を回復してください。お出かけした場合健康面では、過食の暗示があるので食べ過ぎ飲みすぎに注意

北東…☂️

休門(水)が艮宮(土)より剋を受けます。門は日辰から剋を受け、更に五黄殺重なる為凶方位となります。お出かけした場合の方位事象、仕事運、交際運が低迷します。仕事ではケアレスミス、過失多く損失を伴うようなトラブルを招きそうです。交際面では、お互いの意思疎通がうまくいかずもめ事が生じやすい。方位地支丑(土)が兄弟を帯び空亡するので、お出かけの際手回り品の忘れ物紛失などにご注意ください。健康面では飲食を司る青龍が同会するので食あたりに特に注意な方位です

東…🌤

生門(土)が震宮(木)より剋を受けますが、日辰および月建い比和して旺相の吉方位です。お出かけした場合の方位事象、方位地支が官鬼を帯びるので、仕事や面接試験、試合やプレゼンといった面で強い効果を発揮します。九星は九紫火星が巡るのでいつも以上に直感が冴え、頭脳明晰に働きます。心身ともに充実する方位でしょう。健康面では大きな崩れが無い方位です

南東…☁

傷門(木)が巽宮(木)で比和旺相です。ただし月建日辰からの作用はなく吉星の太乙巡るので吉凶半々の平運方位と判定します。お出かけした場合の方位事象、交際運に注意。方位地支の辰(土)が兄弟を帯び日併するので友人、知人の象意が強くなります。巳(火)が父母を帯びるので、コミュニケーション、メールのやり取りなどをめぐってトラブルが生じやすいです。また兄弟は破財を司るので金運面、特に岡野の貸し借りは控えた方がよい方位です。一方で良い面としては、お悩みの解決に友人や同僚が力になってくれるという面があります。状況に応じて使い分けたい方位です。健康面では、目にゴミが入ったりや耳のケガ、冷えからくる体調不良

南…☂️

杜門(木)が離宮(火)に巡ります。宮及び日辰、月建の作用はありませんが凶門の凶意強く悪方位です。お出かけした場合の方位事象、諸事順調を視ずストレスを抱える方位です。方位地支は父母を帯びるので、仕事では出先で上司から雑用、追加の仕事の指示が入ったり、相手先の横柄な態度に不快感を覚えそうです。その他お出かけ先が渋滞したり、必要書類あるいはそれが入ったバッグ入れ物を紛失したり忘れたりしそうです。出発前に手回り品の再度チェックを。お出かけした場合健康面では、片頭痛、めまい、熱中症

南西…☂️

景門(火)が坤宮(土)に巡ります。門に対する宮及び暦の作用はなく、一方で暗剣殺が重なる為凶方位となります。お出かけした場合の方位事象、金運が低迷します。方位地支未(土)が兄弟を帯びるので破財、散財の暗示。お買い物では二流品、粗悪品を買ってしまったり、目的の物は品切れかお店が臨時休業で手に入れられず。家族では申(金)が子孫を帯びるので子どもの事故や怪我が心配です。お出かけした場合健康面では、つまずいたり転倒して怪我をしやすい方位となります。階段などの上り下りに注意

西…☂️

死門(土)が兌宮(金)に巡ります。凶門が月建日辰に比和して旺相する悪方位です。お出かけした場合の方位事象、凶星の咸池と死門(土)が同会するので男性は女難の相有り。方位地支が子孫を帯びるので、家族では子どもの迷子、金運面では衝動買いによる大散財。仕事面では見通し甘く物事迷い多く進捗しない凶方位です。舌禍の暗示があるので、言葉のやり取りの不備不達は特に信用面を傷つけます。健康面、冷たい物の摂りすぎ、原因による腹下し

西北…☂️

驚門(金)が乾宮(金)で比和旺相です。門は月建日辰から生を受ける上に、ここに日破重なり凶方位となります。お出かけした場合の方位事象、交際運、金運ともに低迷方位です。特に方位地支の戌(土)が「兄弟」を帯びて日破を受けるので、親しい友人との破局的なトラブルにそう遇しそうです。亥(水)が「妻財」を帯び日辰から剋を受けるので、交友間に在っても金銭のやり取り、貸し借りは禁物。トラブルの元です。お買い物では気が大きくなったり、見栄、背伸びしての散財に注意しましょう。健康面では、過食の暗示有。また精神的ストレス、ヒステリックになったり、躁鬱激しい方位となります

凶方位への処方箋

警戒方位…北東、南東、南、南西、西、北西

このうち北東には北(🌤)または東(🌤)どちらにも方位除けが可能です。移動後は北股は東に向かっての現地入りとなるように調整してください。

その他の方位は吉方位が少ない悪日で、効果的な方位除けができません。最大吉方の北、又は東で吉運を取り込んでから、可能な限り吉刻を使っての現地入りをお勧めします。

特に西、南西は凶作用が強いので、お出かけ後(後日でも可)吉方位で運氣改善、回復を心掛けてください

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

7日注意本命星は、一白水星、三碧木星、八白土星本命星の方です(お出かけの有無にかかわらず凶事発生しやすい一日となります)

一白水星…本命星は巽宮(木)に回座。月建と日辰から剋を受ける暦による剋害がきつい一日です。日辰、月建は兄弟を帯びるので、特に人間関係、交際面で苦労するでしょう。事故や、怪我といったトラブルにも注意。どちらかというと引き起こすより、巻き込まれるパターンが多いので、可能であれば明日は単独行動がよさそうです。

三碧木星…本命星は乾宮で剋を受けます。日破が重なりウッカリ、ぼんやりでのミスが多い一日です。また必要以上に手をかけて失敗しやすい。特に人間関係では氣を使いすぎてかえって関係がぎくしゃくしそうです。何事もほどほどを心がけてください。

八白土星…本命星が坤きゅに定位対冲で巡り、暗剣殺をかかえます。月建と日辰の助けがあるので大凶にはなりませんが、諸々うまく進まずストレスを抱えるでしょう。不注意からのケガやトラブルに注意しましょう

「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します

 

 

出発吉刻

出発に適した吉刻は、寅刻、申刻、酉刻(大吉)亥刻(大吉)で少々使いづらい一日です

氣學・日盤及び時盤では申刻の北東、酉刻の北西、凶煞重なる注意方位となります。

それでは7日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

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