易経「繋辞上伝」を読み解く② 易照の方位予報 8月12日予報

方位予報
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易経「繋辞上伝」を読み解く②

引き続き易経の「繋辞上伝」を読み解いてゆきます。

之を鼓(こ)するに雷(らい)霆(てい)を以てし、これを潤(うるお)すに風雨を以てし、日月運行して、一(ひと)たびは寒く、一(ひと)たびは暑し。乾道は男を成し、坤道は女を成す。
乾は大始を知(つかさ)どり、坤は成物を作(な)す。乾は易(い)をもって知(つかさ)どり、坤は簡をもって能(よ)くす。
易なれば知り易く、簡なれば従い易し。知り易ければ親しみあり、従い易ければ功あり。親しみあれば久しかるべく、功あれば大なるべし。久しかるべきは賢人の徳、大なるべきは賢人の業(ぎよう)なり。
易(い)簡(かん)にして天下の理得たり。天下の理得て位(くらい)をその中(ちゆう)に成(な)す。(繋辞上伝第1章)

第1節ではこの地球という世界の生成の過程がつづられます。わずか60字足らずの節の中に、語りつくせない膨大なエネルギーをもとに、世界は天地間、横へ横へと広がってゆきます。

乾の陽氣を受けた坤は大地より雷「震」を起こします。これを受けて乾は風「巽」を起こし雲を呼び雨を降らします~「 之を鼓(こ)するに雷(らい)霆(てい)を以てし、これを潤(うるお)すに風雨を以てし、 」。

日月とはこの場合時の流れを指すとともに、日は昼、月は夜、またそれとともに寒暑の現象がこの世界に生じます。これを八卦の「日=火(離)」と「月=水(坎)」で表現します~「 日月運行して、一(ひと)たびは寒く、一(ひと)たびは暑し。 」。

原初の地球は、天空に雷が轟き、天より大雨が降り注ぐ一方、地よりマグマが涌出して山は噴火を繰り返した荒々しい世界でした。

しかしやがてそれが落ち着いてくると、山には木々が成長しはじめ、降り注いだ雨は海へと至る河を形成します。

ここに至って地球は万物と生命に満ちた豊かな自然へと進化を遂げます。しかし万物の生成、生命の誕生には「乾=陽」の氣を「坤=陰」が受けて初めて生じるという原理原則は一環としており、これを易では「道」と表現します~「 乾道は男を成し、坤道は女を成す。 」

先天八卦図を見れば、乾の陽氣を陰が受け雷が生じ,雷の陽氣を受けて風雲生じ地表に雨を降らせる。昼夜、寒暑の現象を経て気象が生まれ、安定するとともに山河に万物、静物満ち溢れる地球創生の物語。

しかしその大本は乾より生じた陽氣で、陽はもっぱらエネルギーを発し、陰がそれを受けるというエネルギーの流れ「+」と「ー」の関係と、あらゆるものはこのエネルギーの流れに従って生成されていきます。その構造は極めて単純かつ明快です~「 乾は大始を知(つかさ)どり、坤は成物を作(な)す。乾は易(い)をもって知(つかさ)どり、坤は簡をもって能(よ)くす。 」。

単純かつ明快であるからこそ、そこに永続性があり、利便性があり、他に特別な力を要しない、しかし一方でそこには無限の可能性と膨大なエネルギーを秘めています。これは陰と陽の捻じれ、すなわち「螺旋」です。捻じれることで「作用」が生まれ、その捻じれを解消しよう、元に戻そうという膨大なエネルギー「反作用」が生じます。ここに乾道、坤道の「道」が生じます。

「反者道之動。」(老子道徳経 第41章)

あらゆるものはこの陰陽の「螺旋構造」で表現することができ、その代表的な物がDNAです。

Vector DNA icon

陰陽の交わりなければあらゆるものは生じないし、続きません。交わるから繋がりが強固となり、この交わりを孔子は「親しみ」、それがもとで万物が生じることを「功」と表現しますが、もとより語りつくせない。陰陽の交わりは単純かつ明確であるが、底知れない奥行きを孔子自身も感じたのでしょう。ここで言葉を尽くそうとすれば、一巻の書物では収まり切れません。従って孔子はこの業を「賢人の業」と定義してまとめます~「 易なれば知り易く、簡なれば従い易し。知り易ければ親しみあり、従い易ければ功あり。親しみあれば久しかるべく、功あれば大なるべし。久しかるべきは賢人の徳、大なるべきは賢人の業(ぎよう)なり。 」

しかしここで疑問が残ります。「聖人=賢人」ではないからです。そこでこう考えます。聖人=ここでは易を伝えたとされる伏羲は、すでに易の理法(陰陽の交わり)を体得し、それを活かし得た存在です。一方で君子が大人、そして聖人に至る為にはこの易の理法を理解し、体得しなければならない。そのためにも易の原理を知り、作用を知り、森羅万象を八卦、64卦象をもって読み解いていく。これが「賢」であり、それを行うことが「乾(天)道」「坤(地)道」に相並ぶ「人道」として定義したのでしょう。

ゆえにこの章、「 易(い)簡(かん)にして天下の理得たり。天下の理得て位(くらい)をその中(ちゆう)に成(な)す。 」…易の理法を体得できれば、その人はすでに聖人であるとしめくくります。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

 

易照の方位予報 8月12日予報

方位予報図

予報詳報

北…☂️

凶方位(暗剣殺) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶、方位地支は破財星の兄弟を帯び日辰の剋を受けます。友人知人からの甘い誘いに乗って大損しそうです。九星は六白金星回座でわきが甘くなりますので要注意。

交際運…凶。上下の人間関係でトラブルが多いでしょう。家族であれば子ども、職場であれば部下、交友間であれば先輩又は後輩です。些細なことで口論となりそうです。

仕事、功名、勝負運…凶。仕事、商談や営業は相手の都合で席がキャンセルになったり、相手不在で不成立です。六白金星回座でスタンドプレー、独断専行に走り周囲から孤立の暗示があります。

健康…頭痛やめまい、頭のケガ、多忙により肩こり、首周りの不調、車両の運転にご注意ください

北東…☁

平運方位(休門剋) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。九星は四緑木星が巡りパッとしません。お買い物では氣が変わりやすく決めきれないでしょう。方位地支の丑(土)が官鬼を帯びるので、勧誘や宣伝には乗らない方が無難です。

交際運…やや吉。方位地支寅(木)が子孫を帯びます。家族や交友知人間での飲食は吉。楽しい時間を過ごせます。ただし厄介事、悩み事を持ち込まれたり、相談を受けることがありそうです。

仕事、功名、勝負運…やや吉。仕事面、訪問先で予想外の歓待をうけたり、飛込営業が奏功する面もありそうですが、継続中の案件相手が優柔不断で決めきれなかったりと、吉凶半々です。自身も判断位迷い、立ち往生する場面がありそうです

健康…胃腸が弱いです。飲食に注意しましょう

東…🌤

吉方位(生門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は子孫を帯びます。お買い物、お得なセール、バーゲン品でお買い得感を味わえそうです。

交際運…吉。特にカップルは交際相手と大いに盛り上がり楽しめます。生門(土)方位なのでインドアよりアウトドアのレジャーがおすすめです。方位地支は子孫で飲食も吉。

仕事、功名、勝負運…吉。コツコツ努力を重ねてきたことが花開き、結果が出そうです。トラブル、抱えてきた難題に解決の兆しが見えたり、解決策がひらめきそうです。

健康…屋外での活動でのケガに注意しましょう

南東…☂️

凶方位(傷門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は辰が官鬼を帯びるので、詐欺や勧誘による損失に要注意。ただしギャンブルや投機的なことは官鬼巡るは吉。回座九星が九紫火星で直感が冴える方位です。

交際運…凶。言葉の行き違い、誤解から口論対立の暗示があります。九星は九紫火星ですから、些細なことで炎上しやすい方位です。

仕事、功名、勝負運…やや凶。直感と頭の回転が冴える方位ですが、熱が入りすぎて相手が引いてしまったり、相手を不快にさせてしまう面があるでしょう。

健康…熱中症や高血圧に注意。

南…☔️

大凶方位(杜門と五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支妻財を帯び空亡します。分不相応なお買い物で財布の中が空になったり、カード残高が不足したりしそうです。貴重品の紛失にも注意

交際運…凶。特にカップルは相互不信から関係が破局的な局面を迎えそうな凶方位です。

仕事、功名、勝負運…凶。氣ばかりが急き、精力的に行動しますが結果が伴いません。骨折り損のくたびれもうけな凶方位となるでしょう。

健康…方位地支妻財を帯びるので、特に飲食原因の体調不良、食あたりにご注意ください。

南西…⛅

小吉方位(景門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。九星は金運の星七赤金星が巡り、方位地支の申(金)が父母を帯びるので、年長者、親などから資金援助、お小遣い等臨時収入が期待できます。未は官鬼を帯びるのでギャンブル運も好調でしょう。一方で官鬼は空亡するので、架空の儲け話などの詐欺、勧誘に注意してください。

交際運…やや凶。七赤金星と官鬼同会で舌禍口論対立の暗示有です。申が父母を帯びるので言葉の行き違い、誤解、通信障害、メールの誤送信等。また年長者との意見の衝突に注意

仕事、功名、勝負運…吉。仕事、商談や営業は話術が冴えます。相手にとって魅力的に映るプレゼンができるでしょう。派手なスタンドプレーを取りがちですが、チームワークを意識すると運氣が上昇します。

健康…のどを傷めたり、口内のケガや火傷に注意

西…☔️

大凶方位(死門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。氣ばかり大きくなり、ローンを組んで大きな契約、買い物をしてしまいそうです。三碧木星が定位対冲で巡るので、自制心を失いがちです。

交際運…凶。家族、交友関係を問わずとげとげした嫌な雰囲気が漂います。ちょっとした言葉のやり取りで喧嘩になりそうです。

仕事、功名、勝負運…凶。仕事面、方位地支は父母を帯び官鬼の日辰から生を受けるので、書類関係のミスに注意しましょう。出発前に必ず再チェックを。三碧木星が定位対冲で巡るので、空回りしがつな悪方位です。結果を求めるあまり、言動行動が大きくなりがちです。ミスも多くなるので要注意。

健康…ストレスからヒステリーや、神経躁鬱激しく体調不良を起こしやすいです

北西…☂️

凶方位(日破) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。驚門(金)と方位地支の戌(土)の官鬼同会で、詐欺や架空の投資話等、勧誘宣伝に特に注意。九星は二黒土星でウッカリ話を聞くと、口八丁、手八丁で丸め込まれてしまいそうです

交際運…凶。方位地支の亥(水)が兄弟を帯び日辰から剋を受けますので、お出かけ先で誘因が体調不良を起こしたり事故に巻き込まれたりしそうです。

仕事、功名、勝負運…やや凶。仕事面、努力が報われる一面もありそうですが、多忙を極める方位となります。雑用や依頼事が多くストレスを溜めそうです。勝負事、競争事はライバルが強いでしょう

健康…ストレスから異を傷めたり、消化不良を起こしそうです

凶方位への処方箋

警戒方位…北、南東、南、西、北西

南東…南西(⛅)への方位除けができます。現地入りが東(🌤)となるように調整して南西に方位除けを行ってください。

南…南西(⛅)への方位除けができます。現地入りが東(🌤)となるように調整して南西に方位除けを行ってください。凶意が強いので、現地入りは吉刻を利用すると効果的です

その他、北、西、北西は効果的な方位除けが難しい方位です。最大吉方の東(🌤)の吉運氣を取り込んでから、吉刻を利用して現地入りするか、滞在時間は短めにし、その後吉方位で運氣の回復を行ってください。特に西は凶意が強いので、直接現地入りせず、必ず東、または南西の吉運氣を取り込んでから移動しましょう。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

132日注意本命星は、二黒土星、三碧木星、六白金星です。(お出かけの有無にかかわらず凶事発生しやすい一日となります)

二黒土星…本命星は乾宮(金)に泄氣、日破が重なります。日辰と比和するので大きく運氣は低下しませんが、気ぜわしく、周囲から頼まれごとなどが多く多忙を究めそうです。体調を崩しやすいのでこまめに小休止を心掛けてください。

三碧木星…本命星は兌宮(金)に定位対冲で巡り、また宮が日辰から生を受けて旺相。本命星が旺相の宮から剋を受けて大きく運氣は低迷します。金銭に関わることで悩んだり、交友関係では言わなくてもいいことをウッカリ言ってしまい後悔しそうです。

六白金星…本命星は坎宮(水)に泄氣。暗剣殺をかかえます。日辰の生を受けるので大きく運氣は低下しませんが、周囲の人間関係のトラブルに巻き込まれやすく、気苦労を重ねる一日となりそうです。

「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、辰巳刻(巳刻大吉)、酉刻、亥刻です。凶方位のお出かけは、巳刻の大吉時間をうまく利用しましょう

氣學・日盤及び時盤では、巳刻の南北と北西、酉刻と亥刻の北西に凶煞重なります。同時刻該当凶方位へのお出かけはお避け下さい。

それでは12日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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