易経「繋辞上伝」を読み解く④ 易照の方位予報 8月14日予報

方位予報
Pocket

易経「繋辞上伝」を読み解く④

易経「繋辞上伝」第3章を読み解いていきます

 

彖(たん)とは象(しよう)を言うもの也。爻(こう)とは変を言うもの也。吉凶とはその失得を言う也。悔吝とはその小(しよう)疵(し)を言う也。咎无しとは善く過(あやま)ちを補(おぎな)う也。
是の故に貴賤を列(つら)ぬるものは位に存し、小大を斉(ひと)しくするは卦に存し、吉凶を弁ずるものは辞に存し、悔吝を憂うるものは介(かい)に存し、震(うご)きて咎无きものは悔に存す

この章は、易経の卦象全体とそれぞれの爻について述べ伝えています。「彖」とは象形文字でイノシシを意味します。「爻」も象形文字で屋根の棟木のように交差した様子を表しますが、この場合イノシシの牙です。従って、卦象全体をイノシシに見立てた時、各爻はイノシシの細部にあたる牙を爻に見立てて解説します。

卦象全体に彖の字を当てたことは、彖とは占ったことに対する易神の宣告=断であるけれども、易経を時の流れとして見た時に、原初の乾為天の初爻より64番目の火水未済上爻に至るまで、一環として各卦象の初爻から上爻に至って次の卦象に進むという規則性を考慮しなければなりません。坤為地の上爻に至って乾為天の初爻に戻る…ということは解釈としてあり得ても、時の流れを逆行できないことと同じく、この流れを逆転させることは聖人にも不可能です。

ゆえに前に進むことしかできないイノシシに卦象全体を例えた時、その細部はイノシシの特徴である牙に爻を充てて考えたのだと考えます。当然イノシシもエサを食す時などは口を開きますので、その様子を「爻」として動くことからこれを陰陽の変化としたのでしょう~「 彖(たん)とは象(しよう)を言うもの也。爻(こう)とは変を言うもの也。 」

万物は、それが生じた瞬間から役目を終えて分子や原子へと分解される「還元」に至るまでその歩みを止めることはありません。また、時の流れに逆らって誕生の瞬間に戻ることも許されません。これもまた「彖=イノシシ」でありますが、その時に歩むスピードを緩めたり、早めたり、進進路を左右に変える余地は与えられています。その生を「吉」と2章で表現したものをこの章では「得」、還元は前章では「凶」であるところをこの章では「失」。

「悔吝」を「 小疵=小さな傷、過失」としたのは、前に進むことしかできないイノシシが時にその牙をひっかけて立ち往生することがあるように、時に進む歩みを緩めて障害を回避したり、あらかじめ障害の少ない進路を選ぶ予測ないし選択です。ゆえに「吝する処」あればその先に「過ち」があり、「悔いる所」あれば過ちを回避できる、ゆえにこれを「咎 无し 」というのです~「 吉凶とはその失得を言う也。悔吝とはその小(しよう)疵(し)を言う也。咎无しとは善く過(あやま)ちを補(おぎな)う也。 」

易の卦象には初爻から上爻に至るまで、それぞれ段階があります。その初期の段階を「賤」、上卦五爻に至るときが卦象大成すると考え上卦を「貴」とします。人に例えれば、幼く考えも行動も未熟な子どもが成長するにつれて分別が付き、老境に差し掛かる直前に大志を成し遂げる…そのようなイメージです。

「 小大を斉(ひと)しくするは卦に存し、吉凶を弁ずるものは辞に存し、悔吝を憂うるものは介(かい)に存し、震(うご)きて咎无きものは悔に存す 」

小と大は八卦の陽卦と陰卦です。

ただしここでは「 斉 =等しい」ですから先天図で見た方がわかりやすいです。先天図は地球の成り立ちを表す世界観を図式化していますので、この場合「兌」は五行では「金」ですが、兌は「川」の意味でもあるので、この場合の兌は一方で「坎=水」に置き換えることができます。

艮は五行では「土」ですが、艮は「山」の意味でもであり、原初の山は活火山でしたから、この場合艮は「離=火」に置き換えられます。

乾から初めて右回りに見ると「乾=」「巽=陰」「坎=」「艮(離におきかえ)=陰」

坤から初めて右回りであれば「坤=陰」「震=」「離=陰」「兌(坎におきかえ)=

乾から初めて左回りに見ると「乾=」「兌=陰」「離=陰」「震=

坤から初めて左回りに見ると「坤=陰」「艮=」「坎=」「巽=陰」

以上のように、陰卦、陽卦の数は等しくなります。また小大でこれを表すのであれば、以下のように八卦には父母、長男、長女、中男、中女、小男、小女が配されますので…

乾から初めて右回りに見ると「乾=父」「巽=長女」「坎=中男」「艮(離におきかえ)=中女」

坤から初めて右回りであれば「坤=母」「震=長男」「離=中女」「兌(坎におきかえ)=中男」

乾から初めて左回りに見ると「乾=父」「兌=小女」「離=中女」「震=長男」

坤から初めて左回りに見ると「坤=母」「艮=小男」「坎=中男」「巽=長女」

となり小大のバランスが等しくなります。

ところで、易経の究極的な理想は「中庸」にあります。卦においても構成する八卦の性質上で上下相交わるような卦は吉意を表す卦が多く、交わらなくても方向性が一致する卦、交わらなくてもその性質が程よい卦であれば「調和」が採れていて、意味合い的にも吉で穏やかな卦が多いです。一方で上下の八卦の方向性が背きあう卦、方向性が一致していても勢いが強くなりすぎる卦は、これを「不調和」として戒める卦が多いです。

この調和、不調和を卦象だけでは判断し難いがために周の文王がその卦を構成する八卦の性質を見て「調和=吉」「不調和=凶」とのように辞をかけました。

万物は流転します。変化なく静止しているように見える物も絶えず微かに変化し続けている。その動きは一定ではなく、早めたり緩めたり、それはそれぞれの卦象の中においても同様で、初爻の段階が四爻に至って勢いをつけたり、弱めたりもします。例え調和のとれた吉卦象においても時がたてばやがて崩れますし、不調和の凶卦象も時至れば調和がとれてくる。

ただしそこにはただ時を待つというだけでは消極に過ぎるので、「介=扶け」、このままでは危うい、このままでは破滅するという予測「吝=畏れ」とそれを修正する自助「悔=憂い」を、その時その時の救済の道として各々卦象において内包します。吉凶の間にある「吝」と「悔」は「吉→吝→凶→悔→吉」の順に作用することを考えた時、たとえ凶に至る道が示されても、そこに「悔=憂い」があれば凶に至らず、あるいは凶に至っても破滅には至らない、それが「 咎无き 」という作用として現れます

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報 8月14日予報

方位予報図

 

予報詳報

北…☂️

凶方位(日破) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支の子孫が官鬼の日辰より冲を受けます。ギャンブルは当てが外れる。お買い物、希望と価格、品質が異なる。期待外れで良くありません

交際運…凶。家族でお出かけの場合は、子孫が官鬼の冲を受けるので子どもから目を離さないようにしましょう。事故や体調不良怪我の多い方位です。その他人間関係は、上下間、年下の対象と相性が良くありません。

仕事、功名、勝負…凶。目論見が外れたり計画通りに物事が進みずらいです。一方で周囲からの頼まれごとが多く一つの事に集中できないでしょう。ケアレスミス、過失に注意。

健康…胃、消化器系が弱いです。特に冷たい物、飲料にご注意ください

北東…🌂

小凶方位(杜門泄氣) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支の寅(木)が妻財を帯び月破。お買い物、高額な物、普段ならば興味を示さない美術工芸品等、宣伝や周囲の勧めに乗せられて手を出し散財しそうです。金額が高価なだけに後悔しそうです。

交際運…やや凶。家族でのお出かけは自身を含め、家族に事故や怪我が多い方位です。子どもの迷子に注意。その他交際面、年長者との間に意見の対立やトラブルが発生しそうです。

仕事、功名、勝負…やや凶。九紫火星が巡り頭の回転は良いのですが、スタンドプレーが目立ちチームワークを乱しがちです。リーダーシップを発揮しようと精力的になればなるほど、周囲から孤立しそうです。

健康…熱中症、火傷。手足、関節の炎症等

 

東…☀

大吉方位(景門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支が妻財を帯び吉方位です。四緑木星が巡りお買い物少々悩みそうですが、直観を信じて吉。購入前に周囲に意見を求めても良いでしょう。

交際運…吉。コミュニケーション運好調で、家族、交友間会話も弾み楽しいひと時を過ごせます。吉星青龍が巡るので、飲食特に吉。但し火性が強うのでカップルは口論、離別の象意が強く凶。

仕事、功名、勝負…大吉。話術、コミュニケーション能力が冴え、周囲からの信頼を得てリーダーシップを発揮できます。プレゼン、表現といった分野では実力以上の成果を発揮できるでしょう。

健康…大きな崩れはありませんが、熱中症、火傷。

南東…☔️

大凶方位(死門旺相・五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支の巳(火)が官鬼、辰が父母を帯びて空亡するため、貴重品や財布の盗難や紛失に要注意。お買い物では言葉巧みな宣伝に乗せられやすいので、購入には慎重、冷静な判断を

交際運…凶。お出かけ先でトラブルに巻き込まれたり、家族間、交友間で対立、口論が発生しそうです。待ち合わせ時間・場所を間違えたり、相手が約束を破ったりしそうです

仕事、功名、勝負…凶。過失、ミスの多い凶方位。深刻な事態を招きそうです。上司や取引先の信頼を失ったり、周囲から失望の目で見られそう。方位除け必須の悪方位です

健康…食あたりや感染症の罹患、その他交通事故や天災などにもご注意ください

南…☁

平運方位(凶門剋)お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支の午(火)が官鬼で日併するので、金銭をめぐるトラブルや詐欺に注意しましょう。見た目や宣伝についつい乗せられて高額な請求を受けて驚く場面がありそうです。

交際運…やや凶。官鬼が強い方位で、口論や喧嘩、あるいは自損を含め交友関係、家族が事故等の突発的なトラブルに巻き込まれやすい方位です。

仕事、功名、勝負…やや吉。方位地支官鬼旺相で、自分でも驚くほどのパフォーマンスを発揮できそうです。困難に当たっては冷静柔軟に対処、乱れがちなチームワークをまとめ上げられるリーダーシップも発揮できるでしょう

健康…九星は一白水星でアウトドアでは水難事故に注意。その他、冷えからくる体調不良

南西…🌤

吉方位(開門旺相)お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支の申(金)が兄弟を帯び日辰の剋を受けるので、お買い物は価格交渉が奏功。お得なセールに出逢ったり、割引価格でほしい物を入手できそうです。未が父母を帯びるので親や年長者からの援助やお小遣いも期待できます。

交際運…吉。九星は三碧木星が巡り、特にアウトドアでのレジャー家族や交友関係のきずなを深めて楽しめそうです。お悩み事、抱えている問題など、年長者や交友関係に打ち明けると力になってくれるでしょう。

仕事、功名、勝負…吉。年長者の引き立てや援助を受けやすいです。また同僚、スタッフも協力的でリーダーシップを発揮しやすい吉方位です。心身ともに充実して好調を得られそうです

健康…大きな崩れはありません

西…🌤

吉方位(休門旺相)お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。方位地支は兄弟で、交友関係や知人からの金銭に関わる勧誘踏破注意が必要です。九星は八白土星でお買い物、価格の高い物ほど価格交渉をすると大幅な割引を提示されそうです。

交際運…吉。コミュニケーション運が好調です。蟠りを感じていた間柄も氷解しそうです。

仕事、功名、勝負…吉。勝負事は相手側にトラブルが発生して、棚ぼた式に成果が転がり込んできそうです。

健康…大きな崩れはありませんが、八白土星象意から腰痛や手足の捻挫に注意

北西…☂️

凶方位(暗剣殺)お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。九星は七赤金星、方位地支の亥(水)の子孫と同会で甘いお誘い、宣伝勧誘、相手の口車に乗せられて散財しそうです。

交際運…凶。家族では子どもがトラブルの種となるでしょう。交友間、舌禍の暗示有。特にカップルは要注意。言葉の行き違い、誤解から対立が生じやすいです。

仕事、功名、勝負…凶。軽率な行動、直情的な発言がチームプレーを乱したり、周囲からの反発を招きやすいです。

健康…食あたり、特に飲料に気をつけましょう

凶方位への処方箋

警戒方位…北、南東、北西

特に注意の南東(☔️)は南西(🌤)への方位除けをお勧めします。現地入りが東(☀)となるように南西に方位除けを行ってください。現地への移動、吉刻を利用するとなお効果的です。

北…効果的な方位除けが難しいので、東(☀)または西(🌤)の吉方位を利用し、吉運氣を取り込んでから現地に移動しましょう。

北西…効果的な方位除けが難しいので、東(☀)または西(🌤)の吉方位を利用し、吉運氣を取り込んでから現地に移動しましょう。

注意方位…北東

効果的な方位除けが難しいので、東(☀)または西(🌤)の吉方位を利用し、吉運氣を取り込んでから現地に移動しましょう。または吉刻を利用して現地に移動してください。

吉方位での滞在時間はおよそ30分超が目安です。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

 

14日注意本命星は、七赤金星です。(お出かけの有無にかかわらず凶事発生しやすい一日となります)

七赤金星…本命星は乾宮(金)に比和しますが、日辰から剋を受け低迷、暗剣殺をかかえます。行動や言動が空回りして周囲から浮いてしまいそうです。過失、ケアレスミスにもご注意ください。

「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は子丑刻(丑刻大吉)、卯刻です。利用できる吉刻限られた一日となりそうです。

氣學・日盤及び時盤では、子刻の北、卯刻の南東、北西凶煞重なるので、同時刻該当方位へのお出かけはお控えください。

それでは14日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
Pocket

コメント

タイトルとURLをコピーしました