易経「繋辞下伝」を読み解く㉛ 易照の方位予報 1月30日予報

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易経「繋辞下伝」を読み解く㉛

易の興(おこ)るや、それ中古においてするか。易を作る者は、それ憂患あるか。(繋辞下伝第7章第1節)

「易の興(おこ)るや、それ中古においてするか。易を作る者は、それ憂患あるか。」

「易が盛んになったのは、中古においてであろう。易を作った人は、そもそも憂い悩みがあったのであろう。」

第7章、易の起源に迫ります。

孔子は易経の研究が盛んになったのは、伏羲が易経を成立させた太古(上古)ではなく、中古と禹王の興した夏王朝、湯王が興した殷王朝であろうと想起します。文明の発展と共に、大きな集落が都市へと発展、人口も増加する中で、農作物の収量の多寡、天災の有無、果ては外敵の襲来などが為政者の関心事項となります。

これは易経の卦象の連続性を説き表す「序卦伝」を読み解くと、その関連性や発展性が窺えます。

“天地ありて然る後に万物生ず。天地の間に盈(み)つる者はただ万物なり。故にこれを受くるに屯(ちゅん)をもってす。”

 乾坤あってそうしたあとで万物が産み出された。乾坤の間に満ちるものはただ万物だけである。ゆえに乾坤の卦の後に水雷屯の卦が置かれたのである。


“屯とは盈つるなり。屯とは物の始めて生ずるなり。物生ずれば必ず蒙なり。故にこれを受くるに蒙(もう)をもってす。”

 屯とは陰陽が満ちる事である。屯とは物が始めて産み出されることである。産み出されたばかりの物、かならず蒙である。ゆえに水雷屯の後に山水蒙の卦が置かれたのである。


“蒙とは蒙(おろ)かなり。物のおさなきなり。物おさなければ養わざるべからず。故にこれを受けるに需(じゅ)をもってす。”

 蒙とはおろかである。幼い状態である。幼ければ養い育てなければならないのである。ゆえに山水蒙の卦の後に水天需の卦が置かれてのである。


“需とは飲食の道なり。飲食すれば必ず訟(うった)えあり。故にこれを受くるに訟(しょう)をもってす。”

 需とは飲食の道である。飲食すればかならず争い事が起こる。ゆえに水天需の卦の後に天水訟の卦が置かれたのである。


“訟えには必ず衆の起(おこ)るある。故にこれを受くるに師(し)をもってす。”

 訴訟事には必ず大衆が集まり徒党を成すことがある。ゆえに天水訟の卦の後に地水師の卦が置かれたのである。


”師とは衆なり。衆なれば必ず比(した)しむところあり。故にこれを受くるに比(ひ)をもってす。”

 師とは集団である。集団に属せば人は争うことをやめ必ず親しみ和す。ゆえに地水師の卦の後にこ水地比の卦が置かれたのである。(序卦伝 第1節から第6節)

統計学ととしての易経

おそらく伏羲が作ったであろう64卦は初めは卦象だけで特に警句や戒めを必要としなかったはずです。

しかし、人間の営みが発展拡大するにつれて、様々な障害や衝突が起き、繰り返される災害に不便や危機を感じるようになっていきます。そういった時に、発生した事象、事件や事故を易経に照らし合わせ、膨大な事実の積み重ねを中国古代の為政者や賢者は繰り返していったのでしょう。

隙透過背景。ベクトルイラスト。

農耕技術の発展と共に、人間の生活は流浪から定住へと変化、それと同時に所有の概念が生じ、都市の形成と共に集団への帰属意識が芽生えていきます。

その過程で、生活を営む上で様々な障害や天災、事故や事件の予兆を事前に察知し、その危機を未然に防いだり、避けたい…という願いが生じます。

そのような中で、易経の研究が進む…おそらくそれはつぶさに日月星辰の運行の観察、則ち天文学より発展していったと思われます。それが時の概念の発見と暦の発明へとつながり、暦や時と天文学が融合した時に初めて統計学としての易経に焦点が当てられます。

哲学としての易経とその融合

しかし統計学としての易経にとどまっていたのであれば、ある程度のデータの集積を見たところで、一定の結論を得てそれ以上の発展は見なかったでしょう。

そもそも万事幸福、吉の状態が続いていたのであれば、危機を脱したい、未然に防ぎたいという需要は生まれません。危機の無い環境はそこに住まう者の生活や文化を弛緩させ、その発展発達の歩みをとどめてしまいます。

しかし、生活するうえで様々な生と死に直面しその意義を考える時、目に見えない存在、形而上の視点に立って物事を捉える哲学的な視点を以て易経を捉えた時、それまでの易経に見出していた価値とは全く異なる価値観を生じるに至ります。

それまでの形而下的な見方と対峙する新たな易経の捉え方です。さながら陰と陽の交わる作用から卦象や万物が生じるかのように、形而上と形而下の融合により易経はそれまでの統計学としての捉え方にとどまることのない普遍性を帯び、物質論的にも精神論的にも色あせることなく、時の流れにも風化することの無い経典としての発展を見ます。

その営みを孔子は「偉業」として称えるのです。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報 1月30日予報

方位予報図

予報詳報

北🌤

吉方位(生門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。方位地支は妻財、九星は七赤金星が望むため、まずまずです。お買い物はお買い得品多く、また価格交渉で値引きも受けやすい好方位です。ギャンブルはギャンブルはひと山当てて臨時収入も期待できますが、欲が深くなって掛け金を吊り上げると散財します。

交際運…吉。こじれた人間関係の修復、やり直しにも良い方位です。飲食を伴うと話も弾んで、良い関係を築けそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、同僚からの援助や支援が受けやすいです。困ったことが発生したら相談するとよいでしょう。交渉事、提示条件は、ライバルよりも好条件であるか、提示条件に相手が好反応を示しそうです。勝負事、奇襲や作戦がツボにはまって優位に立てそうです。

健康…大きく崩れませんが、過食の暗示があります。

北東☁

吉凶半々方位(休門・五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は兄弟と官鬼を帯びる五黄殺方位です。交友筋からの投資や儲け話の勧誘にご注意ください。お買い物悪質なキャッチセールスに引っかからなうように、見た目や宣伝に騙されやすい方位です。ギャンブルは、出入りが激しく収支は赤字で終わりそう。

交際運…やや凶。双方ともに会話がかみ合わず、すれ違う場面が多いでしょう。相手に裏切られたり嘘をつかれる場面がありそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、自身の過失を同僚から非難されたり、同僚の過失の後始末に追われたりしそうです。交渉事、ライバルからの条件を提示を引き合いに出され、譲歩を迫られる場面がありそうです。勝負事、ミスが多く攻守ともに精彩を欠きます。決め手を欠いて接戦に持ち込まれそう。

健康…転倒やスリップ事故に注意。手足をねんざしたりケガをしそうです

東🌤

吉方位(開門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。方位地支は官鬼、九星は九紫火星が望むため、ギャンブル運は好調。勘も冴えてひと山当てそうですが、熱中しやすいので掛け金は上限を設けて臨みましょう。お買い物は価格交渉が奏功しそう。特に高額な物は値引きの余地がありそうです

交際運…吉。お悩み相談に好方位。交友関係から助言や援助を得られたり、会話の端々から良いヒントを思いついたりします。公的な窓口に相談することも良いでしょう。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、頭脳明晰。仕事上の改善策、ヒントなどが次々に閃く好方位です。交渉事、停滞していた案件、問題点の具体的な解決策を提示、相手も納得して歩み寄りを見せそうです。勝負事、積極果断な行動がチャンスを呼び込みそうです

健康…大きく崩れませんが、声を出しすぎて喉や呼吸器系を傷めることがありそうです

南東🌂

小凶方位(驚門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は兄弟と父母を帯び一白水星が同会します。お付き合いの出費が増えそうな方位です。お買い物は、知人の勧めや店員に言われるがままに誘導されて、不要な物を買ってしまうなど、やや不本意なお買い物となりそうです。また勧められたものが不良品であったり、訳アリ品で後から損をした気分になりそう。ギャンブルは勘が出入りが激しく、トータル的な種子は±0かやや赤字で終わりそう。

交際運…やや凶。上下の人間関係特に注意。通信障害や、メールの誤送信、不達にご用心。言った言わないの誤解から口論が生じそう。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では、報告や伝達ミスが生じ、上司から叱責されたり同僚と揉めそうです。交渉事、ライバルの条件提示に相手が翻意しそう。こちら側のプレゼンに注文がついたり、譲歩を要求されそうです。勝負事、難敵で攻め手を欠いて苦戦しそうです。

健康…ストレス性の胃腸の不調。風邪をひきやすいです

南☂️

凶方位(死門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は父母を帯び六白金星が同会します。貴重品の盗難や紛失にご用心。お買い物は六白金星が巡り氣ばかりが大きくなり見栄を張って散財しそうです。交友関係での出費も増えるでしょう。ギャンブルは勘が冴える一方で、番狂わせが多く思うようにいきません。

交際運…凶。相手の話をよく聞いていなかったり、曖昧な返事で相手の反感を買いそうです。その場を取り繕おうと付いた嘘がばれてもめそうです。また感情的になりやすく、些細なことでお互いに過剰に反発しあいます。カップルは特に注意

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、リーダーシップを発揮しようと強引な進行が上司にとがめられそうです。交渉事、文書や契約内容に、致命的なミスがありそうです。内容を良く精査しましょう。勝負事、相手を甘く見て思わぬ反撃を受けたり、ミスを重ねて自滅します。

健康…発熱を伴う頭痛や、めまい等

南西☁

吉凶半々方位(景門休囚・暗剣殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉凶半々。方位地支は兄弟と子孫を帯び八白土星が巡る暗剣殺方位です。お買い物では巧みな勧誘に丸め込まれたり、店員の巧みなセールストークに惑わされて、つまらない物を買ってしまいそうです。ギャンブルは勝ったり負けたり。欲をかいて勝ち分を吐き出してしまいそう。

交際運…やや凶。会話がかみ合わず、その場を取り繕おうとして発言したことで、かえって雰囲気が悪くなったりします。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では同僚や部下の過失の後始末に追われたりヘルプの要請があり、忙殺されて本業に集中できないでしょう。交渉事、見込み違いや、見通しが甘く相手からの要求に戸惑う場面がありそうです。勝負事、みすみすチャンスを逸したり、チームメートと衝突してチームワークが乱れそうです

健康…胃もたれや消化不良。ストレス性の胃痛

西☁

吉凶半々方位(杜門休囚)お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は子孫を帯びますが空亡、九星は四緑木星が同会します。交友筋からの儲け話や投資などの勧誘にご注意ください。また貴重品の忘れ物や紛失の多い方位です。九星は四緑木星が巡り、宣伝や勧誘に心がぐら付きお買い物はキャッチセールスや宣伝に乗せられて、無駄遣いの多い方位。ギャンブルも、のめりこんでは負けを重ねて負けそうです。

交際運…凶。舌禍対立の凶方位。些細なことで感情的になって口論に発展しそうです。言った言わないの誤解からもめ事が生じそうです

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、部下や同僚の勇み足でトド怒尾る場面がありそうです。難しい案件を持ち込まれたり発生して、判断に悩む場面がありそうです。交渉事、ライバルからの条件提示に相手が翻意、相手からの要求に屈し妥協に妥協を重ねてしまいそう。勝負事、決断力の乏しく決め手を欠きそうです。チャンスを逃して終始不利な状況に追い込まれそうです

健康…食あたり、胃腸の不調等

北西☁

吉凶半々方位(傷門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉凶半々。方位地支は妻財と兄弟を帯び三碧木星が同会します。貴重品の忘れ物や紛失に注意。お買い物は、さがしていたものや、欲しい物が見つかっても予算オーバーであったりデザインや色が氣に入らず、購入には至らないでしょう。ギャンブルは思わぬ勝ちを手にすることもありますが、かえって調子に乗って大敗しそうです。

交際運…やや凶。舌禍対立の暗示。お互いに言葉に感情的になって些細なことでもめ事が生じやすいです。誤解も多く、終始すれ違います。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では、意見や方向性をめぐって同僚と揉めそうです。交渉事、提示の条件に相手は不満を示したり、ライバルの条件提示に相手が翻意しそう。相手から譲歩や妥協を要求されそうです。勝負事、リーダーシップを発揮しようとして空回りします。独り相撲を取って孤立してしまいそう

健康…片頭痛やめまい等

凶方位への処方箋

警戒方位…南☂️

吉方位が北側に集中し、効果的な方位除けが難かしい一日です。東🌤の吉方位を利用して、吉運氣を取り入れてから、吉刻を利用して現地に移動するとよいでしょう。

注意方位…南東🌂

吉方位が北側に集中し、効果的な方位除けが難かしい一日です。吉刻を利用して現地に移動するとよいでしょう。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

30日注意本命星は、六白金星、七赤金星、八白土星です。(お出かけの有無に関わらず凶事発生しやすい一日となります)

六白金星…本命星は離宮(火)より剋を受けます。仕事では部下や自身のミスで悩みをかかえたり、家庭では子どものことで悩みが生じそうです。車の運転は特にご注意ください

七赤金星…本命星は坎宮(水)に泄氣します。坎宮(水)は日辰未(土)より剋を受けるので運氣低迷の衰運日です。金運が良くありません。買った物が不良品、買ってからすぐに壊れたりしそう、詐欺などの金銭に関わる犯罪などにも巻き込まれやすいので注意しましょう。家族では子どもがトラブルの種になりそうです。

八白土星…本命星は坤宮(土)に定位対冲で巡ります。暗剣殺をかかえるので、運氣低迷に注意日です。周囲からの頼まれごとや、依頼案件が多く肉体的にも精神的にも疲労が蓄積しそう、こまめに休息、気分転換を図りましょう。

九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します

 

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、寅卯刻(卯刻大吉)、巳刻(大吉)、申刻、戌亥刻です。

凶方位へは、早朝か午前10時前後のお出かけが良いでしょう。

氣學・日盤及び時盤では、申刻の北東、戌刻の北東と南西に凶煞重なります。

同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。

それでは30日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
今年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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