論語と易経 93 易照の方位予報 4月17日予報

方位予報
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論語と易経 93

地山謙 三爻 「勞謙す。君子終有り。吉。」

顔淵、季路す。子曰わく、「盍(なん)ぞ各々爾の志を言わざる。」
子路曰わく、「願わくは車馬衣裘(しゃばいきゅう)朋友と共にし、之を敝(やぶ)りても憾(うら)むこと無からん。」
顔淵曰わく、「善に伐(ほこ)ること無く、労を施すこと無からん。」
子路曰わく、「願わくは子の志を聞かん。」
子曰わく、「老者は之を安んじ、朋友は之を信じ、少者は之を懐(なつ)けん。」(公冶長第5-26)

顔淵と子路が孔子のそばで傅いていた。孔子はこう述べられた
「どうだ、せっかくだからめいめいに自分の理想を語り合ってみないかね?」
子路が言った。
「立派な車、衣服や毛皮を友と共に使い、もしこれが壊れたり、破れても惜しいと思わないようでありたいものです」
顔淵が言った。
「善い行いをした時、これを誇示するのではなく、苦労や自分がされて嫌なことを誰かに押し付けることが無いように有りたいと思います」
子路が孔子に「先生のお志もお聞きしたいのですが?」と孔子に尋ねた
すると孔子はこう述べられた                                                      
「年配者には安心と安らぎを与え、友人同士では信を以て交わり、若者には親しみ、懐かれる存在でありたいものだ」

地山謙の三爻は、大変に重い爻辞が掛けられています。

「君子労謙」とは、繋辞上伝で孔子自らこの地山謙三爻について語っています。

子曰く、
「労すれども伐(ほこ)らず、功有れども徳とせざるは、厚きの至り也。其功を以て人に下る者を語る也。徳は盛んなるを言ひ、禮は恭しきを言ふ。謙とは其の恭しきを以て其の位を存する者也」(繋辞上伝第8章-4)

孔子はこう述べられた。
「自身の苦労を誰かに見せつけるのではなく、その功績を誇らしげに見せびらかせたりしないのは君子であり徳功の厚いことこの上ない。徳功を積み上げれば、自然とその行為行動は礼に準じたものとなる。地山謙の謙とは、そのように功績を上げて高位にあったとしても、礼を尽くし、ごく自然に謙遜の限り尽くすので周囲に尊敬され、侮られることも無いので、その位に留まることができるのである」

ある意味、サッカーワールドカップの代表チームの監督のような立場にあり、勝って当たり前。負けたら監督の責任という大変厳しい立場にあると言えます。

このような立場に於て自らを全うできる人物は徳功が厚い君子でなければなかなか成し遂げられるものではありません。

故に爻辞では「君子終有り。(君子であるならば終わりを全うできる)」という爻辞が掛けられています。

会社に例えれば入社3年たったころ。そろそろ自身の職掌にも慣れ、職場や仕事の良い面悪い面が見え始め、あるいは自身の下にも後輩が入ってくる。

そんな後輩の為にも、あるいは自身がこれまで重ねてきた実績にも自信がついて、つい上に対してモノ申したくなる時ではありますが、ここはグッとこらえて自分の本分を尽く時。この時に出しゃばれば上からは潰され、あるいは後輩に良い所を見せようと無理をすれば、かえって自らに災いを招いたり、スタンドプレーと周囲から後ろ指をさされる時でもあります。

引用の論語の一節、水天需五爻でも引用しましたが、この節の顏回の言葉が「君子労謙」にぴったりです。

「善に伐(ほこ)ることなく、労を施すことなからん」

「善い行いをした時、これを誇示するのではなく、苦労や自分がされて嫌なことを誰かに押し付けることが無いように有りたいと思います」

顏回の答えに対し、孔子ははるかに高い境地にある答えを発しますが、顏回の孔子の質問に対する答えの延長に、孔子の至った境地があります。

下村湖人の「論語物語」ではそのくだりがこの様に表現されています。

これに反して、顔淵(回)の静かであった顔は、薄く紅潮してきた。
彼はいく度も、今度こそ孔子の境地に追いつくことができたぞ、と思った瞬間に、いつも、するりと身をかわされるような気がしていたが、この時もまたそうであった。彼は依然として自分というものに囚われていることに気が付いた。
先生はただ先生の道だ。自分の善を誇らないとか、自分の労を衒(てら)わないとかいう事は、要するに自分を中心とした考え方だ。しかもそれは頭でひねりまわした理屈ではないか。自分たちの周囲には、いつも老者と、朋友と、年少者とがいる。
人間は、この現実に対して、ただなすべき事を為して行けばいいのだ。自分に囚われないところに、誇るも衒うもない。 ……彼はそう思って、孔子の前に首(こうべ)を垂れた。

なるほど、地山謙三爻は一陽五陰の卦において中心的な役割を果たしますが、爻位は三爻でない卦の頂点にはありながら、卦全体を動かすだけの力量を持ち得ていません。未だ修行の身であるから、ここは自身の本分を尽くし、上には従順に、下に対しては謙譲に徹し己の本分を尽くす。

これがやがては例えば社内であれば上司の目に留まり幹部として引き上げられる。国家であれば枢要の職にある大臣の目に留まり抜擢される、その様子を表した象が雷地豫であり、地山謙の次に置かれた卦象です。

さらにこの雷地豫の時を全うできれば水地比となり、周囲が推挙して自身をその地位に推し挙げてくれる理想的な形となります。

地山謙三爻とは、地山謙の時を全うする在り方を示す一方で、この先人の上に立つ人物の身の処し方を指し示す爻でもあります。

論語物語で湖人が描く顏回が至った心境は、決して「滅私奉公」ではなく、もっと大きな存在に自らをゆだねること。いうなれば、般若心経で表現される「心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖」の境地でしょう。


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易照の方位予報 4月17日予報

方位予報図

予報詳報

北…☁

吉凶半々方位(驚門休囚・天道・天徳・月徳) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉凶半々。方位地支は父母を帯び八白土星が同会します。ギャンブルは勘が鈍り当てがハズレて損しそうです。お買い物も目的の物が品切れしていたり、お店が臨時休業で目的を達せられなかったりします。

交際運…やや凶。会話や意見がかみ合わず閉塞気味です。相互の発言に誤解、曲解が多くトラブルが生じやすいです。カップルは倦怠期に突入しそう。家族では子どものことで悩みが生じそうな凶方位です。SNSやメールの誤送信に注意。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。営業や商談などは暗転、暗礁に乗り上げそうな凶方位です。まとまりかけていた案件、急な条件の変更や相手側の事情により中断、路線変更を余儀なくされそうです。交渉事は、結論ありきではなく、継続協議という方向性に持っていくことが精いっぱいでしょう。勝負事は、相手は手ごわく難敵です。苦戦しそうです

健康…腰回りを冷やすと腰痛の原因となったり、慢性的な関節痛などに悩まされです

北東…☂️

凶方位(死門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は妻財と兄弟を帯び六白金星が同会します。友人知人の勧めを断り切れず、不要な者への出費。お付き合いでの出費が増えそうです。ギャンブルは六白金星が巡る為直感冴えますが、方位地支の寅が空亡するため当てが外れたり、番狂わせが起きそうです。お買い物、当てが外れてお店をはしごする羽目になったり、目移りしてあれもこれもと衝動買いによる散財に注意な方位です。

交際運…やや凶。方位地支の寅(木)が兄弟を帯び空亡するため、相手が待ち合わせ時間に遅刻したり、場所や時間を間違えそうです。相手の話に興味が持てなかったり、上の空で話を聞いてトラブルになります。カップルは強引なエスコートは凶。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事ではリーダーシップを発揮しているつもりでも、周囲からは独断専行、強引傲慢な姿に映り、孤立しそうです。交渉事は強気な態度はかえって相手を硬化させます。ライバルの干渉などで、相手側から譲歩や妥協を求められる場面がありそうです。勝負事、集中力を欠いてミスが多いでしょう。

健康…過労で疲労感を感じたり頭がぼーっとしそうです

東…☁

吉凶半々方位(景門旺相・暗剣殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉凶半々。方位地支は兄弟を帯び一白水星が同会する暗剣殺方位です。うっかりして貴重品の紛失や忘れ物に注意な凶方位です。お買い物はわきが甘く、宣伝、勧誘に騙されやすいです。方位地支の兄弟が空亡するので、交友筋からの金銭に関わる勧誘やお誘いは断るが吉。各請求、投資に関わる詐欺などに要警戒を。ギャンブルも負けが込み熱くなってさらに負けを重ねるという悪循環に陥ります

交際運…やや凶。相互不信、誤解多く口論や対立多い方位です。特にカップルは要注意。火性が強いので些細なことが炎上します。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では方針や意見が同僚と食い違って対立する場面があります。交渉、営業、商談相手にその氣がなくまとまりません。また仕事では過失、ウッカリのケアレスミスが多く、その都度進捗が滞りそうです。勝負事、味方のミスから調子を崩して形成が不利になりそうです。

健康…体調面が弱くなる凶方位です。風邪をひいたり、急な発熱、めまいが起きやすいです

南東…雨

凶方位(杜門旺相・太乙同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は妻財と子孫を帯び二黒土星が同会します。お買い物、聞くとみるとでは大違い。期待外れであったり、価格と品質がマッチせず悩みそう。ギャンブルは収支トントンかやや負けが先行しそうです。

交際運…やや凶。相手の話に興味が持てず、飲食時も会話のネタが付き、沈黙が支配しそう。家族でのお出かけは、方位地支が子孫を帯びるので、子どもの突発的な行動に注意

仕事、交渉、勝負運…やや凶。商談や交渉事はまとまらず、結論が先送りされそうです。仕事面では思わぬ事態が発生しますが、良くも悪くもこれがきっかけで物事が動きます。部下がキーマンとなるでしょう。勝負事、接戦です。気の抜けない神経戦となるでしょう。

健康…胃が弱る方位です。食べ過ぎ飲みすぎにご注意

南…☁

吉凶半々方位(傷門休囚)お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は子孫帯び七赤金星が同会します。お買い物は、ブランド高級品に目移り、店員のセールストークに乗せられて衝動買いしやすい方位です。財布のひもは固く。ギャンブルは勝ったり負けたり、調子に乗って掛け金を吊り上げると大散財となりそうです

交際運…やや凶。開放的な気分に成り易く、舌禍の暗示があります。軽率な言動がきっかけで雰囲気が悪くなりそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では軽率な言動や行動を上司にとがめられそう。部下の過失から物事が滞ったりします。営業や交渉事は相手から歩み寄りがあったり、話術が冴え説明や説得が奏功しそうです。勝負事、相手の奇策に翻弄されて苦戦するばっめんがありそうです。

健康…食あたり、特に飲料に注意

南西…🌤

吉方位(生門旺相・吉星同会)お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は妻財と官鬼帯び、九星は九紫火星が巡るのでギャンブル運好調です。直感が冴え臨時収入も期待できる好方位。お買い物では偶然立ち寄ったお店でお得なセールが開催されていたり、掘り出し物を発見しそう。

交際運…吉。夫婦やカップル、会話も弾んで楽しいでしょう。お悩み事の相談にも良い方位。会話の端々に多くの氣付きを得そうです。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では頭脳明晰。業務改善、提案が上司に採用されてモチベーションが上がりそう。商談や交渉事は、相手の質問や意見、反論に柔軟に対処できます。主導権を握って有利です。冷静に粘り強く交渉すればまとまる方位です。勝負事、直感が冴えるのでここ一番のチャンスをものにして、攻守にわたって活躍できそうです。

健康…熱中症、のぼせ、ノイローゼ

西…☁

吉凶半々方位(休門旺相・五黄殺) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は官鬼を帯びる五黄殺方位です。貴重品の紛失や忘れ物に注意な凶方位です。ギャンブルは番狂わせ多く儲かりません。お買い物は宣伝勧誘に乗せられて無駄遣いが多そうです。

交際運…やや凶。軽率な言動や行動が対立、離別を生じる凶方位です。見え透いた嘘がばれて恥をかいたり、相手にそっぽを向かれそう。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、取引先よりクレームがついたり、過失やケアレスミスから物事が破断、中断、停滞を余儀なくされる凶方位。お出かけ前に手回り品の確認、手順や書類等の不備が無いか再度チェックが必須です。交渉事、相手の態度がはっきりせず、決着を見ません。勝負事。策士策に溺れる、奇襲や作戦が空回りしてかえって苦戦しそうです。

健康…発熱を伴う急な腹痛や腹下し、食あたり

北西…☁

吉凶半々方位(開門旺相・日破) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉凶半々。方位地支は妻財と父母を帯び四緑木星が定位対冲で同会します。ギャンブルは少額であれば可。自分の直感よりも、予想誌の予想が的中しそう。お買い物では掘り出し物を発見するも、価格が高く購入の是非に悩みそうです

交際運…吉凶半々。会話も弾み盛り上がる一方で、誤解が生じやすくコミュニケーションの齟齬発生しやすい方位です。SNSやメールの誤送信に注意。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。仕事では、上司の指示に振り回されたり、雑用を命じられはかどりません。交渉事、双方の隔たり大きく結論、成約には至らないでしょう。年長者や部下の協力がカギ。勝負事、優柔不断でチャンスを逃してしまいそう

健康…胃腸が弱る方位です。食べ過ぎ飲みすぎにご注意

凶方位への処方箋

警戒方位…北東☂️、南東🌂

吉方位が限定され、効果的な方位除けが難しい一日です。一度南東☀の吉方位に移動して、吉運氣を取り込んでから、吉刻を利用して現地に移動するとよいでしょう。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

 

氣學・本命星日運

17日注意本命星は、一白水星、二黒土星、四緑木星、八白土星です。(お出かけの有無に関わらず、凶事発生しやすいち日となります)

一白水星…本命星は震宮(木)に泄氣。暗剣殺が重なります。周囲の人間関係に振り回されそう。年長者や上司の雑用に振り回されたり、同僚や地図ん友人同士の争い事の仲裁役に奔走して氣疲れしそうです

二黒土星…本命星は巽宮(木)より剋を受けます。金運が低迷。お付き合いでの出費が増えたり、お誘い、知人の勧めで不本意なお買い物、予定外の出費に悩みそうです。

四緑木星…本命星は乾宮(金)より剋を受けます。日破が重なり運気低迷の衰運日。親しい間柄と喧嘩したり、相手に裏切られて傷ついてしまいそう。発言も曲解されたり、誤解されやすいです。発言はいつも以上に伸長に。

八白土星…本命星は坎宮(水)を剋す殺氣を帯びます。コミュニケーショントラブルに注意。相手に真意が伝わらず誤解されやすいです。金運面、貴重品の紛失に注意。

氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、丑刻、辰刻、戌亥刻です。凶方位へのお出かけは午前8時前後の出発が良いでしょう。

氣學・日盤及び時盤では、巳刻の北西に凶煞重なります。

同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。

 

 

 

それでは17日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
今年も、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
2年以内に「五行易」ないし運命學に関する本「開運のヒント、幸運のピント(仮題)」を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています

 

 

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