論語と易経121
易照の方位予報　10月24日予報

論語と易経121

風地観初爻「童觀す。小人は咎无し。君子は吝」

子曰わく、「人、遠慮無ければ、必ず近憂あり」（衛霊公第15-11）

孔子はこう述べられた、
「喫緊の事ばかりに気を捕らわれていたり、5年10年といった長い視点で物事を捉えないと、足元に迫っている危険に気付かないものだ」

風地観という卦は、「観察」あるいは四爻に掛けられた「國の光を観る」の爻辞より「観光」の語源ともなった卦です。

この卦は、少し小高い高台に上り、風を受けながら眼下に広がる大地の様子をつぶさに観察し、来るべき近未来、あるいは季節を感じたり、高所より遠きを見通すという象意から、今眼下で起きている事象より、将来起こりうる事象を想像し、予め手を打っておく…という卦徳が有ります。

但し初爻から上爻に到るまでは、その見える視点、もちろんそれは高所にある方がより遠くを見通せるので、上爻に行けば行くほどその物事の見方が達観してきます。

初爻は卦の最下にあり、自身の足元しか見ていないから、物事の一面しか見ることができない。あるいは、もっと高所に上ったときに見える別の景色を想像だに出来ませんから、浅はかなものの見方しかできない。

会社組織においても、役職を得て、高所より組織を見渡した時、それまで無駄と思っていた物事が実は組織を円滑に運営するために必要な物事であったことに気づかされることはままあるものです。あるいは、無駄と感じていた業務が、自身が上に立った時に、その経験が初めて役に立ってくることに気づかされる。

太平洋戦争中期、激戦となった南太平洋ガダルカナル島を巡る攻防で派遣された一木清直大差率いる一木支隊は、当時の日本陸軍の最精鋭の部隊の一つでした。

勇猛果敢な部隊として知られ、指揮官の一木大佐も剛直な人物と伝えられています。

当初ミッドウェー方面に派遣され、上陸占領を想定していた物の、同海戦で敗退したため急遽ガダルカナル島への転進が決まった同支隊は、ミッドウェー敗戦の捲土重来を狙って意気揚々とガダルカナル島に上陸します。

勇猛果敢な同支隊にとり、当時のアメリカ軍は戦意の乏しく、味方に大きな被害が出るような厳しい戦いとなるとすぐに敗走する、優劣なる日本軍の突撃を前にすぐに降伏すると思っており、事実一木大佐はガダルカナル島の奪還のみならず、対岸の「ツラギも獲っていいか？」と豪語していたことが伝えられています。

しかし結果は、アメリカ軍の兵力を過小評価した日本軍の敗退、一木支隊は全滅に近い損害を被って、太平洋戦争の日米の優劣を分ける分水嶺的な戦いとなったことは歴史が証明しています。

もうすこし、戦いに参加した一木支隊を始め、戦争の指揮を執った軍上層部が、戦略性を考慮して派遣する兵力の規模、時期を考慮していれば挽回することができたであろうと言われており、同時に一木支隊全滅という悲劇は避けられただろうと言われています。

初爻に掛けられた爻辞は「童観」で、子どもの視点。背の低い子どもが身の丈に合った視点でしか物事を捉えることが出来ないのと同様、あるいは一面にこだわる近視的な視点で物事を判断することの弊害を説きます。

ただし、会社組織においては役のない一般社員、入ったばかりの新入社員であるならば、与えられた業務に対し、ただただ忠実であることが求められます。もちろんそこに不平不満が愚痴となって出ることもあります。

役のない一般社員であるならば、時には愚痴をこぼすことはやむをえないこともあるし、愚痴はこぼしても職務を放棄しなければ、大きな問題となることはありません。

しかしその立場が変わり、役が付く立場になると不満をかこっていたその業務が、実は自身の成長に不可欠な重要な経験であり、それを社が、上司がリスクをかかえながらも担わせてくれていたことに気が付くことが有ります。

もし、役についてさえなお、新たに担う職務に愚痴をこぼし続けるようでは、上に立つ人物としては恥ずかしい。

この様子を「小人は咎无し。君子は吝」と説きます。

引用の論語の一節、喫緊事、卑近なことに捕らわれず、大局的な視点に立つことの重要性を説いた一節。但しこの直前、衛霊公第15-10節では、顔回が孔子に政治の在り方を説いた説があり、この説は前節を承けて、さらに孔子が言葉を重ねた者と解釈します。

衛霊公第15-10節

顔淵邦を爲（おさ）むることを問ふ。子曰わく、「夏の時を行い、殷の輅（ろ）に乗り、周の冕を服し、楽は則ち韻舞（しょうぶ）をし、鄭聲（ていせい）を放ち、佞人を遠ざく。鄭聲は淫なり。佞人は殆し。」

顔回が一国を納める政治の在り方を質問した。
孔子はこう述べられた。
「夏の時代の暦を用い、殷の時代の車格で道を整備し、周の時代の衣服を着、祭礼に用いる音楽は舜王の時代の韻舞を用いる。今流行している鄭の音楽は退け、媚びへつらうしたたかな人物は遠ざける。鄭の音楽は淫らで、媚びへつらって近づいてくる人物ほど危険な人物はいないからね。」

ここに続けて「人、遠慮無ければ、必ず近憂あり…喫緊の事ばかりに気を捕らわれていたり、5年10年といった長い視点で物事を捉えないと、足元に迫っている危険に気付かないものだ」

の節を重ねると、国家の運営とは目先の問題だけに捕らわれず、５年10年、あるいは50年100年の大計を持つ広く、高所からの視点がいかに必要であるかが理解できてきます。

同様に、個々人の運氣というものの捉え方も同様で、運氣とは「今ここ」の現在の連続性の結果として「未来」があるわけですけれども、現況を捉える視点としての「童観」を革め、もっと高所からの視点「達観」が、時として有効なのです。

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易照の方位予報　10月24日予報

方位予報図

予報詳報

北⛅

小吉方位（生門休囚）　お出かけした場合の方位事象…

金運…やや吉。方位地支は子孫が巡りますが空亡します。お買い物は欲しい物や探し物が見つかるもののやや期待外れ。想っていたよりも価格が高かったり、品質と価格がミスマッチ。ギャンブルは小金を稼ぐのであれば吉。九星は二黒土星巡るので、大金を掛けた大勝負は不可。

交際運…やや吉。お悩み解決、相談に吉。相手が親身になって相談に乗ってくれ、良い解決策を導き出せそうです。飲食を絡めるとさらに運氣が上がります。家族では、子どもがはしゃいで羽目を外して怪我をしたり、迷子になる場面がありそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉。努力してきたことが花開いたり、上司からの激励の言葉を受けたりしてモチベーションが上がりそうです。交渉事、相手の意見や話に真摯に耳を傾ける姿勢が、相手の態度の変化を促すでしょう。勝負事、奇策や奇襲に頼らず堅実なプレーが吉。接戦ですが次第に有利な展開となりそうです。

健康…大きく崩れることはありませんが、腰回りを冷やすと腹下し、消化器系に不良、不調を覚えそう

北東⛅

小吉方位（休門休囚）　お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。やや吉。方位地支の寅が妻財を帯び九星は九紫火星が巡るので好調ですが、やや財布のひもが緩みがちです。お買い物は自分へのご褒美が過ぎて思わぬ大散財になりがちです。ギャンブルはのめりこむと損をするので、掛け金は少額にとどめて楽しみましょう。

交際運…やや吉。お悩み解決、相談に吉。先輩や年長者から的確な助言助力を得られそうです。カップルは若干火勢が強いので、言葉のやり取りで衝突することがあるかもしれません。方位地支の丑が父母を帯びて空亡します。通信障害やメールの誤送信や不達、SNSの誤投稿に注意しましょう

仕事、交渉、勝負運…やや吉。九紫火星が巡るので、色々とアイデア、閃きが多いのですが採用されずお蔵入りになったり、上司と意見や反りが合わず対立することがありそうです。交渉事、父母の空亡で書類に不備があったり、条件面に見落としがありそうです。勝負事、主導権を握ることができそうですが、調子に乗りすぎて停滞反撃を受けることがありそうです。

健康…大きく崩れることはありませんが、無理をしすぎて筋肉痛や関節、腰回りの炎症を起こしそう

東🌤

吉方位（開門）　お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支の卯が妻財を帯び日併と強く、九星は四緑木星が巡るので好調ですが、お買い物は目移り、氣移りが多く衝動買いに走りがちです。店員の勧誘やキャッチセールスに弱く、無駄遣いをした離余計な物を買ってしまいそうです。ギャンブルは掛け金が大きくならないように自主規制を設けて臨むとよいでしょう。

交際運…吉。コミュニケーション運が好調です。カップルも会話がかみ合い話も弾む好方位。お互いの関係も深まるでしょう。飲食を絡めると特に吉です。

仕事、交渉、勝負運…吉。日ごろの努力や、取り組む姿勢が上司に評価されたり、信任を得そうです。交渉事、誠実な態度、相手の話をよく聞く姿勢から、相手の歩み寄りを得たり、相手から譲歩の案を引き出せそうです。勝負事、強引な攻めよりも相手の攻撃を受け流す方が、チャンスをつかめそう。攻めよりも守り重視がよさそうです。

健康…大きく崩れることはありませんが、声を出しすぎて喉を傷めることがありそうです

南東🌂

小凶方位（驚門・五黄殺同会）　お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。貴重品の忘れ物や落とし物に注意。方位地支は官鬼が同会で、お買い物悪質なキャッチセールスや耳触りの良い宣伝文句につられ衝動買いしそうな方位。予想外の請求に驚くこともありそうです。ギャンブルは勝ったり負けたりですが、回数を重ねると負けが先行します。引き際を見極めましょう。

交際運…やや凶。相手の話を聞き逃して適当な返事をしてしまったり、軽率な言動で口論となったりしそうです。特に上下の人間関係のトラブル注意。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。上司への報告や伝達ミスから信用を失ったり、叱責を受けることがありそうです。交渉事、相手の態度や言動に今一つ信用が持てません。無理にまとめず、背景やウラを取って確認しながら慎重に進めましょう。勝負事、油断からミスが多く自滅する展開です。

健康…風邪をひきやすい方位です。急な発熱やのどの痛みを覚えることがありそうです

南🌂

小凶方位（死門・天道・天徳・月徳）お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は官鬼が望むので、金銭に関わる犯罪やトラブルが多いでしょう。盗難や置き引き、架空の請求や取り込み詐欺などに注意。お買い物、勧誘やキャッチコピーに心を動かされ、進められるがままに高いお買い物をしてしまいそう。ギャンブルはめっきり弱い方位。つぎ込むたびに損が膨らむでしょう

交際運…やや凶。金銭に関わる問題でもめ事が発生しそうです。交友支持との金銭の貸し借りは凶。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では思わぬトラブル発生。周囲に頼れる存在もなく、孤立しそうです。交渉事、相手の反応は鈍く、交渉は進展しません。勝負事、難敵でせめあぐねるでしょう。

健康…耳鳴りや突発的難聴。目の炎症など

南西🌤

吉方位（景門旺相）　お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。お買い物は価格交渉が奏功します。九星は三碧木星が巡るので少し強気な姿勢で臨むとよいでしょう。ギャンブルは熱を帯びると掛け金も大きくなります。適度な上限を設けて楽しむ程度にとどめましょう。。

交際運…吉。お悩み解決や相談事に吉。年長者や先輩、交友筋が力になってくれます。

仕事、交渉、勝負運…やや吉。同僚や上司の協力を得やすいです。但し伝達報告など、コミュニケーションは密に。交渉事、書類の不備がありそうです。事前にチェックするとよいでしょう。交渉の場には単独で臨むより、同僚や上司の協力を得るとスムーズです。勝負事、積極的な攻勢が相手の守備を乱したり、ミスを誘えます。但しスタンドプレーに走ると、チームワークが乱れ苦戦します。

健康…大きく崩れませんが、精神的にやや不安定。急に神経が高ぶって感情的になりがちです

西🌂

小凶方位（杜門・日破同会）　お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。貴重品の紛失や忘れ物に注意。交友筋から金遷に関わる誘いがありそうですが凶。お買い物、勧誘卦キャッチセールスに引っかかりやすいです。ギャンブルは負けを重ねるたびにのめり込む悪循環に陥ります。

交際運…やや凶。交友関係とお金のことで揉めたり、相手に裏切られる場面がありそうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。同僚のミスに足を引っ張られたり、失敗の後始末に追われ、諸事滞りそうです。交渉事、相手態度が翻意。ライバルからの強い干渉や条件の提示。まとめるには相当の譲歩や妥協が必要となります。勝負事、集中力を欠き攻守とも精彩を欠きます。苦戦するでしょう

健康…アレルギー性の鼻炎、喘息の発作や過呼吸など

北西🌂

小凶方位（傷門旺相・暗剣殺同会）　お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。ギャンブルに強い傷門ですが、暗剣殺同会で番狂わせが多く損が膨らみそうです。お買い物、希望の商品や探し物が見つかれ者の、予算オバーであったり、カード残高が不足して購入できないでしょう。

交際運…凶。舌禍の暗示。お互いの物言いに感情的になり、口論が絶えません。家族では子どもが反抗しそうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。取引先からクレームがついたり、メールの返信や重要な案件を失念していて問題が発生しそうです。交渉事、相手の反応が鈍く手ごたえをつかめません。急いで進めると粗や穴が多く、トラブルに発展します。勝負事、スタンドプレーに走って空回りしがちです。独り相撲を取って疲労感だけが残りそうです。

健康…肩こりや首の筋を違える、頭部のケガ等