易経「繋辞上伝」を読み解く㊹ 易照の方位予報 11月7日予報

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易経「繋辞上伝」を読み解く㊹

この故に形よりして上なる者、これを道と謂い、形よりして下なる者、これを器(き)と謂う。化してこれを栽(さい)する、これを変と謂い、推(お)してこれを行なう、これを通と謂う。挙げてこれを天下の民に錯(お)く、これを事業と謂う。(繋辞上伝第12章第4節)

周りくどいのですが、繋辞上伝の最後にあたって、再び孔子は易の根本の作用について言及します。

「 この故に形よりして上なる者、これを道と謂い、形よりして下なる者、これを器(き)と謂う。」

「だから、形(=象・陰と陽)が発する前の根本の者(物)を“道”といい、陰陽生じ交じり合うことで生じた者(物)を“器(=卦象)”という。」

原文は「形よりして上なる物…“形而上”」とあり、これが「唯物論」に対極を成す「唯心論=形而上学」の語源となっています。万物や事象が生じるよりも先にそれを生じさせる「意識(のようなもの)」が存在するという論理です。

これを易経では仮に「太極」と名付け、孔子と老子がこれを「道」と名付ける。最も老子は道を更に突き詰めそれは「夷(い)=見ようとしても見えない」、「希(き=聞こうとしても聞こえない)」、「微(び=それがなんであるか探ってもとらえようがない)」に分け、それが混然一体となった物が「道紀(どうき=道の紀元)」と解説しますが、人間が「道とはこういうものである」と定義できないところに、「道」の道たるゆえんがあり、ここでは「ただそれがある」という意識にとどめる。これは老子も孔子も同様で、これ以上掘り下げることはしません。

それはただ単に「ある」という認識。

昔夢に老子ができてきたことがあり、「道とは何ぞや?」との私の問いに対し、老子は

「“道”という文字を考えよ。それは、己が首を手に引っ提げて歩いているようなものだ」

という答えを戴きました。

いわば顔のない人間(のようなもの)が、手からその首をぶら下げて闊歩している。胴体と首は離れているから、首は何も話さない、目も閉じていて何も見ていない、表情も表さない。これが老子の言う「 夷 ・ 希・ 微 」なのでしょうか?。

私がそれに対し「おまえは誰だ?」と問うても、それは何も答えない、問いに反応することもなく歩みを止めない、問いを発した私は、ただそれが歩み続けていることを知るだけです。

ただただ何かを発する物、それが意識なのか、何かの集合体なのか、そういった人間の問いには一切答えない、ただわかるのはそれが「ある」という存在のみです。それが道です。

さてその道は、歩きながら何かを放り出す一方で同時に何かを拾い上げる。擬人的な例えではありますが、夢に出てきた老子の答えをヒント読み進めると、その道なる存在は何かを放り出す=陽、何かを拾い上げる=陰をひたすら繰り返しながら歩いている。しかしその周りでは、放り出された陽に陰が反応して何かが生じるようになった。

さてここでロジックの矛盾が生じてしまいました。

道は陰と陽を生じるのではなく、陽を生じる道の周りには既に陰が存在しているということになります。

ここで量子物理学から宇宙を構成する要素を表してみると、宇宙全体を100%とすると、タークエネルギー「暗黒エネルギー」と呼ばれるものが68%を占め、一方でダークマター「暗黒物質」と呼ばれるものが27%、そして残りの5%が原子と言われています。

則ち道が拾っている陰は「暗黒エネルギー」であり、それをもとに陽「暗黒物質」を作り出す。そうして道が放り出した陽「暗黒物質」と道の周りに満ちている陰「暗黒エネルギー」が交じり合うことで生じるもの、これが「原子」であり、これが「 形よりして下なる者=器」です。

したがって太極のように「陰陽」はこの世界の中に50%:50%ではなく、宇宙の構成要素をそのままあてがえば、「陽30:70陰」であり、かりに陽=ポジティブ、陰=ネガティブと定義すれば、「エイブラハムの感情の22段階」でネガティブな感情が占める割合ともほぼ一致します。

エイブラハムの感情の22段階 易照の方位予報 10月13日予報
「エイブラハムの感情の22段階」心が抱く感情はネガティブな感情の方が多い。だからネガティブな情報に心は敏感です石を投げればネガティブに当たる…のような現状認識。これが「自己のリセット」なんだと思います。

則ち「道」とは宇宙に満ちている「陰」に「陽」をあてがう作用であり、太極とはその陰陽が交じり合って万物が生じる様子を表したもの…と解釈する方がしっくりしそうです。

それでは道が陽を生じるより先に存在する「陰」とはなんなのか?

それを老子は「先ほどの“夷 ・ 希・ 微”」と称し、それらを総称して「道紀」と仮に名付けています。

 

「 化してこれを栽(さい)する、これを変と謂い、推(お)してこれを行なう、これを通と謂う 」

「あらゆるものは変化して留まるところを知らない、しかし聖人は、人間がそれらの万物事象を知る手掛かりとして、その変化しているところを実用に適うように、まるで服飾に適うように布を断ち切るがごとく、その変化を絶妙な瞬間に断ち切る。その切り取られた一編が64卦でありそれらを構成する爻である。だから文王が掛けた言葉、卦辞や爻辞も言うなればその断ち切られた一遍である。一方でその一編を以て、また別の一編とすり合わせることで、切り取られた一編とは全く別の一遍へと誘(いざな)う。これが“通”というものだ」

相当な意訳となります。「変」はもちろん「変化」ではありますが、一方で「編」であると考えます。なぜならば「繋辞上伝第4章第1節」で易経を「布地」に掛けて孔子は解釈を進めています。

易経「繋辞上伝」を読み解く⑥ 易照の方位予報 8月16日予報
易経に隠されたシンボルを暴く!

この節で「 栽(さい)する 」と表現したことも、おそらくこれに由来します。切り取るという意味であれば、彖伝の「 彖 」の由来となったとされる「断」を用いても良いわけです。

繋辞上伝もここまで読み進めてくると、一文字一文字に込めた孔子の深い思考の末に選んだ一字、実に味わい深い物があります。

易経「繋辞上伝」を読み解く⑥ 易照の方位予報 8月16日予報
易経に隠されたシンボルを暴く!

「挙げてこれを天下の民に錯(お)く、これを事業と謂う 」

「聖人はこれら易の作用をもって吉凶を天下万民の前に明確な指針を施す、これを事業というのである。」

この句中の「事業」もまた、現代まで実用語として使われる用語の語源が易経に在ります。この数千年たっても色あせない珠玉の言葉の多くが易経を源としている。ここにも易経の「不易」という真理の一端を感じさせます。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報 11月7日予報

方位予報図

予報詳報

北☁

吉凶半々方位(驚門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支妻財が空亡して、うっかり貴重品の忘れ物や落とし物に注意。お買い物は、耳触りの良い宣伝文句につられ衝動買いしそうな方位。予想外の請求に驚くこともありそうです。ギャンブルは勝ったり負けたりですが、回数を重ねると負けが先行します。引き際を見極めましょう。

交際運…吉凶半々。楽しい雰囲気が、軽率な一言で一転場が冷え込んだり、相手との距離感を生じてしまうことがありそうです。言動舌禍注意の方位。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、取り組んできたことにひと段落区切りを得られそうですが、思っていたより成果が出ないでしょう。交渉事こちらからの条件提示、プレゼンに相手の犯奥羽が今一つ。手ごたえをつかめず仕切り直しとなりそうです。勝負事、奇襲や作戦が空転して思い通りにいきません。

健康…過食の暗示があります。

北東☔️

大凶方位(死門旺相・五黄殺、日破同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は丑の兄弟が日辰から冲を受け、官鬼の寅が同会。交友筋からの金銭に関わる誘いや投資話への勧誘は凶。お買い物、物欲が強くなり、キャッチセールスやコピーに冷静な判断ができず乗せられやすいです。二流品、偽物不良品が多く品質チェックは必須です。ギャンブルは勝ったり負けたり。入りも大きいですが出る方も大きく結果的に負けが先行しそうです。

交際運…凶。お互いに意思疎通が図れず何かとすれ違いそうです。カップルも会話がかみ合わず盛り上がりに欠けます。相手に約束を破られたり、キャンセルになったりします。また友人同士の争いごとに巻き込まれたりしそうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では自身や同僚のミスが多く停滞します。焦燥感が募りミスがミスを呼ぶ悪方位です。交渉事、双方の意見の主張に隔たり大きく歩み寄りが見られません。勝負事、難敵です。攻め手を欠いて苦戦するでしょう。

健康…転倒やしりもちをついて手を怪我したり、足をくじいたりしそうです

東🌤

吉方位(景門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は官鬼を帯び、ギャンブル運が好調です。九星は九紫火星が巡るので直感が冴え糸山当てそうです。但し火性が強くのめり込みやすいので、掛け金は制限して臨んだ方がよいでしょう。お買い物は価格交渉が奏功します。特に高額なブランド品や、見た目が華美な高級品に値引きの余地がありそうです。

交際運…やや吉。お悩み相談に吉。解決に具体的な方法や助言、助力を得られそう。火性が強くカップルは降臨対立が絶えませんから、お出かけは控えましょう。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、心身ともに充実。前向きな姿勢は周囲から評価されたり、素晴らしいアイデアが浮かんで活躍できそうです。交渉事、ネックとなっていたもんだ黄や課題の解決策を提示でき、相手からの信用もアップ。一定の結論を得られそうです。勝負事、積極果敢な攻勢が相手の守備の乱れを誘い、有利な展開となりそう。自身も、攻撃のキーマンとして活躍できそうです。

健康…pp期く崩れることはありませんが、声を出しすぎて喉を傷めることがありそう

南東☂️

凶方位(杜門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は辰が兄弟、巳が父母を帯び交友筋から金銭に関わる相談事を受けたり、お付き合いでの出費が増えそうです。お買い物は態度をはっきりしないと、悪質ンキャッチセールスに巻き込まれたり、お付き合い上断れず、不要な物を購入してしまいそうです。ギャンブルは勘が鈍って裏目裏目に働き負けを重ねそう。

交際運…凶。交友筋からの金銭に関わる悩みを打ち明けられて、返答に悩む場面がありそうです。待ち合わせの場所や時間を間違えたり、相手との連絡が取れなくなる通信障害、メールの返信が来ない等の師匠時が発生しそうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、同僚のミスに足を引っ張られたり、自身のミスで上司から叱責を受ける場面がありそうです。報告のミスや、メールの誤送信などにも注意。交渉事、相手より判断の難しい条件や、譲歩を強く求められ返答に窮しそうです。無理にまとめずに、持ち帰って上司の決裁を仰ぐとよいでしょう。勝負事、難敵です。攻め手を欠いて苦戦必至です

健康…ストレス性の胃腸炎、アレルギー性の気管支炎や喘息の発作など

南🌂

小凶方位(傷門休囚) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。ギャンブルに強い傷門ですが、方位地支は父母が破財の兄弟を帯びる日辰と合するので、手を出さない方が無難、気ばかりが大きくなり掛け金も高くなりがちです。大きくかつ一方で大きく負ける、勝ち負けの起伏激しい不安定な方位です。お買い物は九星六白金星が巡り、気が大きくなって衝動買いや、分不相応な高級品に手を出したりしそうです。

交際運…やや凶。カップルは三角関係で悩みそう。通信障害やメールの不達、SNSメッセージにレスポンスが無いなど、コミュニケーション面で悩みをかかえそう。

仕事、交渉、勝負運…やや凶。上司が同僚をひいきしたり、同僚の成果を横取りされることがありそうです。交渉事、強氣は裏目。相手がハードルを上げてきそうです。書類関係のミスに注意。勝負事、リーダーシップを発揮しようとしますが、周囲が付いてこず孤立しそうです。

健康…めまい、高血圧、頭のケガなど

南西☁

吉凶半々方位(生門旺相・暗剣殺同会)お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は未が兄弟を帯びて日併。交友筋からの勧誘等断り難い方位。九星は八白土星が巡り物欲が強くなります。お買い物は、理性より欲が先行して衝動買いに走りやすい傾向があるので注意。ギャンブルは思わぬ幸運で勝利しますが、回数を重ねると負けが込んで儲けを吐き出してしまいそうです。

交際運…やや凶。交友筋からの投資や勧誘など、断りにくい話がきそうです。言うほどの成果は出ませんので断るが無難。相手からの依頼事、安請け合いすると失敗します。家族では子どもの迷子にご注意。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。同僚や部下の失敗の後始末に追われたり、方針や方法をめぐって同僚と対立しそうです。目論見が外れて思ったより成果が上がらないでしょう。交渉事、ライバルからの条件の提示に、相手の態度が急変。まとめるには相当の妥協を強いられます。勝負事、チームメートや自身のミスから形勢が逆転。苦戦を強いられそうです

健康…ぼんやりして転んだりぶつけたりして、手足を怪我しそうです。

西🌤

吉方位(休門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は子孫を帯び好調です。お買い物、耳寄りな情報をキャッチしたり、お出かけ先でお得なセールに遭遇しそうな好方位。。ギャンブルは思わぬ幸運で一山当てて臨時収入の期待がもてます。

交際運…吉。飲食は特に吉。会話も弾み関係が深まります。カップルは吉。会話もかみ合い楽しいひと時を過ごせるでしょう。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、部下や同僚の協力、好アシストを得て成果を上げられそう。交渉事、主張より相手の話を聞くことで、相手の態度が軟化して、歩み寄ってきそうです。勝負事、奇襲や作戦で相手のミスを誘いチャンス到来。

健康…大きく崩れませんが、過食の暗示があります

北西🌤

吉方位(開門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。お買い物では高級品やブランド品にお買い毒品が多いでしょう。九星は三碧木星が巡るので、少し背伸びして届きそうな金額です。ギャンブルも好調ですが、油断するとのめりこんで引き際を誤るので注意。

交際運…吉。飲食を伴うとさらに吉。関係も深まり、お互いの信頼度も高まりそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉。同僚からの助力を得られやすく、大きな成果を上げられそうな好方位です。交渉事、提示条件はライバル相手よりも好条件か、相手の好評価を得て成約に向けて大きく前進しそうです。勝負事、積極果敢な攻撃が勝利へのカギ。相手の守備を大きくかき乱すでしょう。

健康…大きく崩れることはありません。

凶方位への処方箋

警戒方位…北東☔️、南東☂️

北東☔️…北西🌤に方位除けが可能です。吉方位に移動後、現地への移動が東🌤となるように調整して方位除けを行いましょう。北東は凶意が強いので、吉方位での滞在は長めに取り、吉刻を利用して移動しましょう。なお、滞在時間はなるべく短めに。

南東☂️…効果的な方位除けが難しいので、東🌤に方位除けを行いましょう。吉方位に移動後、現地への移動が南🌂となるように調整して方位除けを行いましょう。南への移動はは吉方位ではありませんので、吉刻を利用して移動するとよいでしょう。

注意方位…南🌂

効果的な方位除けが難しいので、吉刻を利用して移動するするとよいでしょう。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

7日注意本命星は、七赤金星です。(お出かけの有無に関わらず驚事発生しやすい一日となります)

七赤金星…本命星は坎宮(水)に泄氣します。坎宮(水)は日辰より剋を受けるので衰運日です。特に金運が低下。周囲からの誘いに乗って羽目を外してしまったり、財布のひももゆるみがちでお買い物も大散財の感じがあります。

九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、寅卯刻、巳刻、戌亥刻です。

氣學・日盤及び時盤では寅刻の南西に凶煞重なります。

同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。

それでは7日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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