「五行易」活断 事象の読み方② 

五行易占例
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「五行易」活断 事象の読み方②

講座の受講生のお一人が、クラウドファンディングで利益が上がるかを立占しました。

占的「クラウドファンディングで利益が上がるか?」

立卦及び卦象

本卦「巽為風」、之卦に「雷山少過」を得ました。

本卦巽為風は「伝聞」の象意で、友人知人ないし、ネット情報で利益が上がる…のような情報を伝え聞いた現状を想起させます。

之卦の雷山少過は、飛ぶ鳥の象。但し大きく飛び立ってしまうと、飛び立った場所を見失い、元の場所に戻れなくなってしまうことを戒める卦ですから、大金を投じることは凶でしょう。

用神は妻財で取ります。

四爻の未(土)で月建からは休囚、日辰から冲を受けます。

原神に卦身が付き月合と強いので、利益が上がるかもしれないという強い期待感を持っています。

一方で上爻の世爻が忌神を帯び発動。これは利益が出るかに対して半信半疑です

上爻の忌神が発動、忌神➤原神➤用神への接続相生で用神に吉象ですが、上卦全体が発動先がそれぞれ「卯戌」「巳申」「午未」と合の関係となる卦の合住という現象を起こしています。

用神は発動する所を日辰から冲を受けるので「冲散」ですが、合住しているところを冲されるので、この場合冲散とならないと解釈することも可能です。

合住する上爻が冲を受ける時、例えば酉(金)月に始めると、二爻、四爻、上爻で「亥卯未(木局三合)」が成立します。世爻を中心とした三合会局の吉象も、世爻は破財の兄弟を帯びるので、金運を占って兄弟が強くなることは凶です。

世爻が兄弟を帯び発動して妻財を追いかけるのは「我ゆきて物を尋ねる」で、古典では財を得られない凶象と解釈します。しかし、世爻が暦から好作用を得て強い兄弟の時は利益が得られる場合があります。

しかし、応爻が「妻財」から生じられる「官鬼」を帯びるは「反徳扶人」です。

占断及び事象

占断は凶。

用神が冲散すると解釈すれば否応なく凶占です。合住を日辰の冲が解くと解釈、上爻の冲を待って三合会局を形成しても、之卦の雷山少過の得卦と合わせて、期待するほどの利益は上がらない。何より、上卦全体の合住で、諸々不確定要素が多くファンドその物の運用が立ち行かない…と断じます。

事象としては、応爻と世爻が冲の関係。この場合、世爻が発動していて応爻への冲となります。応爻に朱雀を帯び、発信発言の意味。

交友知人ないし、ネットの情報でクラウドファンディングの存在を知りました。

初爻に日併する妻財がありますので、一部の人物はこのファンドで相当な利益を上げているという情報を得たのでしょう。

用神の四爻未(土)と初爻の丑(土)も爻冲の関係で、二匹目のどじょうを狙った形です。

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